ヤンバルクイナに会いたい時は
片足を上げたポーズに萌えませんか?
沖縄でヤンバルクイナに会いたい時は、どうするか。
歩いてやんばるの森に分け入るとハブがこわいよ。
やみくもに車で走ると轢いてしまうよ。
ならば、
「それを作れば奴が来る」
じゃなかった、
「そこに行けば奴が来る」〜
そんな施設を訪問しましょう。
ヤンバルクイナのキョンキョンに会いに行きましょう。
でもしかしその施設の名称がわかりにくいのではっきり書いておきます。
くいなふれあい公園内の
ヤンバルクイナ生態展示学習施設 クイナの森
という名なのですが、なかなか記憶しづらくて困ります。
フェイスブックでは「ヤンバルクイナ生態展示学習施設」名になっていますが、
できれば
「クイナの森」
などの瞬時に認知できる名称を前面に押し出してほしいと思う私です。
住所は
〒905-1503 沖縄県国頭村安田(あだ)1477-35
0980-41-7788
カーナビでは、前記の名称か住所、電話番号のいずれかでヒットするでしょう。
ホームページはこちらです
観光客には、レンタカーまたはタクシーで行く他はない奥まった場所です。
許田(きょだ)ICより車で約1時間30分。
けれど、常緑広葉樹茂るやんばるの森の魅力を感じながらゆっくり運転すれば楽しい道です。
念をおしますが、ゆっくりに、です。
ヤンバルクイナに会おうと志してそのヤンバルクイナを轢き殺してしまっては、
この先の一生、どんな志を抱いてもそのことがトラウマになってしまうでしょうから。
無事目的地に着くと、あまり人気のなさそうなスポーツ公園が広がります。
その入り口の建物でキョンキョンが待っています。
大人は500円、小中高生は200円を払って入場します。
ガラス越しに、やんばるの森を再現したようなスペースが用意されています。
ちゃんと土があり、木が生え、池があります。
そこにただ一人、いや一羽で暮らしているのがヤンバルクイナのキョンキョンです。
知識豊富で親切なガイドさんが説明してくださいました。
学ぶことはたいへん多かったのですが、実際に行かれた時に直接聞かれた方がいいでしょう。
目の前にキョンキョンを見ながら。
決して私が忘れたわけではありませんよ。
疑い深い読者のために一端をご紹介しますか。
キョンキョンは卵から人の手で育ちました。
なんでも70羽のオーデションから選ばれたそうです。
いちばん人なつっこいこの子に白羽の矢が立ったのです。
野生のヤンバルクイナは、人の気配を感じると草木の中に隠れてしまいます。
でもそれではこのような施設ではストレスで参ってしまいますし、
なにより「展示」が成立しません。
その点キョンキョンはさすがに精鋭。
私たちが訪れた時、見学客は少なかったのですが、
それでもピーク時には10人ほどの目が、当然のことながら、
キョンキョンの一挙一動を見守っているわけです。
それでも彼女は動じることなく、
腐葉土の中にえさをさがし、池の水を飲み、羽をつくろい、
客に顔を向け、お尻を向け、隠れ、また現れます。
人なつっこいというより、図太いのかもしれませんね。
あるいは名は体を表す〜生まれつきのスターなのかもしれません。
でもその性格のおかげで、
まるで森の中にいるままのようなヤンバルクイナの生態を、私たちは目撃できるわけです。
あなたがヤンバルの集落に住んでいるのでなければ、
そんな機会は一生来るはずのないことです。
クイナは飛べない鳥。茂みを歩く鳥。
だから足ががっしりとたくましい。
おまけにその挙動がかわいくて、
眺めているだけで飽きません。
写真や動画撮影は自由にできます。
フラッシュ、ストロボは禁止です。
今回の写真は、すぐ上の一枚を除き、すべて奥様の手になります。
私以上にキョンキョンが好きになったみたいです。
最後に、妻がキョンキョンに寄せた一文を載せて結びとします。
「ついに会えたよヤンバルクイナーO(≧▽≦)O
この子は国頭村の保護施設にいるキョンキョン。
マングースや野良化したペットから守られて、
やさしいおねえさんにお世話されて、
なんてったってアイドルな日々を過ごしている模様。」
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