必殺!いくら丼と時鮭〜小樽の食堂にて
2009年11月11日
いくら丼には、味噌汁とイカの塩辛がセットされていました。
小樽の町を歩いていると、
どこにもかしこにも寿司といくら(+ウニ)丼がアピールされています。
今回が二度目の小樽。
二回合わせても5〜6時間しか滞在していない初心者gadogado。
おもいがけずゆっくりランチができる余裕が生まれましたが、
そういうわけで下調べはしていません。
町を歩いて店表を見ても、美味い不味いの勘は働きません。
観光地で勘が機能しないときは、ほとんどの店が不味い可能性もあります。
11月にウニを食べるのは論外ですから、
はじめは寿司を食べようかと思いました。
生かじりの知識では、
小樽の寿司はあっさりめの酢飯に刺身が乗っているようなものだとか。
江戸風に仕事がほどこされている「清寿司(せいずし)」という店の評判は聞き及んでいましたが、
初心者としては小樽風のストレート/シンプルな握りを食べたいところ。
しかし弱りました。
おびただしい数の寿司店が並んでいますが、
どれもお任せは3000円から4000円。
この価格では失敗ができません。
バスガイドさんに聞いた店二軒は安くて美味そうでしたが、
かなり離れたところに自分がいます。
そこまで行く間にきっと行列ができているでしょう。
というわけで寿司は諦め、
いくら丼に狙いを定めました。
小樽の繁華街の北の端には、運河プラザという物産館があり、
その真正面に「うろこ亭」という食堂があります。
実は前回の小樽訪問時、この店の店頭で焼いていた魚介類をいただいて昼食を済ませたのでした。
夏でしたから、焼いたウニの美味さといったら…
今回は晩秋。
二階の食堂に上がります。
店内はどことなく落ち着いた雰囲気で、
座席配置もゆったりしています。
客は初老の夫婦が一組、カニをせせっているだけ。
この店は魚や蟹、野菜も商っておられます。
一階で蟹を買い求めると、二階で調理してくれるシステムです。
でも私はとにかくいくら丼。
…
メニューを眺めていると、時鮭、の文字が!
これはこれは、
時鮭にめぐりあえるとはラッキーとばかり、
併せてオーダーしました。
時鮭はトキシラズと読むべきなのでしょうが、
なんだか通ぶっているように思われるのを避けて、トキザケと読んで注文しました。
トキシラズを知らないモノシラズと思われたかもしれませんが、
ま、ここは初心者。
恥ずかしくはありません。
(店員さんのサービスは上等でした。念のため。)
トキシラズとは、季節外れにも捕獲出来る、
若いシロサケの個体のことです。
成熟して川を遡る準備がまだできていない分、
脂のりがよく臭みが少ないという評判です。
しっかり焼き上げる時間を経て運ばれてきた時鮭の切り身の焼きものは、
鮭好きな私も驚くしっかりした肉質。
脂ののりはさほどでもありませんが、
(私は、魚も肉も脂は少なくて良い派です。)
どんと手応えのある味でした。
評判通り、サケマス科特有の臭みが感じられません。
おまけに切り身は大きくて、
これだけでも十分おかずになりそうです。
いっしょに食べたいくら丼はもちろん美味しゅうございましたが、
良いいくらの醤油漬けを白飯に乗せれば、
失礼ながら私にだってこの通りの味が出せる料理。
今回の最大の収穫はトキシラズで決まり!
活蟹専科 魚屋直営食堂「うろこ亭」
0134-21-7570
今回の会計は二品で2660円でした。
Posted by gadogadojp at 18:30│Comments(0)
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