自然体験ツアーKOROGISU:西表島
コロギス
西表島は夜が特に魅力的な島。
宿のガラス窓を開けるだけで飛び込んで来るイキモノの濃密な気配と啼き声。
(網戸にしておかないと、イキモノそれ自体が飛び込んできますが:笑)
一度はガイド付きで夜の森の中に入って行きたいと思っていました。
そこで今回、西表島五回目にして初めて、ナイトツアーに申し込みました。
「さわやか荘」さんの客室に案内パンフがあった「KOROGISU」さん。
夕食後、ツアーの主催者平良秀彰さんが迎えに来てくれました。
昼間は別の仕事に就き、夜はガイドをされているそうです。
毎日のように山に入り、写真を撮影し、イキモノの勉強をされている、とか。
西表島出身の若者です。
このツアーはふつう二人、最大で三人ということで、今夜は私たちだけ。
気楽に車に乗りました。
用意するものは、(虫予防等で)できれば長袖、虫除けくらい。
長靴や懐中電灯は貸してもらえます。
一カ所目は森を抜けて海へ。
二カ所目は川沿いに。
三カ所目は内緒〜素晴らしいサプライズが待っています。
ま、すべては天候次第、運次第ですけれど、ね。
以下、出会ったイキモノの内、
何とか撮影できた写真だけを紹介します。
ヤシガニ
:今年も会えました。前回記事はこちらで。
:ヤドカリの仲間で、寿命は50年とも言われます。ゆっくりゆっくり大きくなる、南国らしい生態が好きです。
:絶滅危惧種なのに、捕獲(食用)が禁止されていないというおかしなことになっています。
:作家のS氏の著作が引き金になって、内地にもその味が知られた、という説が本当なら、S氏は反省のアピールをしてもらいたいと強く要望します。
:居酒屋の客寄せ看板メニューになっていたりします。地元の方が自家用に食べることを非難する気はありませんが、観光客は食べないでいただきたい、と切に願います。
ベンケイガニ
:「ゆでていないのに赤いカニ」とは:KOROGISUの平良秀彰さんの説明。
:ハサミでつまんで食べているのは、アダンでしょうか?
:水のある場所から離れない、夜行性の蟹で、この夜も無数に見かけました。平良さんに何度も「踏まないように注意してください」と言われたのはガサツなわたくし。
コロギス(ヒノマルコロギス?)
:wikiによれば『コオロギ類とキリギリス類の中間的形質を持つ』昆虫で、京都銀行のCMに使って欲しい長い触角(体長の6倍になることも)を持つ。
:KOROGISUの名の由来。つまり、平良さんの愛する虫。
ヤドカリ
熟睡中のトンボ
:少々の接近では目覚めないことを平良さんが証明してくれた
ジョロウグモ
カタツムリ
何の建造物の跡だろう、私はこういうモノも好き
海に出るとちょうど夕暮れ
サガリバナ
:時期的に遅いと思っていましたが、初めて咲いた状態のサガリバナを目撃できました
平良さんは、上記以外にもさまざまなイキモノ(含植物)を紹介し、わかりやすく説明してくださいます。
西表島の歴史にも詳しいので、知識欲のある方には特におすすめします。
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