お店いろいろ:第七回〜朽木街道沿いに走る

2010年04月17日

お店いろいろ:第七回〜朽木街道沿いに走る

  へん朽の鯖ずし


四月初め、
和泉市の自宅を出て京都市内を上り、
出町柳あたりから国道367号線に入り、
大原を抜け、
途中、葛川、朽木の集落群を通り抜けて、
安曇川沿いに琵琶湖に下る日帰りドライブを敢行しました。
(帰り道は琵琶湖西岸の西近江路をたどり、山科に抜ける旧北陸道沿いをたどりました。)

この道(出町柳→朽木)は、「大原街道」「途中越」「朽木街道」「鯖街道」などどう呼んでも差し支えないと思うのですが、
若狭から京にサバを運ぶ道がこれしかなかったとも思えませんし、
畿内(京)からみてもっとも遠方にあたる朽木の村の名を生かして、
ここでは「朽木街道」と呼んでおきます。
ただ、古くから「朽木街道」という名の道があったわけではありません。

この道は、故司馬遼太郎氏の『街道をゆく』シリーズで、すっかり有名になりました。
たしかに織田信長の朝倉攻め失敗からの逃避のエピソードは魅力的ですが、
私の主な関心はもっと古代にあります。
そのことはいずれ、無国籍人ブログに書くとして、
ここでは、その朽木街道=国道367号線沿いに見つけたいくつかの店を紹介します。



大原の「味工房 志野」大原街道店

お店いろいろ:第七回〜朽木街道沿いに走る



店頭の美味しそうな野菜に惹かれて、まずここに立ち寄りました。
「ぽん酢とドレッシングの専門店 味工房 志野」と銘打つこの店だけに、
たくさんのドレッシングやポン酢に目移りしていると、
豆腐や大根千切りにかけて、次々と試食させてくれました。
私たちはにんじんドレッシングをお買い上げ。
黒豆餅と九条ネギもお買い上げ。
国道沿いの左手。目立ちますのですぐわかります。
HPを拝見すると、「(すべて無添加にしたいが)まだ恥ずかしながら半分以上の商品が無添加ではありません」と正直に書かれていて、好感がもてました。


お店いろいろ:第七回〜朽木街道沿いに走る

  左がにんじんのドレッシング。右は店とは無関係な我が家の愛好ワイン。


お店いろいろ:第七回〜朽木街道沿いに走る

  餅もおいしそうなこのお店。黒豆餅は道中のおやつにしました。
 (出町ふたばが定休日だったものですから。)


「味工房 志野」HP
〒601-1243
京都市左京区大原大長瀬町318
(075)744-2141




「鯖ずし へん朽」(さばずし へんくつ)

お店いろいろ:第七回〜朽木街道沿いに走る

 国道を北に進むと右手にある小さな店

続いて立ち寄ったのがこの店。
さすが<鯖街道>。
国道沿いには「鯖寿司」「焼き鯖」の看板や幟が何カ所も。
迷いましたが、ぽつんと一軒小屋のこの店が気になり、店の名前も気になり。
ここに決めてしまいました。

店には女性の店主がおられ、
小さなテーブルや椅子もありましたから、店でいただくことも可能かもしれません。
「昼に食べますか。自宅に帰ってから食べますか。」と聞いてくれたので、
晩ご飯にします、と伝えた所、
その場で寿司を作ってくれました。

お店いろいろ:第七回〜朽木街道沿いに走る



帰宅して夕食に食べると、なかなか良いお味。
サバはいまどきどこも冷凍物のようですが、
身の太りもまずまず、酢の具合がまろやかです。
塩梅がいい、とはこのことでしょう。
食べ残した一切れを翌日いただくと、絶妙のこなれ具合でした。

近所の店「栃生梅竹(とちううめたけ)」の極上も気になっていました。
鯖ずしの特級品の旨さはわかっていますから。
でもこちらは値段も半分以下の1600円。
自宅の夕食にはこれでじゅうぶんです。

店名の由来が気になったので、尋ねました。
答えていただきましたが、ここでは内緒にしておきましょう。
ご自身でたずねてみてください。

お店いろいろ:第七回〜朽木街道沿いに走る



「へん朽」(へんくつ)
高島市朽木栃尾711
(0740)38-2511






「くつきそば 永昌庵」

ランチは蕎麦にしました。
朽木街道沿いには何軒かのそば屋がありますが、
この永昌庵がもっとも老舗で名が知られているように思います。
それがベストの証しだと考えるのではなく、
十分な情報が無い場合には、朽木の蕎麦のレベルを知るには、適切な店選びかと考えたのです。


お店いろいろ:第七回〜朽木街道沿いに走る



店内は、やや古めかしい、悪くないしつらえ。
行楽シーズンにはさぞ混雑するだろうと思われる張り紙。
安曇川の広い川原を目前にした、すばらしいロケーション。
お手頃な価格がうれしい。

いただいた蕎麦は、
うまくつなぎを使ったのどごしの良い蕎麦。
しかし少々ツユが弱い、と江戸っ子の奥様。
(関西によくある、出汁のような薄いツユではありません)

隣の客席で、お年寄りと孫が、おいしいなと言い合って食べておられるのが印象的でした。
朽木街道で軽めの食事にここに立ち寄るのは悪くありません。
私も近所に住んでいるなら、時々は訪れるでしょう。
しかし、わざわざこの店の蕎麦をいただきに遠くから来ることはありません。

お店いろいろ:第七回〜朽木街道沿いに走る



「永昌庵」
0740-38-3233
滋賀県高島市朽木大野178-5
11:00~17:00
(売り切れ次第終了)
水曜・第1第3木曜休業


朽木街道、安曇川の風景写真はこちらのブログ記事で。



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Posted by gadogadojp at 18:30│Comments(0)グルメ
 
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