「もんぺとくわ」:龍神のパン屋さんがランチも始めた
2019年07月20日
「もんぺとくわ」
:龍神のパン屋さんがランチも始めた
2022秋補足:「もんぺとくわ」はパンの販売を終了されました。ただ、ランチはいっそう充実することになりました。近く当ブログに書きます。
2014年の前回記事からもう5年が経ちました。
その時は大阪和泉市に自宅がありましたので、阪和自動車道と国道424号を快走して龍神に向かったのでした。休憩しながら三時間はかかったと思います。私たち夫婦としては初の龍神紀行でした。
その後転居し、「もんぺとくわ」までおよそ一時間で着けるようになりましたから、何度か訪れています。
相変わらずパンのおいしい店ですから、記事はもう少し早く書くべきでした。
とはいえ、このブランクの期間に「もんぺとくわ」には大きな出来事がたくさん起こりました。
店のHPにも記載されていますので軽く紹介しますと、最大の困難は、火災が起きたことでしょう。なんでも、店内のパンを焼く石窯の上部の天井の木材が炭化火災を発したそうです。窯とはしっかり距離があったのに、長年の低温加熱?でこういうことがおきてしまうのですね。
幸い人的被害はなく、集落の皆さん、周辺のお友達が助けてくださったそうです。店主夫婦は移住者なのに、龍神の村民のハートは温かいですね。
とはいえ店も窯も消失しました。
そこでSさん夫婦は、移動販売車「もんぺピダ号」を用意し、新しい店舗が建つまで、あちこちで窯焼きピザを販売することにしました。
そう、「ピダ号」には小さいながらも本格的な窯が搭載されているのです。
ピダ号の窯
「ピダ」の由来は、和歌山の発音で”ザジズゼゾ”は”だぢづでど”になるから、ピザ号でなくピダ号と言う名になったんだろうな、とこれは私の推量です。Sさん夫婦の地元への愛が感じられる名前なので私は好きです。
ご夫婦の頑張りや周辺の助力の成果が上がり、火災からわずか一年あまりの2017年1月に新店舗が完成し店は再開しました。
新しい建物はとてもモダンで、おしゃれなカフェのようにも見えますが、目の前を流れる清流日高川や背後の山々と調和がとれて落ち着いた風情です。
ちなみに「ピダ号」はお役御免にならず、今もときおりは町のスーパーの駐車場などでピザを焼いて販売しています。私も一度ピザをいただきに「エバーグリーン上富田店」に行きました。ピザはグッドでした。
店内。左のガラス窓ごしに新しい土窯が見えます。
現在は新しくなった土窯で、相変わらずダンナが木や竹を燃料にパンを焼いておられます。窯も快調なのでしょうか、5年前には少し感じられた焼き色のバラツキもなくなり、寂しいくらいです(笑)。小麦畑は一時よりも縮小したそうですが、いまも自家製の小麦粉を混ぜてパンを焼いているそうです。天然酵母や自然塩を使ったパンは香ばしくて本当においしいです。ブログによるとコロッケ(イートイン限定)やヴィーガンソフトも用意されているようで、これからも楽しみです。
新店舗になり、日高川が見えるカフェスペースが誕生しました。ドリンクとパンのイートインも楽しいのですが、ランチも秀逸です。洋風ピタパンランチと和風ランチの二種類が用意されていて(日曜の時間限定でピダいえピザも)、悩むところです。妻はピタパンランチ。でも私は”今回も和風ランチにでっかい龍神シイタケのフライがあるかな?”と吸い寄せられます。
ピタパンランチ
和風ランチ
「もんぺとくわ」
和歌山県田辺市龍神村西258
TEL / FAX : 0739-78-2124
11:00~17:00
月・火定休 (月曜祝日は営業)
売り切れ次第終了
駐車場あり。
ただし国道沿いにあるため、店の入り口までは150メートルほど歩く。一部坂道。高齢者連れの場合など、お店に相談してください。
「農家民泊 もんぺとくわ」も併設。
Posted by gadogadojp at 20:00│Comments(0)
│グルメ