紀南のおすすめ飲食店:第4回<イタリアン等西欧各国料理編>

2021年07月10日

紀南のおすすめ飲食店

コロナ禍が一段落したら紀南にぜひおいでください。
たくさんのおいしい食べ物・料理、おもしろい人たちが待っています。

夫婦で紀南に移り住んで4年の節目に、このリストを作成しました。
文末に添えた”方針”にも書きましたが、原則的にすべて実際に訪れた店です。ただ、コロナ禍による(営業時間や業態など)臨時変更についてはふれていません。

ジャンル別に連載します。第4回は西欧各国料理編です。
いくつかのジャンルとフュージョンした料理を供する店は洋食編に書きます。


紀南のおすすめ飲食店:第4回<イタリアン等西欧各国料理編>

「ピエン」のある日のリゾット



紀南のおすすめ飲食店 第4回 西欧各国料理編

紀南に移り住んで以来、地元のホテル内で食事したことはありませんから、ここで紹介できるのはほぼ個人経営店ばかりになります。

まずは住民としての立場から概略を。
紀南ではデートや夫婦・家族の記念日ディナーで(仏伊料理で)外食する、という文化が活発でなく、西欧の本格的各国料理の店はわずかしかありません。何人ものシェフが諦めて移転したり、業態を変えたりしたと聞きます。
(紀北には「ヨシノ」や「アイーダ」という超有名店がありますのに。)
とはいえ白浜には北イタリア料理の名店「ピエン」があります。また、私たちが移住してから若手が次々に店をオープンしました。
例えば白浜町の「SAKAKURA」は名店「幸鮨」の一族が、田辺市の「KOKAGE」はパン店の二代目が、「CARAVAN SARAI」は梅農家の一族が、それぞれシェフをつとめています。こういう気鋭の店が、地元の夫婦や家族、恋人たちへの”アピール”をコンスタントに続けていくことを願います。

次に観光客にとってはどうでしょう。
紀南は観光客の多いエリアでもあります。ただし熊野古道を巡礼する外国人(主に西欧人)が、この地で自国の本格料理を求めているとは思いません。また、勝浦や串本、白浜を観光する日本人客がまず求めるのは海の幸でしょう。よほどの贔屓の店での食事が主目的で来訪するのでない限り、観光客が仏伊料理店に立ち寄ることは期待できないのが現状です。
けれど一方で、例えば私たち夫婦が沖縄島旅行を敢行する時、必ずと言ってよいほど大好きな「お肉とチーズのてだこ亭」の予約を取ります。ここは元はイタリア料理店でした。ま、那覇市は都会であって、白浜とは違うと言ってしまえばそれまでですが、私は伸び代は大いにあると考えています。大旅館・大ホテルが館内に抱え込もうとする観光客を食の魅力で誘惑すれば良いのです。朝食のみの宿泊客を増やすことが紀南の飲食店全体の目標になるのではないでしょうか。それは同時に紀南観光の底上げや未来像にも繋がるのではないかと期待しています。



紀南のおすすめ飲食店:第4回<イタリアン等西欧各国料理編>
白浜町「ピエン」:
北イタリア料理。「リストランテ ピウ オステリア ピエン」。よくまあこの店が白浜に在ってくれたなあと思う。リストランテとして紀南の食材を自在に使いながら本物北イタリア料理の腕をふるう。あるいはオステリア会という場を設定して、北イタリアの地元さながらの家庭料理、オステリア料理が味わえる。私たちは移住以来このオステリア会にほぼ皆勤だから結構なヘビロテ。シェフは三つ星シェフマルケージさんの直弟子。料理の引き出しが多い。リゾットなど絶品。ワンオペで1日1〜2組の営業。それなのに京阪神とは比べものにならない料金。ディナーは4500~8500円。予約必須。場所は街の中心から車で10分ほどの距離にある県道34号線沿い。シンプルな店でシンプルな料理をいただく。しかしその料理はその客を思い浮かべて献立と食材を準備し、その客のためだけに調理された料理なのだ。基本はワンオペ。大人数の時にはマダムや地元の精鋭が集結。詳細記事→「ピエン」


紀南のおすすめ飲食店:第4回<イタリアン等西欧各国料理編>


田辺市「KOKAGE 」:
フランス料理。パンの項目参照。若手シェフだが、味がピシッと決まるのは天性の素質があるのでは。鴨肉のポーション(写真)が大きかった。研究熱心で酒と料理のマリアージュにも取り組む。人気が高くランチも予約しないと無理な日もある。ディナーは一晩一組。洋風弁当やオードブル詰合わせにも注文が殺到。実家で開店組。ただいまキッチンカーにも挑戦中。詳細記事→「KOKAGE」


紀南のおすすめ飲食店:第4回<イタリアン等西欧各国料理編>
龍神村「梅樹庵」:
めいじゅあん。龍神村の土日だけ営業するフランス料理店。ジビエ料理が有名。店は未踏だが、ジャムの出来栄えやイベントへの出品料理を食べた経験から間違いなくおいしいと思われる。隣はパンの「もんぺとくわ」。国道沿いの駐車場も共用。白浜から60分。店までは小さな急坂。2022.3追記→冬のランチコースをいただきました。ジビエ料理です。予想通り、確固とした腕で素敵な料理をいただきました。なお席は座敷のみです。詳細情報準備中


紀南のおすすめ飲食店:第4回<イタリアン等西欧各国料理編>
田辺市「CARAVAN
SARAI」:

フランス料理。「ピエン 」のオステリア会で知り合った若手シェフの腕は確かだとの予感で訪問。シェフは田辺市街の「CUE」でジビエ料理を担当していたが、独立。料理には旨味があふれる。珈琲とデザートには改善の余地が。ルートが確立された鹿肉のチョイスはさすが。豆のスープ(写真)も濃厚。地場産品を積極的に活用。上芳養(はや)の農村に建つ祖父の梅倉庫を改造した店がとても良い。詳細記事準備中


紀南のおすすめ飲食店:第4回<イタリアン等西欧各国料理編>
上富田町「エール」:
「aile」。気軽にフレンチしたい場合におすすめ。というかお洒落さはない。主人は元は白浜の高級ホテルのシェフだったから料理は本格派。しかしホテルの宴会やお仕着せメニューではなく気軽に地元の人が食べたいものをと考え独立したとのこと。ビストロ的に、あるいは居酒屋的にも利用できる。店には小上がり座敷もあって子供づれも安心。ラタトゥイユが美味しい店はなんでも美味しい。紀北の「コパン」のチーズも扱っている。また、カレーもあるしテイクアウトにも積極的。JR朝来(あっそ)駅前の長屋の一軒。

詳細記事準備中


紀南のおすすめ飲食店:第4回<イタリアン等西欧各国料理編>
白浜町「バレスタ」:
若いシェフの腕が確かなスペイン料理店。白浜の街の中心部に近い。向かいのパチンコ店に駐車可。Aがこれまで食べた国内のどこの店よりも旨いスパニッシュオムレツ。パエリヤが圧巻で、しっとりタイプもパリッとタイプも良い。写真は特にしっかり焼いてもらった魚介類のパエリア。Kはサングリアのノンアルの手応えに感嘆。バル部分とレストラン部分(グループ宴会需要が多い)に分かれた店作り。だから一人客もカウンター席でワインを飲みながら料理を待つという使い方もできる。勘定は席で。気さくなマダムが上手に仕切っている。予約が無難。詳細記事→「バレスタ」


田辺市「フランス食堂 Chilo」:
本分はバスク料理、ワインはビオ、と聞くと一にも二にも行ってみたくなる。ただし田辺駅から少し距離があるので、ここで飲んでしまうとタクシー出費がかかると思ってしまい未訪問。



方針と注意書き
・私たちの店選択の基本方針は、まず美味しそうなところ。次になるべく安心な
材料を使っているところ。また、経営者たちが頑張ってるところ。そしてできるだけ地元民や
地元資本が経営する店に行き、ささやかながら地元にお金を払うことです。

・紀南とは和歌山県の南部です。熊野エリアも含みます。具体的には印南町以南となります。ただし、ここでは一部三重県や紀北に属する店も書いています。
・実地に訪問した飲食店等のリストです。
(ごく一部に未踏=未訪問だが必ず行
く予定の店があります。)
 
・ほとんどの店は夫婦で訪問しました。A(夫)が文を書き、K(妻)が
監修、補足、訂正しています。
 
・紙面の都合で住所など情報は最小限としました。この文をきっかけとし、詳細は各自で調べて下さい。

・同様の理由で不鮮明な(小サイズの)写真ばかりで申し訳ありません。
・詳細記事→店名になっていれば、それをクリックしていただければ別の詳しい記事とリンクできます。こちらでは写真も鮮明です。
・店には原則駐車場が有ります。無い場合はその旨書きます。
・コロナ禍による諸変更は逐一追跡できていませんし、言及していません。




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Posted by gadogadojp at 20:00│Comments(0)飲食店グルメ
 
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