オン・ザ・ビーチ・ルー:すてきな沖縄の宿その1

2009年01月12日

オン・ザ・ビーチ・ルー:すてきな沖縄の宿その1




『どんなものを食べているか言ってみたまえ。君がどんな人間であるかを言いあててみせよう。』
という有名なアフォリズムを言い放ったのは(正確には、書いたのは)フランスの美食家ブリア=サヴァラン(1755〜1826)ですが、
<どんな宿に泊まっているか言ってみたまえ。君がどんな人間であるかを言いあててみせよう。>
などと断言する真に慧眼の旅行の達人がいたらびびってしまいそうです。

というのも、gadogadoの宿の好みはバラバラだから。

若い頃のように、駅のベンチや映画館で寝っこけることはもうできないかもしれませんが、
車の中ならまだ一夜を明かすことができるでしょう。

アマンダリのように一泊で10万円は必要な宿の「何も無い」贅沢感も好きですし、
主人夫婦が魅力の、一泊二食で五・六千円の民宿も好き。
素泊まりの商人宿も悪くない。(ああ、つげ義春さん)

ただ私にも嫌いな宿はあります。たとえば、
安くても、ベッドにナンキンムシが這っている宿。
高いのに、掃除が行き届いていない宿。
そして、
眺め以外に取り柄の無い、リゾートの高層高級ホテル。
(他に魅力的な取り柄があれば別)

沖縄に旅行する時に、どんな宿を選ぶのか、この範囲内から考えます。
無料じゃ泊まれないのですから、下調べはきちんと行います。

ただ、沖縄に関して言えば、伴侶という先達がいます。
今回紹介する「オン・ザ・ビーチ・ルー」という宿も、妻という沖縄旅行の先輩がずっと以前に宿泊済み。
私にとっても二度目になります。

その詳細はオン・ザ・ビーチ・ルーのHPをご覧になればおわかりでしょうが、なによりすばらしいのはその立地です。



地図でおわかりの通り、沖縄本島の名護から本部(もとぶ)半島へ海沿いに車を進め、20分も走れば「LUE」の看板が見えます。


チェックインを済ませ、部屋に入ります。今回の部屋は海に面した二人部屋の洋室です。
部屋と設備は簡素ですが必要十分です。

オン・ザ・ビーチ・ルー:すてきな沖縄の宿その1



部屋の前には小さなバルコニースペースがあり、その前は通路になっています。

オン・ザ・ビーチ・ルー:すてきな沖縄の宿その1



通路の階段を数歩下ると、そこはもう白い砂浜。
つまり、部屋の目の前はもう海です。
その先には瀬底島の島影。
「沖縄美ら海水族館」まで、車で15分ていど。

オン・ザ・ビーチ・ルー:すてきな沖縄の宿その1



晴れた日の夕暮れ、部屋付属のバルコニースペースの椅子に座ったまま海に向かってカメラのシャッターを押すだけで、このような雰囲気になります。

オン・ザ・ビーチ・ルー:すてきな沖縄の宿その1



奥様は「海の色に染まるギリシアのワイン」(魅せられて、じゃなかった桃色吐息)という歌詞が理解できたと申します。

オン・ザ・ビーチ・ルー:すてきな沖縄の宿その1




高層高級ホテルのラグジュアリーな部屋の窓から眺める夕陽よりも、
砂だらけの足のまま、小さな子どもたちがあげる嬌声をBGMに眺める、「手の届く」夕焼けが、私は好きです。





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Posted by gadogadojp at 21:00│Comments(0)宿/ホテル
 
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