「たけさん亭」の焼肉

2010年01月10日

「たけさん亭」の焼肉




年末の石垣島行き。
いつもの超人気店「やまもと」をたまにはパスして、別の店で焼肉を食べることにしました。
とはいえ、選んだのはここも人気の浜崎町の「たけさん亭」です。
クリスマスを過ぎた12月26日、エアポケットのように観光客が少ないのでしょうか、当日の予約がすんなりとれました。

浜崎町は埋め立て地。街の中心部からは少し歩きます。道路が整然とレイアウトされていますが、夜の賑わいはありません。だからホテルスリープインを通り過ぎて左折すると、まもなく右手に店の灯りが見えます。迷うことはありません。


「たけさん亭」の焼肉




店内に入ると、中は小奇麗。まだ客が少ない時間帯だったせいもあり、焼肉店のあのもわっとした熱気も匂いもありません。客席はゆとりをもって配置され、「やまもと」のあの殺気だった雰囲気とは別ジャンルの店内でした。
接客も丁寧でかつ親切。ゆったりメニューを選ぶ余裕があったので、腰を落ち着ける感じに自分をセットしなおします。
(もっとも、ネットで見る限り、ふだんはもっと混雑していて、時間制限を設けることもあるようですから、そのあたりは運不運。)

お約束通り、まずは飲み物を尋ねられましたので、とりあえずオリオンの生を注文。

話題がそれますが、この<まず飲み物から>という習慣が、私はいまだに腑に落ちません。
いまや日本の飲食店にあまねく広がったこのやり口は、飲み物で儲けようとする店側の陰謀のような気がしています。
ワインを開栓したりデキャンタしておくとか、燗酒を湯煎でていねいにほどこすとかの奇特な店はほとんどないにもかかわらず。
アルコールは食事と同時にとる〜これは飲食の基本じゃないでしょうか。
とはいえ、特に宴会の時などは、自分一人あとからというわけにもいかず、酒を注文してしまうのです。
閑話休題。あ、司馬遼太郎みたいだ。

それでは料理を頼みましょう。
まずはユッケ。
牛肉にだって寄生虫がいる可能性はあるのですが、条虫ごときをおそれていては戦後生まれとはいえません。
このユッケで、その店の赤身肉の質がわかります。
おいしいユッケでした。味の深みは十分あるとはいえませんが、だからこそ味付けをするのです。

「たけさん亭」の焼肉




壁には本日のおすすめ、というか限定メニューが短冊にして貼られています。
その中から数種、そして定番メニューから数種注文しました。

運ばれてきた肉は鮮やかな色をしています。
私もう少し小豆色に熟成された肉が好みなのですけれど、肉質は良さそうです。
肉は厚く切られています。これは大歓迎。焼くのに少し時間はかかりますが、肉を食べた気になりますから。火を強めにすれば、ジューシーな肉が楽しめます。
コンロは煙を下部に吸い込むタイプ。
これなら喫煙者のgadogadoも安心です。



「たけさん亭」の焼肉




「たけさん亭」の焼肉




にんにくは焼きというより揚げるようにいただきます。ホイルにはごま油に浸ったにんにく。食べた後の臭みも少なく、優れた調理法でした。なお、白菜キムチが上々でした。

「たけさん亭」の焼肉




ビールは、石垣地ビールを追加。なかなかです。

「たけさん亭」の焼肉




ごちそう様でした。
肉を食べ過ぎて、冷麺などのでんぷん質を食べられなくなりました。この感想は次回にまわしましょう。

総じて「たけさん亭」焼肉は良い肉でした。
熟成度は「やまもと」に軍配があがります。
つまり旨味はわずかにもの足りません。
しかしジューシーさを保ちやすい厚めの肉は魅力的ですし、
「やまもと」にだって味の薄い肉があります。
価格もそう変わらないので、これは好みの範囲内ともいえます。
隣の客との距離感が欲しい方には、「たけさん亭」が向いているでしょう。
考えてみれば、「やまもと」の狭いカウンターでは、こんなに写真を撮影したことはなかったのでした。(笑)




「たけさん亭」HP
0980-88-0704

沖縄県石垣市浜崎町2-2-4
11:30~14:30(L.O.14:00)
17:00~22:30(L.O.22:00)



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Posted by gadogadojp at 18:30│Comments(0)グルメ
 
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