ぶはら:とびきりのスパイスレストラン

2012年05月16日

 店頭に飾られたスパイス。以前の神戸元町の店舗をふと思い出します。



植物の葉や実などをスパイス・ハーブとして料理に使用する工夫。
全地球のご先祖様にいくら感謝してもしきれない、
と実感できる店でございますよ、
ここ神戸岡本「ぶはら」(Bukhara)さんは。

もちろん私の最大の喜びは、
実際に旅をして、たとえば中国雲南の路上の店舗で、
ふと注文した揚げジャガイモに串が刺され、
店主が何種類かのスパイスをふりかけたものを食べた時に感じる、
その土地の空気の中でこそ際立つ美味さなのですが、
遠く日本の町で、
スパイスの総合的なハーモニーを感じることができるのもまた贅沢な感動です。

岡本の店を初めて訪問してから少し日数が経ち過ぎてしまいましたので、
適確なコメントを添える事は難しいのですが、
せめて写真を掲載し、賞賛の気持ちに替えたいと思います。





テーブルに置かれたスパイス類



ラッシーにもスパイス一振り







ピクルス類




サモサ



サモサのソース。コリアンダーとケチャップ









ピタパン







二種のカレー。雰囲気満点。




絶品!のチャイ



かつての元町の店と違い、
ビルの二階の小さなスペースで、ひっそりとスパイスワールドを維持されているように見えます。
そのぶん、料理からも店舗からも尖ったエネルギーが消え、
いっそう調和のとれた味覚が楽しめるようになった、
そんな気がします。
すばらしい店ですが、オトナの店です。
日頃ファストフードに馴らされた味覚の方は行かない方が無難です。








「ぶはら」
078-452-5577
兵庫県神戸市東灘区岡本1-4-5 マナ岡本ビル 2F
11:30~14:30(14:00LO)
17:00~21:00(20:30LO)
火曜、水曜定休

  

Posted by gadogadojp at 18:30Comments(2)TrackBack(0)グルメ

石窯パン工房 愛(まな)ふたたび

2012年05月14日






そぶら山荘:「石窯パン工房 愛(まな)」さんが
若干のリニューアルをされていました。
パンの品数を増やしたり、舞台を作ったり、客席を整備したり、鶏小屋を改装したり…

店舗全体に活気が漲っていますので、まだまだ変化されると思いますよ。
好きな店の前向き変化は嬉しい限り。
それを味わうには、ときどきうかがうに限りますね。

パン自体もこなれてきたように感じます。
パン作りの御上達はもちろんでしょうが、
石窯もオトナになってきたのかもしれません。

パンの進化を楽しむためにも、やはりときどき現地に足を運びませんと、ね。
少々不便な場所ですが、
最近は19:00まで店を開けておられるようですから。



072-478-2660
大阪府貝塚市蕎原772
無休

詳しくは地図付きの前回記事を参照して下さい。




















  

Posted by gadogadojp at 23:31Comments(0)TrackBack(0)グルメ

お店いろいろ:特別編7

2012年05月03日

すでに一軒だけの独立記事にした店の中には、自宅や職場、よく通う映画館の近所など、何度もくりかえし訪問する店があります。
そんな馴染みの店を改めて軽くご紹介する<特別編>の第七回目です。



神戸「欧風料理 もん」

価格設定が高めですし、
料理によっては?がつく(調理が老舗的過ぎる)ものもありますが、
いずれかの一品に馴染んでしまうと、ついついリピートしてしまう。
それが洋食の「もん」です。

私の定番はとんかつ。
この日はごはんやみそ汁は頼まず、かわりにスープを頼みました。
私には安心の味です。

生田神社や東急ハンズに至近の便利な立地。
レトロな内装は変わらないでほしい。

過去記事はこちらです。












泉大津「そば舎 中中」のおきまり

中中さんでランチするなら、おきまりできまり。
もりそばに加えて季節ご飯または柿の葉寿司、その他数品付いてかなりボリュームもあります。
それぞれの味付けは蕎麦とバランスをとるようにあっさり。
とはいえ、くっきりと輪郭を持っていますから、満足感があります。
今回のポテトサラダの小鉢など、丼で食べたいほど美味しかった。
これで、蕎麦の料金+200円ですから、嬉しい。
夜のおきまりは+400円。

中中さんは、南海本線松ノ浜駅すぐそば。
8人座れる大テーブルと、カウンターに2〜3人だけの小さな店です。
併設の小さなギャラリーを覗いてみるのも楽しみの一つです。
店の情報を書いた過去記事はこちら。







二八



十割の田舎





神戸「ラジャ」

神戸南京町のすぐそばのインド料理。もはやベテラン店です。
先代のインド人の店主の雰囲気が好きでしたが、すでに亡くなられました。
今は息子さんが跡を継いでおられます。

正直、昔の方が料理に勢いが感じられて好みでした。
今は上品でマイルド、没個性的になった気がします。
ですから、「ラジャ」でなくては、という気分にならないのが惜しい所。

私の行動パターンが変なのか、
いつ行っても客が少ないのですが、
インド人シェフが何人も働いておられるので、ご盛業なんだと思います。
我々にとっては、盛り場からあまり歩かずにすみ、予約無しでもまず入れますので重宝しています。

この日は、店で一番辛いカレーと一番甘いカレーです、と言われた組み合わせ。

ラジャ前回記事はこちら








和泉市和泉中央の「炭焼彩菜 KAMADO」

近所にこの店があることが、いつも有り難いなと感じております。
鶏肉料理と梅酒の店、と言い切って過言ではないのですが、
ビールはエビスですし、
釜飯(鶏五目ご飯)や焼きおにぎり等ご飯ものも美味しくて、
私たちが自宅調理が嫌いなタイプの夫婦なら、もっと日常的に通っていることでしょう。

過去記事はこちらです。





















奈良県御所の「梅本豆腐店」

初春のまだ寒い平日、
梅本豆腐店に立ち寄りました。
もう14:30頃になっていましたが、
この日は運良くまだほとんどの種類が売り切れていませんでした。






葛城豆腐(きぬ)と金剛豆腐(もめん)を一丁ずつ買い求めて、
湯豆腐にしてみました。

どちらが湯豆腐にぴったりか?
はい、
どちらもぴったりでした。

店の位置を書いた過去記事はこちらです。






  

Posted by gadogadojp at 18:30Comments(2)TrackBack(0)グルメ

菓子いろいろ〜その6

2012年05月03日

「ガトーフェスタ・ハラダ」の「ガトーラスク」





最近、何人もの方から、「ガトーフェスタ・ハラダ」の「ガトーラスク」をいただきました。
ガトーラスク(グーテ・デ・ロワ)とは、いわゆるラスクです。
フランスパンを切って、砂糖や卵白をしみ込ませてカリッと焼き上げた菓子。
私のイメージとしては庶民派菓子で、パン屋さんが売れ残ったパンを再利用して店頭の片隅で袋詰めして販売している菓子。
実家でも残り物のフランスパンを揚げて粉砂糖をまぶして、はいこれがラスク。
焦げ過ぎることもありますが、これが十分おいしい。
私も作った事があります。

そういうもったいない精神の権化のようなラスクが、
稀少なプレゼント菓子にまで出世するとは思いもよりませんでした。
群馬県高崎市に本拠をもつ「ガトーフェスタ・ハラダ」さんの戦術の成功でしょうか。
大阪では、阪神百貨店梅田本店の地下一階に毎日行列ができています。

当然のことながら焦げたり油臭かったりしない、品質のばらつきがないこの会社のラスク。
いただいたらやっぱり嬉しい。もっと下さい、義父さん、日生のTさん(笑)。
小腹が空いた時に最適の菓子なので、飽きずに食べています。
人気が一過性のものに終わらないよう、祈っておきます。

とはいえ、行列に並んでいる皆さん、
一度は自分で作ってみてはいかが?
元のフランスパン(バゲット)にちょっぴりぜいたくすれば、きっとあなたの手作り焼きたてがなお美味いはず。


「ガトーフェスタハラダ」HP




「ういろや本舗」の「ういろ」





以前にも記事にした、神戸長田神社前の「ういろや」の「ういろ」。
久しぶりに買いましたが、やはりしみじみとおいしい菓子です。
東京や名古屋のいわゆるういろの方が本格的な菓子なのかもしれませんが、
私にはこの店のういろが一番。

抹茶ういろも好きですが、
それにはわずかながらアミノ酸添加。
抹茶の苦みを抑える手段なのでしょうが、
白にはそんな必要がありませんし、ね。

過去記事に、場所など店舗情報を書いています。




「薩摩菓子処国分とらや」の「栗黒丸」

「選りすぐった栗で炊き上げた栗餡をまん丸く成形し、黒糖羊羹で丹念に包みました。」リーフレットより。
黒糖風味と栗との組み合わせがおみごと。気に入りました。
見た目もかわいく、しかも丁寧な企画製造の心がよくわかるので、
贈答用としては上々の和菓子でしょう。

「とらや」の本拠は鹿児島県霧島市国分
とらやのHP によれば通販も可能です。











「ディーン & デルーカ」のクッキー

新装なった神戸大丸地下一階食品売り場に登場した、米国SOHO発の「ディーン & デルーカ」がいま大きな話題を集めています。
オープン数日後に行ってみましたが、長い時には一時間待ちの行列だとか。
わたしたちは10分ほど待った上で、総菜や調味料などを買いましたが、
かわいいクッキーを一つ買って、義母への母の日プレゼントに添えることにしました。
ですから食べてもいないのにここにアップする事になります。







「出町ふたば」の「豆餅」

京都に足をのばす機会はあまりありません。
なので、京都で買う菓子はどうしてもワンパターンになってしまいます。
中でもこの「出町ふたば」の「豆餅」は大好きなので、
欠かすことができません。
とはいえ、店舗のある出町柳は市街地の端。
そこに行く時間がない場合もあります。
そんな時、
京都高島屋の地下でこの「豆餅」が購入できるのはうれしいことです。

絶妙な豆の歯ごたえを味わいたくて、
時間がない中、今回はじめて高島屋で買い求めました。
持ち帰る間に少し型くずれした写真しかありませんが。

前回記事に、出町柳の店舗の情報を書いています。





  

Posted by gadogadojp at 15:30Comments(0)TrackBack(0)グルメ

和泉葛城山ドライブに行こう!

2012年05月02日



 五本松展望台からの眺望:淡路島や関空が横たわっています


よく晴れた四月末の平日に、和泉葛城山にドライブしてみました

和泉葛城山は、大阪府と和歌山県の境界に分厚いパーティションのようにそびえる和泉山脈の最高峰です。
その頂上付近から西へ、標高800m前後の稜線には紀泉高原スカイラインという名の整備された車道が数km通じていて、特に南方和歌山方向への展望がよく開けていますから、遠く大峰山地を眺めながらのドライブも楽しめます。

ところが、このスカイラインに向かって大阪側から車で登るのは、そう気軽ではありません。
いずれも(場所によっては)1車線の狭い部分があったり、急坂があったりします。
時に落石の跡があり、木の葉が路側に積もっています。
また、鬱蒼と繁る杉林の暗さと木漏れ日の明るさが交互に襲う事で目がくらむこともあります。(晴れの日は要サングラス)
危険な場所はほとんどないのですが、運転経験の少ない方ににとっては、多少スリルを感じる登山ドライブ道となるでしょう。







また、展望以外の楽しみはあまり無い場所ですので、晴天で空気の乾いた日をねらわないと虚しい半日になりかねません。
ところがこの山は、和歌山と大阪の平地や谷の境界にしゅっと立つ山ですから、南北からの風の影響を受け、思いのほか見晴らしの良い日が少ないはずです。
(私はその麓につながる丘陵で20年以上働いていますから、山を見ていてそう思うのです。雲がよくかかる山です。)

とはいえ、風を受けやすい山だと言う事は、天候に恵まれさえすれば、素晴らしい展望が待っている事と同じ意味です。
チャンスがあればぜひどうぞ。
今回私が登った道を紹介します。参考まで。



より大きな地図で 和泉葛城山ドライブマップ を表示

略式に作成した地図を元に、ルートを説明します。
地図に旗が四カ所示されています。これは車による登山の入り口を示します。
勝手に名を付けます。
左(西)から、犬鳴(いぬなき)ルート、蕎原(そぶら)ルート、塔原(とのはら)ルート、牛滝(うしたき)ルート。

この内、犬鳴ルートと塔原ルートは、過去にそれぞれお山に拒否された経験があります。
大雨の後の通行止めです。
ですから、今度は蕎原ルートで登る事にしました。






大阪外環状線から府道39号、または40号を使って南下し、蕎原まで行きます。
蕎原の信号を南に折れ、集落内の細い道をたどると、すぐにスギやヒノキの植林地帯に入ります。
近木(こぎ)川上流の渓流がさわやかですが、やや光が乏しい暗い道です。

間もなく右手に「そぶら山荘」という施設があり、
この中の「石窯パン工房愛(まな)」の米粉を使ったパンは素朴ですが美味しいので、
駐車場に車を停め、パンを買い、珈琲で一休みしてから出発しました。
なお、和泉葛城山には食事できる店がわずかしかありませんので、ここで買い込んでから登ることをおすすめします。
「石窯パン工房 愛(まな)」さんの記事は改めて書くことにします。
前回記事はこちらです。店の紹介もしています。





さらに進むと、橋を渡って道は二股に分かれています。
左の道は車止めがおかれた徒歩登山道ですので、右の道を行きます。
多少の急坂はありますが、山道に慣れたドライバーなら容易に進むことができるでしょう。
やがて道はT字に突き当たります。




ハイランドパーク粉河


これを左に、五本松方向に進みます。
(右に行くと、先に書いた犬鳴ルートに入ります。)
するとすぐに道は開け、五本松に着きます。
ここには「ハイランドパーク粉河」が設置され、和歌山県粉河町の農産物が売られています。
元気なおねえさんの売り込みにつられ、私はイチゴ、タケノコ、デコポンなど買ってしまいました。(おいしかった)
もちろん、駐車場やトイレもあります。
レストランは休業中のようです。
近くにはキャンプ場もあります。

西南に塔が建っています。「五本松展望台」です。
歩いて数分ですから、行ってみましょう。
ここからは関空方面がよく見えるはずですから。











展望台は有料でした。(200円 10:00~17:00  火曜定休)
その分清潔でしたが、エレベーターはありませんので、足元の弱い方はご注意。
ガラス窓越しの展望は上々です。大阪平野は見えませんが、関空、淡路島から南の紀伊山地は一望です。






駐車場までの帰り道に、遊歩道でひなたぼっこ中のヘビ発見。
ヤマカガシかな?猛毒を持つのにとてもおとなしいヘビです。カメラを向けると恥ずかしがって草むらに隠れました。


車に乗って、紀泉高原スカイラインを東に山頂に向かいます。
途中、「ログハウス」という名のログハウス喫茶店がありました。軽食もできるそうですが、立ち寄りませんでしたから、営業中かどうかわかりません。これで食事スポットはもうないはずです。







展望台が見えてきました。青空に映えてきれいです。
道路に駐車スペースがあります。空いているのでここに停めましょう。
(もう少し進んで分岐を右におれるとすぐに大きな駐車場があります。)

この展望台はみごとに360度の展望が得られます。
無料です。階段だけです。
ただこの時刻には薄いガスがかかり始めたので、私のカメラでとらえるのは諦めました。
どうしても見たかったブナ林に急ぎます。

この山のブナ林はブナ分布の南限に近いと言われていますので有名です。
ご存知の通りブナの木は木漏れ日をたくさん作る木で、その森は明るい魅力に満ちています。
シラカバなどと並んで、高原の雰囲気をよく醸し出します。
同じブナ科の仲間クリと同様、アク抜き不要の果実を育てますから、古代からヒトにもクマにも有り難い木の実だったと思います。

ところが、材木としての有用性が劣っている事もあって、戦後にスギ/ヒノキの植林にとってかわられ、
今や天然のまとまったブナ林は白神山地だけになってしまったとはよく知られた事実です。
この和泉葛城山頂上付近のブナ原生林もずいぶん数を減らしたと聞いています。






さて、展望台から葛城神社へ歩き、神社の周辺を探索し、階段を少し北へ下り、
ブナの木を探してみたのですが、よくわかりません。

遠方にそれらしき木を何本か見つけましたが、
この日の足ごしらえではそこまでたどりつけません。
アホウなことに滑る革靴をはいて来た私。
(自宅を出た時には山に来るとは考えていなかったのです。)
おまけに致命的な失策をしています。
私はブナの木を知らないのです。(笑)

いえもちろんあるていどの知識はあったのですが、実際のブナと結びついていない机上の知識。
この丘には似たような灰色の木肌の木がたくさんあり、
ましてまだ若葉が小さく、あの独特の凸凹の輪郭をした葉がわからないのです。

しかたありません。
革靴を腐葉土に踏み入れ、行ける範囲の木の中で一番の高木(上の写真)にハグし、
「キミがブナでなくても、ご近所のブナによろしくね」、と話かけて済ませてしまいました。
行き当たりばったりの行動の限界ですね。







さて、大木にハグした後は葛城神社(八大龍王社)に戻ります。
この神社については少しばかり考えたい事もありますので、
別の機会に持ち越したいと思います。
でもここまで来られた方は、ぜひお参りください。
ここは何となく良い場所です。
それにここが事実上の葛城山頂ですから。







山頂付近のヤエザクラはもう終わりかけでしたが、
道ばたにはそこかしこにスミレが満開でした。
下り道にもそこかしこに花が咲き、
私を楽しませてくれました。











頂上付近の広場に遠足に来ていた岸和田市山直(やまだい)小学校の子供たちもいなくなりました。
私は買ったタケノコを炊かなくてはなりません。
帰りましょう。
下山の道は、牛滝ルートを通る事に決めました。
スカイラインの東端(山頂付近)の三叉路を左にとればこのルートになります。

このルートは、往路よりも展望が効く場所が多く、
日当りも良いせいか花もよく咲いていて私は楽しいのですが、
道幅はなお狭く、ところどころ落石が残っています。
注意して通って下さい。

府道40号線に出れば、目前に「いよやかの里」という温泉施設。牛滝温泉です。
わずかに奥に行けば紅葉の名所「大威徳寺」も建っています。
でも私は家路に着きます。
左折してまっすぐ、外環状線をめざします。

思いがけず、気持ちの良いドライブができました。
後部座席からは、「石窯パン工房愛(まな)」のパンが匂っています。





若葉が美しい牛滝の山




竹の秋(季語)も始まっています

  

Posted by gadogadojp at 23:10Comments(0)TrackBack(0)旅行

須磨浦へ行こう!:その2「鉢伏山」

2012年04月30日

2)鉢伏山に登ろう



新緑が見頃の鉢伏山


神戸市の須磨区と垂水区の境界にそびえる鉢伏山(はちぶせやま)は、その麓に源平の古戦場一の谷を抱えている、須磨のシンボルとも言える山です。
わずか246mの標高ながら、神戸や大阪方面からでも、海に突き出すようなその山はよく目立っています。
そのことはつまり、頂上に登れば素晴らしい眺望が待っている事を意味します。

ご存知の方も多いはずですが、この山にはロープウェイが通じていて、誰でも難なく登る事ができます。
その先にはさらにカーレーターやリフトも設置されていますので、乗り物に乗る楽しさも味わえます。
(ただ、階段が多いため、足元の不自由な方にはたいへんです。ここは何とか改善が必要です。)

この日は十数年ぶりに鉢伏山のいただきに立とうと思いました。
すべての乗り物に乗ってみたかったので、通しのチケットを購入しました。
Aコース1550円です。




今年の看板はやっぱり平清盛ですね






山陽電鉄の須磨浦公園駅改札のすぐ横でチケットを購入し、
まずは昭和32年から営業している老舗のロープウェイに乗ります。
うみひこ、やまひこの二台のゴンドラが運行しています。
この日は定員一杯の乗客。
慣れないのでしょう、緊張した子供の顔が可愛い。
降りてから「こわくなかった」と言う強がりも微笑ましい。




ゴンドラからすばらしい眺めが楽しめます





カーレーター乗り場:あわてずに乗り込めるだけの速度で回っています
赤い球が付いた棒につかまって乗り込みます



続いてカーレーターに乗り換えます。
知らなかったのですが、今は世界でただ一基ここだけにしかない乗り物とか。
乗降時に速度を落とす工夫ができる構造のため、逆に走行時の速力をアップできます。
そのため、ロープウェイなどよりも大量に輸送できるのが特長のようですが、
どうしてもガタゴトガタゴトという振動が激しくなるとの事。
とはいえ今や稀少な乗り物ですから、
いつか消滅してしまう前に、ぜひとも乗っておきたいところです。
わずかな時間、遊園地気分です。
窓からの景色が斜めに見えるところもオツです。











カーレーターから下りると、すぐに回転展望台が建っています。
ゆっくり回転する二階のデッキは、完成時には大きな話題になったものでした。
三階は見晴らしの良い展望台になっています。
紀淡海峡、友が島が一望です。
エレベーターはありません。




旗振山へ向かうリフト


回転展望台の先に、リフトが設置されています。
ここから先は省略される方も多いのですが、それはもったいないです。
リフトから見る山の景色は、まだこれだけ緑が残っているのかとちょっと感動できますし、
リフトが到着した先の階段道を5分も上がると、旗振山の頂上に着くのですが、
その途中にある毘沙門天からの眺めもまたすばらしいものがあるからです。

噴水公園や少しばかりの遊具もありますから、
お子様連れには最適です。




リフトからの眺め:眼下の谷が、かつての摂津国と播磨国の境界でした。向かいは淡路島。



毘沙門天からの眺望:コンパクトデジカメではとらえきれませんが、明石海峡大橋もしっかり見えます。丸い建造物は、かつては展望台、いや何かの遊具が置かれていたように記憶していますが、今は朽ちて立ち入り禁止になっています。



鉢伏山周辺からの展望は、このように天下一品です。
しかし時代の波はこの山にプラスには働かず、
GWなど限られた時期を除いては、人出も少なく、さびれた風情が漂います。

安・近・短の旅が脚光を浴びている昨今ですから、
再びこの鉢伏/須磨浦に注目が集まっても良いと思います。
そういう気持ちで、私はこのブログで魅力の一端を伝えています。

でも同時に、山陽電鉄や地元の行政や住民にも、
さらなる企業努力や宣伝活動、ならびに周辺の整備を求めたいと思います。
設備投資するには、過去よりも度胸の必要な時代ですが、
そろそろ須磨の観光整備に本気を出しませんか?
たとえば、何度か書きましたが、
足が弱った老人にはきついこの鉢伏山を、
高齢者にも楽しめるバリアフリーゾーンに変えていきましょう。
夏の若者だけでなく、
おじいさんと孫が一緒に一年中楽しめる、風光明媚で歴史力のある須磨。
〜良くないですか?


…でも、世界唯一のカーレーターは残してくださいね、ぜひ。
昭和レトロ感覚はそれはそれで貴重だと思うのです。

  

Posted by gadogadojp at 13:30Comments(0)TrackBack(0)旅行

須磨浦へ行こう!:その1「スマウラ ゴーゴーズカフェ」

2012年04月30日

1)まもなく閉店!「ゴーゴーズカフェ」




ハンバーガーとセットになっている須磨水ぷくぷくサイダーごしに見る須磨の海


須磨に生まれたわたくしgadogadoですが、
3〜4歳で西宮市仁川に引っ越しました。
その後も母の実家が残る須磨に遊びに行ってはおりましたが、
須磨で育ったという実感はありません。

それでも、須磨浦公園と鉢伏山付近は、
須磨海岸や須磨寺、須磨浦通の細い中道と並んで、
記憶の深層からふとよみがえる点描に満ちています。

須磨名物磯馴味噌を復活されたスマイルズのお二人(尾崎氏、谷川氏)のおかげで、
最近は妻まで巻き込んで、
私の懐かしいポイントを再訪問する機会がふえました。

GW中のその日も、
ひさしぶりに鉢伏山に登ってみる事にしました。

はじめに、まだ未訪問の
「須磨浦ゴーゴーズカフェ(Go-Gos Cafe)」
で念願の<サムライバーガー>をいただくことにしました。
なぜならこの店は、上記のお二人の店だからです。

ゴーゴーズカフェのHP中の特に次の映像をご覧下さい。
これを見て、サムライバーガーを食べたくならない方はいないでしょう。(笑)





「ゴーゴーズカフェ」は山陽電鉄須磨浦公園駅前のロータリーに位置します。
ロータリーは国道2号線須磨浦公園駅前交差点から入ってすぐ。
たいへんわかりやすい場所です。
ロータリーには公営の駐車場があり、GWのこの日は、近くの海釣り公園に向かうファミリーの車で埋まっています。
鉢伏山に登る方、史跡巡りで敦盛(あつもり)塚を訪問する際にも便利な駐車場です。少々窮屈な構造ですが。







営業時間は11:30~15:30。
残念ながらこのカフェはまもなく閉店されるそうです。
そのためか、定休の月、火以外にも休まれることがあるかもしれませんので、
お確かめの上、お越し下さい。
GW中の祝日は営業されている、とは思うのですが、定かではありません。






















インテリアは、店主のこだわりが感じられるかなりお洒落な空間で、
何よりも目の前の景色が秀逸です。
国道2号線とJR山陽本線だけをはさんで、須磨の海がひろがっています。
少し視線をずらせば、須磨浦公園の松林。




これは少し離れた場所での撮影です。海岸の松林を見ると、須磨、という感じがしますね。松林の中の散策や休憩もいいものでは?




サムライバーガーとぷくぷくサイダーのセット:850円


しばらく待っていると、サムライバーガーが運ばれてきました。
画像で見た通り、鶏のもも肉が一枚バンズにはさまれた超弩級のバーガー。
かじりとるのに難儀するかと思いきや、食べやすい切れ目が入っています。
さすが日本刀の威力ですね(笑)。

美味しいです。
もも肉、バンズ、野菜、スパイス、マヨネーズやソースの調和がとれた完成された料理です。
おまけに腹持ちが良く、ランチでいただいたあと、夕方まで空腹を感じませんでした。

私はふだん、ハンバーガーを食べません。
大手のMのバーガーを二度ほど食べたことがありますが、悲しすぎる食べ物だと感じました。
また、別の大手Mのそれは、食べている時に違和感は感じないのですが、リピート欲が湧きません。
しかし、ここ「ゴーゴーズカフェ」の侍バーガーは別物です。
店が無くなるのはたいへん残念なことです。

もっとも、尾崎さんは別の店を経営されています。
同じ須磨の「ネンゴロヤ」さんがそれです。
この店もまだ訪問していませんが、
サムライバーガーが食べられる日がくるかもしれませんね。




バンズに刺さった旗は、当然持ち帰りました。


食後に鉢伏山に登った帰り、もういちど須磨浦公園に戻り、散策しました。
昭和29年に建立された「みどりの塔」はまだ健在です。
なかなかダイナミックな造形だと思いますので、一度ご覧下さい。




  

Posted by gadogadojp at 10:00Comments(0)TrackBack(0)旅行

芦屋のかるびらんど

2012年04月22日

芦屋の「かるびらんど」芦屋川西店




花咲カルビという名の極上カルビ


芦屋さくらまつりを楽しんだ後、義妹弟に案内してもらい、メニュー選びもほぼ任せたものですから、
あまり主体的な記事を書くことはできないのですが、
「かるびらんど」という名前に似合わない(失礼)良い肉を出してくれる本格焼肉店でした。

義妹によれば、近隣の焼肉店は次々に閉店。
生き残ったこの店は、実力派と言うことなのでしょう。
また、店内にはプロ野球選手の色紙がずらりと掲げられ、
人気と巧みな戦術とがmixされていることを示唆しています。
阪神タイガースファンの私としては、檜山選手、藤川選手など多くのタイガース選手が訪問するかもしれない店は、文句無く魅力的ですから。

予約して早めに着いたのですが、すでに六分以上の入り。
当日の桜と同じだなと思いきや、あっという間に満開、いえ満席。
訪れる客が次々と断られていました。
芦屋川河川敷のバーベキューが禁止されたこととも幾分関係があるのかもしれませんが(笑)






この店はガス火です。
タンは固すぎず柔らかすぎずの適度なシャキ感が心地良く、塩がぴったり。
もうすぐ食べられなくなる生レバは健康な牛の最高の鮮度。
ホルモンの盛り合わせも上々。
この店の仕入れの実力がわかります。
ハラミはやや脂が多いがうまい。
カルビは、やはり店の名にする自信からか、とても味が濃い。

この店のカルビのサシは白く輝き、臭みがあるどころか旨味をたっぷり含んでいますから、
穀物をたっぷり与えて肥育した良い素性の黒毛牛のものなのでしょう。










ただ、あいにく私の身体が受け容れるサシの容量はわずかしかありません。
一般に、カルビは一人前を食べればもう十分満足。
(ただし、炭火ならもっといけます。炭火の魔力ですね。)

갈비(カルビ)は韓国でも<焼肉>の主流の品目の一つでした。
수원(水原)でも부산(釜山)でも속초(束草)でも서울(ソウル)でも、ハサミをジャキジャキいわせた店員さんに切ってもらって骨付きカルビを焼いていただきました。
骨のまわりの肉を歯でこそげて食べるのが美味いんだ、と、韓国語がわからない私のために、身振り手振りで教えてくれました。
今はどうなっているのでしょうか。
私の韓国歴は20年以上フリーズしたままなので。

当時の韓国のカルビと、現在の日本とを比べると、
違いはハサミジャキジャキだけではなく、
肉質とサシの入り込み具合が明らかに違います。






肥育方法に違いがあることは言うまでもありませんが、
やはり黒毛種と褐毛種という、牛の品種の違いが大きいように思います。
黒毛の場合、どうしてもサシ、脂の旨味がガツンと来ますから、赤身の旨味を捨てる、とまでは言いませんが、とことん追求しない傾向があるように思います。
和牛にも褐毛種がいます。いわゆる赤牛はこれでしょう。
けれど、そのルーツは朝鮮半島ではないかと考えられています。
ン十年前に幾度も旅をした韓国で見た牛は、ほとんどがこの褐色〜黄色の牛だったように記憶しています。
褐毛種は(聞いた所によると)サシが入りにくい品種の牛ですから、逆に赤身を美味しく食べられることにつながるのではないでしょうか。

韓国で食べた焼肉にサシはほとんどありませんでした。
ただし、下ごしらえの加減でしょう、赤身肉の周辺にたっぷり脂身が残っている肉を出す店はありました。




妹が小分けしてくれた冷麺。蕎麦粉は感じません。小麦だけ?


「かるびらんど」の話題からすっかり逸れてしまいました。
サシの脂身のうまさを存分に味わうなら、この店を選ぶことはおすすめです。
脂の苦手な私には、タンとレバー、ホルモン盛り合わせの滋味がむしろ印象に残りました。
芦屋のお二人、またまたいい店に連れてきてくださって感謝です。

最後は冷麺でしめましたが、
冷麺のスープは、それ自体の味が濃く、塩分も強いので、
焼肉のシメに汁まで飲み干す、といういつものパターンはかないませんでした。
私はやはり、歯では簡単に切れないほどしっかり打った蕎麦粉たっぷりの麺に、
味はあるけど塩分のほとんどない透明な牛骨スープ味の方が好みでした。


下の写真は、店内にずらり並ぶ色紙の中で私の一番のお気に入り。







「かるびらんど 芦屋川西店」
芦屋市川西町2-37サウザンドビル1F
0797-32-1085  (時間外)090-4900-7984
(月~土)17:00~26:00 (日・祝)17:00~24:00
年中無休
駐車場あり

「かるびらんど」HP
  

Posted by gadogadojp at 18:30Comments(0)TrackBack(0)グルメ

ふだんづかいのイスズベーカリー

2012年04月21日

神戸「イスズベーカリー 生田ロード店」






つい先日、神戸の親戚の家に用事がありました。
三宮でランチをとろうと思ったのですが、
あまりゆっくりした時間もなく、
また、自宅用のパンを買うために立ち寄ったイスズベーカリーの、
バゲッドサンドがあまりにおいしく見えましたので、
車を駐車した生田神社境内で、ランチしてしまいました。

あまりに普通に買っているパン屋さんなので、
今まで買ったパンを一つとして撮影したことがなかったのですが、
これでようやくアップできる写真がとれました。

地図の下は、2011.2に「お店いろいろシリーズ」に掲載した文と写真です。
イズズベーカリーののHPはこちら






こちらは昔々から、gadogadoの好みに合わせて作ってくれるかのようなパン屋さん。
とはいえ、特別製のパンなわけではなく、
たとえば取り寄せしてまで食べたいパンではないのですが、
いつ食べても、
何を食べても、
まずいと思ったことがないという、
良い意味でのふつうのお店。
種類も豊富ですから、
普段遣いにはとても重宝なパン屋さんです。

それだけにパンの写真を撮影したことも無く、
今までブログに書くこともできませんでした。
今回も店内の買い物を奥様に任せて店頭で待っていたとき、
ふと思いついて店の写真を撮らせていただいただけ。
ですからこのお店いろいろシリーズにようやく掲載できました。

昔々は布引の本社でしか販売していなかったと思うのですが、
今では市内に五店舗を構えています。
本社や北野坂店の方が広くて品数も多いのですけれど、
最近は便利な生田筋のこの店で買うことが多くなりました。











  

Posted by gadogadojp at 18:30Comments(2)TrackBack(0)グルメ

フロマージュリーミュウでチーズを買った

2012年04月20日



「Fromagerie Miu」(フロマージュリー・ミュウ)
は、神戸の中心地にあるチーズの専門店。
店のHPはこちら

町の食文化イメージから考えれば、神戸には専門のチーズショップが何軒もあってよいと思うのですが、意外に定着しないのです。

もっとも、神戸人が西欧風の生活を送ってる等と勘違いはしておりません。
私も元は神戸人。神戸っ子の保守性はよくわかっているつもりです。
だがそれにしても、と思うわけです。

デパ地下等のチーズの品揃えは悪くはありません。
でも、欲しいチーズが必ず手に入るわけでもなく、
販売スタッフがプロの知識を持っているとも限りません。
つまり、そこでは最良のチーズが、最良の保管方法で常備されているとは限らないということです。

そんな神戸にも、正確な知識を持ったスタッフが、しっかり管理するチーズ専門店がありました。
それがここ「フロマージュリー・ミュウ」です。






便利な場所とは言えません。
でも、京町筋、と言えば神戸の人間はわかります。
フラワー通りから三筋目の、フラワー通りにほぼ平行して通る洒落た道です。
センター街からは数分でたどりつけます。
その通りに面したビルの一階の、やや奥まった位置に店があります。
通りから直接行けるのですが、やや見つけにくくなっています。

店内に入ると、親切そうなスタッフが迎えてくれます。
後でわかるのですが、チーズについて該博な知識をお持ちでした。

とはいえ、ガラスケース内のチーズの品揃えはあまりに豊富で、しかもみな美味しそう。
つまり、状態が良さそうに見えます。
これは迷います。






そこでまずは、店内の椅子に座り、
キッシュをいただくことにしました。
妻は白のグラスワインと共に。
運転手の私はノンアルコールの飲み物を。
とほ。






キッシュはたいへん美味しい出来でした。
聞けば、総菜店「Belle Table(ベルターブル)」の姉妹店なのだそうで、
なるほど。






小さなテーブルやカウンターに椅子が少々。
わずかなスペースですが、
『切りたてのチーズ、ワインとのマリアージュをお気軽にお楽しみ下さい。』と店のHPに書かれている通り。
すばらしいアイデアです。

落ち着いて相談し、
買うことに決めたチーズは以下の三種になりました。
(写真はありません。
下のポン・レヴェックの写真はwikipedia からの借用です。)






1)ウォッシュタイプの代表選手、しっかり重いポン・レヴェック(牛乳)
2)ホロホロと口中でほどける感触が絶妙な、コクのサント=モール(山羊乳)
3)亡父が好きだったので、その墓前に供えるための固いエダム(牛乳)


帰宅後の我が家の冷蔵庫には三種のチーズが備蓄され、
ワインと合わせた幸せな何日かを待つことになりました。









ナチュラルチーズ専門店「フロマジュリーミュウ」
神戸市中央区京町76-2明海三宮第2ビル1階
078-321-5501
11:00~19:00(日曜は~18:00)
月曜定休
駐車場無し
  

Posted by gadogadojp at 18:30Comments(0)TrackBack(0)食材

海辺のリシェふたたび:須磨海岸のカフェ

2012年04月19日

少し前になります。
須磨海岸の初春、まだひんやりと寒い日に、
海の見えるカフェ「リシェ」でランチをとりました。

車は河本駐車場さんに停めます。
JR須磨駅北側ロータリーをわずかに東に入った所に位置するこの駐車場は、
機能的で無機質な世間の駐車場と違い、
ハートウォーミングなやりとりができるので、
須磨ではなるべくここで駐車するようにしています。

線路沿いにさらに東に進みます。
最初の踏切を横断して海に出ます。
海岸の見える小道を少しだけ西に進むと、ここ「リシェ」の入り口に着きます。
目の前は広々とした須磨海岸です。

前回記事はこちら。地図も掲載しています。





小さなドアをあけると、狭い階段があります。
頭をぶつけないようにのぼると、そこが店舗です。





ソファ席1セットとテーブル席がいくつか。
混み合ったときは移動にも気をつかう小さな店ですが、窓からの展望のせいで狭苦しさは感じません。





ランチタイムには、いくつかの定食的メニューが用意されていて、
私たちはこれが狙い目です。
こぎれいに調理されていますので、一見味気ないいわゆるカフェメシかと思うのですが、
質の良い食材を使って丁寧に調理されていますので、
ロケーションとあいまって、
意外な心の満足感が得られるところが気に入ってます。














珈琲もおいしくて、
須磨が初めてのちびりゅうちゃんも喜んでいるようです。








その他店の情報は前回記事にて  

Posted by gadogadojp at 18:30Comments(0)TrackBack(0)グルメ

六分咲きの芦屋さくらまつり

2012年04月14日

今年も参加しました、「芦屋さくらまつり」






毎年、芦屋に住む義妹夫婦に声をかけてもらって和泉市から出かけています。

今年その二人は、「芦屋国際ファンラン」の10km走に参加して完走し、
着替えて桜祭りに。
初の大会参加なのにタフですなあ。

例年より遅い花粉症のピークを迎えた私は、
生きているだけで(笑)ゼエゼエしていますのに。






昨日までは二分咲きだったと言う芦屋川の桜ですが、
この4月8日の陽気に導かれて、見た所6分程度に。
これなら十分花見と呼べます。

昨年は震災後の自粛で、恒例の屋台も並ばなかったさくらまつりですが、
今年はすっかり元通りの賑わいを取り戻しています。

このまつりの良さは、屋台の素人臭さ、または地域色の濃さにあると感じています。
上等の学園祭、あるいは村おこしの祭りのような雰囲気が漂います。
テキ屋さんに何の恨みもありませんが、
私にとっての花見は、できるだけローカルに楽しむ遊びだからです。






ただし、ローカルと言ってもここは芦屋です。
毎年楽しみにしているライオンズクラブのワイン屋台ではボトル売り。グラス貸し。
決して紙コップでワインを飲ませたりはしません。

道行く人たちの服装もあか抜けていて、
散歩する犬に雑種は見当たりません。
いかにもバレエのレッスン帰りに見える少女が、母親と屋台をひやかしたりしています。






もう一つ良い点は、
十分とはいえませんが、川を見下ろす道にベンチが並べられ、
ここに座って野外ステージのライブを見ながら飲み食いができること。
河川敷に降りてブルーシートを広げれば、ステージとの一体感はさらに強まります。


そんなわけで、
短時間ながら、今年もいい雰囲気を味わうことができました。


さくらまつり、は終わりましたが、
4月14日と15日の週末の桜の美しさは絶頂だと思います。
お近くの方、お弁当とブルーシートご持参でぜひどうぞ。
ただし、河川敷でのバーベキューは禁止になりましたから、ご注意を。







なお、京都府美山町の屋台で今年も鯖寿司を買いました。
まつりの後は、四人で「カルビランド」で焼き肉を食べました。
これらの報告はいずれまた書かせていただきます。

  

Posted by gadogadojp at 00:42Comments(0)TrackBack(0)できごと

正善:町外れの和歌山ラーメン

2012年04月08日

「中華そば専門店 正善」








この頃和歌山の市街地に行く理由が少し増えたので、
遅まきながら、和歌山ラーメンをいただく機会が増えました。

とはいえ、知識はまったくなく、
おまけにラーメンという食を語るための切り口の定規がありませんので、
ここにアップしようにも、何を書けばいいのか途方に暮れてしまいます。

それでも、食べてうまいと感じたからには、
どうしても紹介しなければなりますまい。

今回訪問したのは、JR六十谷(むそた)が最寄り駅の「正善 (まさよし)」さん。
最寄り駅と言っても、歩くと20分は必要だそうです。
私は和歌山市から奈良県五条に向かう途中、国道24号から少し逸れて昼食をとるために立ち寄りました。
県道7号線沿いです。







外見はこざっぱりした小さめの店。
大きな看板がないので、見落としてしまいそうです。
店の前には駐車場がありますが、4〜5台分。
ランチ時でしたが、運良く1台分空いていました。
南に歩いて100mのところにも駐車場があると書かれています。

店内は機能的。窓や壁沿いにはカウンター席があり、中央にはテーブル席。
大きな店ではなく、
厨房やそのそばに立つスタッフから一目で店内が見渡せます。
和歌山ですから、卓上には早(なれ)寿司、巻寿司、ゆで卵が置かれています。






メニューは、基本が「中華そば」600円。
100円増しの「特中華そば」と書かれているのは、チャーシューが大盛りになっているようです。

私たちは「中華そば」を注文しました。
和歌山ラーメンはボリュームがやや少ないので、
巻寿司をかじりながら待ちます。
おだやかな味で、なかなかです。
作り置きで湿気た海苔なのに、香りが残っていて少し感心しました。
早なれ寿司は、他店で食べて化学調味料味が気になったメーカーの包装紙でしたから、手に取りません。







あまり待つほどもなく、ラーメンが運ばれてきました。
しょうゆとんこつのいい香りがしますが、獣臭さはまったく感じません。
スープを一口飲むと、私の好みからはわずかに薄い気がしたので、卓上のタレ醤油を少しだけ足して調節しました。
細めの黄色い麺もいい具合の固さです。
チャーシューは薄切り。癖の無い仕上がりです。

美味しかった、と鉢を置くと、妻が「汁全部飲んだのね」と言います。
あ、ほんまや、何の自覚も無く飲み干してしもうてました。

そういうスープです。うれしいですね。




「中華そば専門店 正善 (まさよし)」
073-461-1739
和歌山県和歌山市直川(のうがわ)612-1
11:00~22:00
木曜・第3水曜定休
駐車場 有
喫煙可




  

Posted by gadogadojp at 18:30Comments(0)TrackBack(0)グルメ

菓子いろいろ〜その5

2012年04月01日

大久保ロール









大阪府泉南郡熊取町には、大久保と言う広い地があります。
その名の通り、周囲を低い丘に囲まれ、何本もの川が集まる、やや窪んだ地形です。
古い町ではありますが、JR熊取駅を含み、外環状線が通じていますので、にぎやかです。
このブログでも紹介したパンの「ルパンマディ」「ぎょーざやさん」など、いくつか注目すべき店が存在するエリアです。

この大久保の地名を冠したおいしいロールケーキが、
「レクサゴーヌ」という洋菓子店の看板商品になっています。

良質の材料を使った(その分一本1300円と少々お高いですが)ことがよくわかる上品な出来映え。
きめこまかくしっとりした生地。
生クリームとカスタードクリームを共存させた新鮮感ある芯。
なかなかです。


「レクサゴーヌ」
住大阪府泉南郡熊取町大久保中2-1-28 ロンシャン1F
072-451-3302
9 : 00~19 : 00
火曜定休
駐車場有







たらま屋のぱなぱんびん





那覇の「料理工房・てだこ(^o^)亭」の飯塚シェフに教わった沖縄のおいしい菓子二品をご紹介。

はじめは、たらま屋の“ぱなぱんびん”。
宮古島と石垣島の中間に位置する多良間島の名産だそうですが、
一般には宮古島土産として知られているようです。

名の意味は<花の揚げ物>。
原材料は小麦ですけれど、その細く湾曲した形を花に喩えているのでしょう。

ぽりぽりぽり、と食べ出すと止らない、素朴な中に味わいのある美味しさ。
沖縄本島ではなかなか買う事はできません。
何種類かのフレーバーがあるそうなので、
宮古島に行かれたらぜひお試しください。




沖縄の塩おかき黒糖






二つ目は、ナンポー通商が発売元の“沖縄塩おかき 黒糖”

黒糖と塩、アーモンドの三つの味が不思議なバランスを保っています。
おかきですから、主原料は米です。
楽天市場でも売られています。

他にもゴーヤーチーズ味、海老塩味等が販売されているようですが、これらはアミノ酸添加。
黒糖には旨味を増す必要がないということでしょうか。

てだシェフ、どうもありがとうございました。




大師もち





須磨寺商店街の大師餅本舗の“大師もち”
須磨生まれの私には馴染みの和菓子です。

白い粉の中によもぎ餅が隠れていて、あっさりした甘みとしっかりしたよもぎの香り。そして粒あん。
これで一個110円とは、お得です。

「大師餅本舗」
神戸市須磨区須磨寺町2−2−25(須磨寺商店街)
078−731−0168
月曜定休





Harem's Delisht(ロクム)









トルコに行かれた方は、菓子屋の店先に色とりどりの菓子が山積みになっていたのをご存知かもしれません。
それはロクムと呼ばれる菓子で、砂糖(かつてはハチミツ)、澱粉(主にコーンスターチ)、各種ナッツを混ぜて煮詰めてつくる菓子です。
これを基本形にして、果汁や色素を加えてバリエーションを作ります。

私はこの「菓子ゆべし」のようなモチモチした感触とナッツの香りの合体が好きなので、
多少強い甘さにもかかわらず、トルコでは好んで食べて、苦い珈琲と合わせていました。

今回、トルコ旅行に行った同僚に、土産物のロクムをいただいたので、
懐かしく思い出しました。

この「Harem's Delisht」をはじめ、各種の土産物用の賞味期限の長い、水分の少ない製品は、トルコの空港のショップではおなじみです。
  

Posted by gadogadojp at 18:30Comments(4)TrackBack(0)グルメ

花小宿:有馬温泉の佳宿〜その4

2012年03月31日

「花小宿」最終回です。





食事を終えて部屋に戻ると、ベッドの掛け布団の足もとあたりがわずかにこんもり。
もしや、とめくってみると、嬉しいですね、湯たんぽが入っていました。
古い日本建築ゆえの心配りでしょうが、実際にはすきま風は気になりません。
(もちろん、部屋にエアコンは完備してあります。)

寝具や枕の具合もほどよく、
さらに湯たんぽのおかげで朝までぐっすり眠れました。
琉球新報のマスコットキャラ、ちびりゅうちゃんもいい気持ちで眠っています。







朝食前に一風呂浴びて、さあ朝食です。
場所は昨夜の夕食と同じ、「旬重」。
魚を焼くいい匂いが漂っている中で席に着きます。














味の濃い冷や奴に厚切り鰹節。
ふっくらかれいの一夜干し。
出汁の効いた茶碗蒸し…

日本旅館の正しい朝食でした。
中でも、釜で炊いたごはんの美味さは特筆もの。
もちろん、おかわりいたしました。


食後は町を散策し、
チェックアウトの12時を待たずに有馬里の駐車場まで送っていただき、
帰路についたのでした。







花小宿は良い宿です。
でも、どんな旅館でも同じ事ですが、特にこういう個性派の宿を選ぶかどうかについては、
客は慎重に検討しなければなりません。


一階に泊まった客は、二階の物音に鈍感でなければならず、
二階に泊まった客は、一階に気を配る必要があります。

客室係のスタッフがいないのですから、
滞在中のきめ細かいサービスを期待するわけにはいきません。
たとえば御着きの茶菓のもてなしはありません。
客の体格を見てすばやく浴衣のサイズを判断して用意しておくような宿ではありません。

たいへん合理的に、和風と洋風の良さを折衷した情緒を楽しむ宿です。

随所にうかがえるさりげないセンスの良さを愉快に感じ、
虚飾の無い質朴な設備とサービスを不愉快と感じない遊び心をお持ちなら、
新鮮な温泉と上質の料理を、
一万八千円弱の料金で楽しむことができるはずです。

客室に足袋が用意されています。
客室のトイレは、もちろんウォシュレット。
旅館内に売店は無く、自販機が一台だけ備えてある。
宿は有馬の町の大変便利な場所にあります。
小学生以下の子供は宿泊できません。



「花小宿」の詳細はホームページにて。






「花小宿」完
  

Posted by gadogadojp at 18:30Comments(0)TrackBack(0)宿/ホテル

花小宿:有馬温泉の佳宿〜その3

2012年03月30日






客室係のいない「花小宿」では、玄関脇に設けられたオープンキッチンの食事処「旬重」で夕食、朝食をいただくことになります。

<泊食分離>が特徴のこの宿ですから、素泊まりや朝食のみのプランも選択できるのですが、私たちは「旬重」の料理を楽しみに、二食付きで宿泊しました。
以下は、夕食の写真です。説明は不十分ですが、だいたいの感じをつかんでいただければ幸いです。

カウンター、テーブル席合わせて22席のこじんまりとしたスペースです。
広めにとられたキッチンにはかまどをしつらえ、ご飯の釜が鎮座しています。
炭火の香りがうっすらと漂い、これから運ばれる料理への期待感を増します。






付きだしとして












前菜写真1:うずらの卵の黄身などなど





前菜写真2:皿の魚模様がかわいい






汁物






刺身:甘エビのうしろは黒大根







節分の月なので、人参に飾り包丁を入れた鬼、大豆他






地鶏の塩焼き






カニクリームコロッケ












ご飯とみそ汁:ごはんの仕上がりがすばらしい






デザート:番茶のアイスがユニーク






ガラスの酒器:酒もよいものが用意されています







たいへん穏やかな食事タイム二時間を過ごさせていただきました。
料理はさすがの素材と、確かな技。
魚と地野菜の仕入れには定評のある御所坊グループの宿ですから、どの季節に訪れてもまずは安心ではないでしょうか。
サービスも過不足無く、心地よいものでした。
若い大食漢でなければ、ほどよい量でしょう。

神戸牛付きのコースもありますので、詳しくはHPをご覧下さい。

他の客もオトナばかりで、美味しく食べ、かつ飲む雰囲気に包まれます。

女性一人客がカウンターで食事されていました。

隣の卓には、日本人女性とメキシコ人男性。
この日に結婚されたそうで、祝福の言葉をひとこと差し上げました。




次回は朝食をご紹介します。  

Posted by gadogadojp at 18:30Comments(0)TrackBack(0)宿/ホテル

花小宿:有馬温泉の佳宿〜その2

2012年03月29日

「花小宿」には二つの浴場があります。
それぞれ貸し切り使用になっていますし、一グループ二部屋までの利用が原則のこの宿ですから、広々としているわけではなく、露天もありません。

温泉はいわゆる金泉です。
HPによりますと、源泉はすぐそばの御所泉源と少し上手の妬(うわなり)泉源ですから、たいへんに新鮮な湯に入ることができるという理屈です。
もちろん源泉掛け流しですが、湧出する湯が熱すぎる場合は加水することもあるそうです。
別に清潔透明な上がり湯(これは循環式)が用意されています。金泉入浴後に洗い流すことが有馬入浴の定石です。

浴室は決してモダンさとか高級感のあるものではなく、湯煙に包まれたやや薄暗い中での情緒を楽しむタイプです。
流行のスパに慣れた方にはいささかたじろぐ風情かもしれませんが、
療養温泉や山奥の一軒宿が好きな私には、これはいかにも温泉、というイメージが維持されて好ましく思います。

なお、部屋に用意されたタオルを持って入浴します。
この点もシンプルです。







有馬温泉の金泉(含鉄塩化物泉)は特殊、少数派の温泉です。
一般の温泉は、地下水がマグマ熱によって温められた温水なのですが、
この金泉は、
「太平洋(南海トラフ付近)の海水を起源とする(wiki)」湯、つまり、プレートの裂け目の深部からわき出す湯である、と言う説が有力なようです。
同じタイプの謎の湯は、泉質は異なるものの、和歌山の湯の峰温泉や新潟の松之山温泉など数少ないそうです。
つまり、有馬温泉は、火山活動と無縁な温泉であり、どうやら地球の神秘?が生み出す湯。
だとすれば、湯の峰温泉付近に熊野本宮があるように、ここ有馬の湯は、はやりの語を使えば、文字通りパワースポットに位置するとも言えるでしょう。

いずれにせよ、有馬の金泉の入り心地は独特である、と私は感じています。
刺激はないのですが、肌からしみ込んでいく何かを感じます。
これが心地よい時、有馬は今の私に適している、と思えば良いように思います。

源泉により、あるいは源泉からの距離により、またはその日によって泉質が変わる事もまた当然です。
若い日によく入っていた兵衛さん(向陽閣以前の川沿いの宿)の金泉は、タオルにしみ込んだ鉄の茶色はすすいでも消えなかったのですが、
ここ花小宿さんのタオルは、少なくともこの日は、すぐにすすげば白さが戻りました。
こういう違いも楽しい、有馬の湯です。






二つの浴場は作り、ハード上の機能が異なります。
玄関から見て右側の浴場(写真上)と比べて左側の浴場(写真下)には手すりがついていますので、
足の弱い方でも入浴しやすくなっています。





  風呂のカギ:中から差し込んで貸し切りにします




  ロビーの無いこの宿ですが、浴室の前にベンチが置いてある等、くつろげる工夫がしてあります。


「花小宿」の記事は続きます。次回は食事をとりあげる予定です。  

Posted by gadogadojp at 18:30Comments(0)TrackBack(0)宿/ホテル

花小宿:有馬温泉の佳宿〜その1

2012年03月25日



  古い旅館を借り受けて改修を施した木造の宿


「花小宿(はなこやど)」は有馬温泉の小さい宿です。
泊まってみたいと思われる方が多く、予約がとりにくい宿です。

御所坊(ごしょぼう)グループらしく、ホームページが充実していますので、
私の拙い紹介を読んで頂くより、そちらをご覧になるほうが詳細はわかります。




アルファベットで書かれた看板が不思議と調和するセンスの良さ。
『ホテル花小宿は…(中略)…外国人たちが有馬温泉にやって来た時に存在していた外国人専用ホテルのイメージに合わせて改修を行いました。』とHPにあります。現主人15代目金井四郎兵衛(金井啓修氏)のアイデアの賜物でしょう。



宿泊したのはたっまたまバレンタインデイ。義父母と共に四人の旅です。
雨模様のためにランチ以外の寄り道もせず、宝塚から蓬莱峡経由で有馬へ。
温泉街を迂回して御所坊グループ共通の「有馬里(ありまり)」駐車場に車を停めると、係の方がすぐに宿まで送ってくださいました。

宿に着いたのは午後2時、チェックインにまだ1時間あります。
まだ準備が整っておらず、部屋には入れません。
チェックアウトが12時の旅館ですので、これはやむを得ません。
ただ驚いた事に宿にはロビーがありません。
腰の具合の良くない義母にとって、雨に濡れた有馬の坂道散歩はふさわしくありません。
玄関先で待つのも馬鹿げています。
チェックインタイムを厳密に守るべきでした。






そんな時に義父がフロントマンにある質問をしました。
どうやら彼は、師匠筋に当たる或る高齢の方を有馬温泉に招くことを企画しているらしく、
玄関の高い段差を上がる方法を尋ねたのでした。

古い建物を利用したこの「花小宿」は完全なバリアフリーの実現には致命的な建築構造です。
かといって、新築し直して障害者に不自由の無い建物にしてしまうのは、宿の趣旨に反します。
宿はその矛盾の解決方法として、<介助のしやすい宿>を目指しておられます。
その工夫の一例がここにありました。
足の弱い高齢者にとって、もっとも障害になるだろうこの段差部分には、実は巧みな仕掛けがこっそり用意されていたのです。
土間部分の一部が電動でせりあがるようになっていて、これの作動をフロントは実演してくださいました。
なるほど、これなら、最上段に楽に腰掛けることが可能ですし、古い旅館の情緒を、味気ない設備で損なう事もありません。






と、まあこのような時間がありましたので、チェックインまでの待ち時間が短くなりましたので、
とりあえず有馬温泉街の中心地である金の湯付近まで行くことにしました。
ゆっくり歩いても数分の距離です。






店頭でほかほか湯気の上がる酒饅頭の店がありました。
「三ツ森 和菓子工房」です。これは買わずにおれません。
妻と義母が店の前のベンチに仲良く座って頬張っていました。






続いて「有馬玩具博物館」へ。
当日は休館日でしたので、一階のショップでしばらく時間を過ごします。
二階のカフェに上がる階段下で上の写真の<料理見本>発見。
木で作った玩具なのですが、これ欲しい!と思いました。
いえ、これ食べたい!かな(笑)






宿に戻ります。宿は温泉寺の真下に位置します。
雨はなんとかやんでいます。
チェックインを済ませ、一階の木槿(ムクゲ)の間に通されます。







ツインルームです。
「花小宿」のコンセプトは先述のように<外国人専用旅館>のイメージですから、ここはベッドが置かれています。
ただしこのベッドは電動。
ここでも介助しやすい宿、のこだわりが見えます。




  


部屋名もさすがのセンス。アルファベットは使っていませんが、玄関の看板と共通のテイストを感じます。







窓の外は狭いながらも整った、風情のある庭のしつらえ。
ただ、狭い道をはさんで目前に民家があります。
展望を楽しむ宿ではありません。
縁側がありますので、
禁煙部屋ではありませんが、私はここで喫煙していました。



長くなりますので、以下は次号にて。
  

Posted by gadogadojp at 18:30Comments(0)TrackBack(0)宿/ホテル

そば切り蔦屋ふたたび

2012年03月21日

「そば切り蔦屋」
二度目の記事です。今回は簡略に書きましょう。




  もり一枚半

蕎麦の出来映えはやはり上々です。
びしっとコシのあるタイプではなく、しなやかな蕎麦切り。
つゆも引き締まって良い具合なので、
そうですね、私は蕎麦切りの半分くらい浸してずずっといく感じでいただくと丁度良いところ。
そば湯はとろり。どろりではなくとろり。






今回は鴨汁蕎麦も味見しましたが、汁が香ばしくて秀逸でした。
麺は細切りしかなかったのですが、
そのせいか、汁の個性の強さに加え、繊細さが多分に感じられました。
師匠筋に当たる「凡愚」で超太麺でいただくのもとてもおもしろいのですが、
私には今回の鴨汁蕎麦の方が好みにあいました。






また、鯖寿司も初めて食べましたが、
鯖と昆布とすし飯がこなれてマイルドになった一体感は、
一度は味わってみる価値があるように思います。
私はもう少し浅い出来の方が好きには好きなのですが。






この店の夜の営業は5:30からです。
じっくり腰を据えて飲み、かつ食べる客も多いので、
そういうスタイルをお望みなら、6:00頃には着いておいた方がよさそうです。

日曜の夜私たちは6:15頃に着いたのですが、
二組四人の先客がいました。
私たちも含めて、「残りのそばが少なくなったので」と、
何枚食べるかを尋ねられました。
もちろん丁寧に聞いて下さいましたし、追加が不可能とは限らないはずですが、
けれど、やはり腰が落ち着かない思いになるのは否めません。
ミシュランで一ツ星を獲得してしまったらこれもやむを得ない事態ですから、
早め早めにうかがうことが必要なようです。

6:30を過ぎてきた客は、もう断られていました。







店の情報は過去記事をごらんください。地図も掲載しています。




  

Posted by gadogadojp at 18:45Comments(0)TrackBack(0)グルメ

ビグデン:南船場、博労町でガレットを食べる

2012年03月20日






大阪は長堀駐車場に車を停めて、心斎橋駅付近から地上へ。
御堂筋を西へ渡って博労町(ばくろうまち)に向かいます。
このあたりは南船場などと呼ばれるようになった界隈で、
少しばかり高級感のある地元の店が増加中のようです。

この日は柴田ビル内の小さなギャラリーで、沖縄の張り子人形作家豊永盛人さんの企画展があり、
この日は豊永さんが来店されると知って行って参りました。
さてその帰り、

妻がそのビルのすぐ近くにカフェらしき店を見つけました。
小腹が空いてきていましたので、休憩を兼ねて店に入ってみる事にしました。

店前の黒板には「Cafe BIGOUDENE」と書かれてあります。
読み方はわからず、後で知りましたが、
「カフェ ビグデン」と読むそうで、オーナーの名前だそうです。

店は真新しく、聞けば今月(3月)3日のひな祭りにオープンされたばかり。
私たちが行った日は、開店2週間後ということになります。






こじんまりした一階スペースにはテーブル席が。
床にコードが這っていますので、のぞいてみたらテーブル裏に暖房がついています。
つまり、テーブルの下が電熱こたつのようになっているのでした。
おかげで、冷え込むこの日も腿のあたりから温かさが伝わって快適です。
この気配りで、いっぺんにこの店が好きになりました。

表の黒板ではクロックムッシュが目に入り、これを注文しようと入店したのですが、店内メニューではむしろガレットが目立っています。
壁にはフランスのブルターニュ地方の地図が飾られています。
フランス人のように見える店主は、ブルターニュ出身でしょうか。
そうであればこの店は、ガレットやクレープこそ食べさせたい看板メニューなのでしょう。

メニュー表から、二種のガレットをオーダーすることにしました。
一つは<コンプレット(750円)>〜ハム・卵・グリュイエールチーズなどと材料が書かれています。
もう一つは<サボヤード(900円)>〜じゃがいも、タマネギ、ベーコン、チーズソースなどが主材料のようで、コンプレットよりボリュームがありそうです。




  コンプレット:卵の黄身をセンターに落とし、まわりにバジルソースがかけ られていて、ガレットの中にハムがはさみこまれています




  サボヤード:クリーミーなチーズソースとジャガイモやベーコンとの相性が ぴったり


ガレットは蕎麦粉メイン、クレープは小麦粉メインの薄いパンケーキとされているようですが、
ほんとうそういう定義で良いのか、私は今一歩わからずにいます。
しかし少なくとも、この店の蕎麦粉を使ったココア色のガレットは、
そのしなやかさな感触と香ばしさがすばらしいと思いました。
その昔パリの街角で食べたものよりも、見た目も味も格上です。
チーズ類も重くなく、さっぱりといただけます。
逆に言うと、しっかり食べる方にはボリュームある食事とは言えないかもしれません。







この日はもうランチセットは終了した時刻でしたが、
カウンター上の黒板を見ると、前菜、プチサラダ、飲み物がついて<コンプレット>で900円と書かれています。
これならふだんのランチとして「たまには」の枠内に収まりますよね。

フロア担当の若い奥様は日本人。
その赤ちゃんも店の中で遊んでいます。
厨房にはご主人とその弟さんらしき方が腕をふるっています。
高級感のある店ではなく、まだまだインテリア等がこなれてはいませんが、
手作り感が落ち着きます。
この雰囲気、とても素敵です。

わたし、またうかがうことにします。
もちろんできればワインと共に。







「ビグデン」
06-6226-8057
大阪府大阪市中央区南船場4-8-1
11:00~23:00
無休
駐車場無し
子供可


フェイスブックがHPがわりです。



  

Posted by gadogadojp at 18:30Comments(0)TrackBack(0)グルメ