「カレータナカ」:すさみ町で古民家カレー

gadogadojp

2022年05月22日 22:05


チキンカレー:妻の撮影


紀南のカレーシーンに新星登場!
すさみ町「カレータナカ」

場所は和歌山県すさみ町周参見4314の1。
すさみ町の周参見はすさみ町の中心地。周参見川河口にすさみ漁港を擁しています。
ややこしい?
遠いように感じるでしょうが、たとえば紀南の中心都市の一つ田辺市のJR駅からだと車で30分少々と手ごろな行き先になります。
景勝の多い枯木灘の中でもここから先の海岸風景は特に素晴らしく、国道から堪能できます。

JR周参見駅からなら歩いてすぐの店ですが、車で来られるなら、、
和歌山市、田辺市方向からは無料高速の日置川出口で降りるのがストレスが少なくて良いでしょう。
国道42号に入って串本方面に4,5分進むと、まもなく漁港の”すさみケンケン鰹”の看板。
周参見川にかかる橋を渡り最初の信号(すさみ駅前:GS角)を左折します。
すぐ右側、すさみ交通の営業所手前の駐車場に二台分のスペースがありますからここに駐車。
満車の場合は駅前に停めても良いそうです。

店に行くにはわずかに国道方向に戻り、GS跡地を右折します。狭い通りですが、ここが旧国道42号です。大型のトラックやバスも走っていたそうですから、かつての道路事情が窺い知れます。



外観:妻の撮影


その道を進んでまもなく左側に、旧民家を改装した「カレータナカ」があります。
一見しただけでふらっと入りたくなる顔をした店です。
中に入ると思った通りの手作り感のある落ち着く小さな小さな店。
コロナ禍に開業した店だけに、ゆったりした客席配置。だから席数が少なく、表で待つ客も。
人気も上々なので、早々に売り切れてしまいます。
土日限定、11:30~14:00の営業時間ですが、確実に食べたいなら早めにどうぞ。
臨時休業もありますから、SNSで調べていくことをお勧めします。



店内から旧国道を眺める:妻の撮影


2021年12月にオープンした時にはチキンカレー1品のメニューでしかも限定30食。
最近はエビのココナツカレーも加わりメニューは倍増(笑)。
+100円でスパイス卵をつけられます。これ必須。
小麦粉不使用です。

私たちは同じすさみ町のイベントですでに一度いただいていたのですが、お店では初めて。一品ずつ別メニューを注文して、互いに食べ合ういつものパターン。店は姉妹で営んでおられるのですが、接客は妹さん。都会的だけれどとても優しい感じで相談に乗ってくださいます。厨房にはやはり優しそうなお姉さんともう一人の女性スタッフ。女性ばかりです。

運ばれてきたチキンカレーは柔く煮込まれたチキンとターメリックライスが色彩上も印象的。辛いもの好きなgadogadoにとってはとてもマイルド。トマトを多用したソース。巧みなバランスの(たぶん基本だけの)スパイス使いで食べやすく出来上がっています。紀南の住民にとってはスパイスカレーはさしあたって苦手分野でしょうから、「すさみの皆さん、食べてみて!食べやすいよ!」。そんな心がこもっている気がしました。



エビのココナツカレー:妻の撮影


エビのココナツカレーはトマトを効かさずすっきりと作っています。和歌山県民のエビ好きは統計上も明らか(全国一の消費量)ですから。二番手メニューとしてはよく考えられているのでは?ココナツの香りも控えめなのでこれまた食べやすいのではないでしょうか。もっともgadogadoはエビカレーなど魚介系カレーは思いっきり辛くして食べたいタイプなので、いずれ辛さの希望ができるようにしてくださると嬉しいな。妹さんによれば検討中なのだそうです。

たまたま客足が少ない日に当たったため、忙しいはずの姉妹さんたちとあれこれお話ができました。そのせいもあるのでしょうが、この建物丸ごとで客を歓迎してくださっている空気感がとても好感度の高い店でした。これならまた行かなければ。
インテリアもまだ未完成、メニューも調理法もまだ研究中、地元食材とどう向き合っているのかのP.R.も不足、、、の始まったばかりの店ですが、今後が楽しみだと思いました。別に職を持っておられるようなので、ぼちぼちと急がずにどうぞ。

すぐそばには知的でアヴァンギャルドなお坊様が営む「Festa di Salvezza」という魅力あふれるピザ店もありますし、周参見はおもしろいことになってきました。

紀伊民報の記事
https://www.agara.co.jp/article/172578



周参見の風景


料理とは無関係な補足:「遠くで神戸出身者と出会う」

ここ「カレータナカ」のタナカ姉妹は神戸市垂水区の出身だそうです。
わたくしgadogadojpは神戸市須磨区の生まれ。
共に現在の神戸市という行政区分の中では最西端のエリアです。

長田区くらいまで含んだこの神戸の西端あたりは、県外の方がふつう「神戸」に連想する、そうですね、三宮・元町界隈や神戸港や北野異人館街のテイストとは似ても似つかぬ庶民的な地域です。もちろん、中にはおしゃれで上品なスポットも点在するのですが、それは近代のお金持ちや皇・貴族たちが静養地や別荘地として風光明媚なこの辺りを開発して作り上げた名残です。その結果、中には高級住宅地があったりするのですが、全体としてはながーーい田んぼ<長田>やすぼまった(狭い)地形<須磨>や山から直接海に水が垂れる<垂水>ような窮屈な地形の中で、上品に生きる余裕のない庶民や漁民や農民が暮らしていた場所です。住む土地は少なく、したがって住宅は狭小で、路地に車が通れる幅がありません。これは自虐ではなく、ありのままのここが好きだと書いているだけです。

そういう最西端エリアの出身者(または地縁者)と、これまで何度も出会う縁がありました。しかも神戸から離れた場所で。
たとえば石垣島の最北端で陶器を焼いている「太郎窯」のご主人。
たとえば西表島の南風見のクラフト&アートの店「マツリカ」のご主人。
たとえば茨城県のバリ雑貨の通販ショップ「Apa Apa」のご主人。
たとえば「ウブド ・スチ」など関西を中心にバリ舞踊などで活躍されているAyuさん
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この辺りの方には、どこかボヘミアンなところがあるのかもしれませんね。

ちなみに、このエリア出身という有名人に堺雅人さんや濱田マリさんもおられます。
まだお会いしたことはないのですけれど(笑)



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