久高島初紀行:その1

2011年01月14日

久高島初紀行:その1

久高島:南北に通じる一本道




12月、はじめて久高島(くだかじま)に渡ることができました。
前々日に渡島するつもりで宿まで予約していたのですけれど、荒天のためにフェリーが欠航して計画は頓挫しました。
28日には良い天気になったので、那覇から安座真(あざま)港までレンタカーを走らせたのでした。
予定を縮小し、日帰りの旅です。

私の中のナルシシズムは「一回は拒まれたけれど、ようやく久高の神様は私を受け入れて下さったのだ」と思いたがっていましたが、
なに、私ごとき存在、久高のカミガミは意に介してなどおられないでしょう。

とはいえ、久高島に関しての私の思い入れはかなり心の深層に達しています。
もう少し勉強をしたうえで、いずれ、「無国籍人になりたい」ブログで理屈をこねてみたいと思っています。
今日は写真日記風な旅行記を書いていくにとどめます。


久高島初紀行:その1




車は港の駐車場に置き、私たちだけが島に渡ります。
安座真港に早く着きすぎたので、港の売店をのぞいていると、久高島の農産物を販売しています。
島の簡単な地図もいただくことができました。
やがて小さなフェリーが埠頭に着きました。乗船します。

久高海運時刻表


久高島初紀行:その1

 
安座真港から久高島までのフェリーから。午前10時過ぎの海に照り返す光。

実はこの写真だけ、色調整をほどこしています。ほんとうはもう少し濃いめの紺色の海でした。下の写真の色です。
ただ私にはこんなふうに見えたのです。久高島は日出る処の島であるとの思い入れがあったせいでしょう。
アマミキヨが最初に上陸したとの伝承を持つ島の一つです。

それにしても、写真上部のレンズの汚れ?が気になります。
前後の写真にだけ影が写っていて、不思議です。
まるで、久高島上空に何かが立ちのぼっているようですね。


久高島初紀行:その1



フェリーは、漁港、めーぎ浜を左手に見ながら、徳仁港に近づきます。
ここは最近まで久高唯一の港だったのですが、近年埋め立てをして、別に漁港を建造しました。

古く、徳仁港からサバニに乗って、
久高の男性(漁民)たちは、遠くの外洋(フカ)で漁労をしてきました。
琉球王朝時代に中国への貢納船の水主役を担っていたこともあるそうです。


久高島初紀行:その1



このちいさな岬のあたりに、イラブー(ウミヘビ)が産卵する洞窟があるはずです。

ここでイラブーを捕獲できる家は、もともと限られています。
久高島HPによれば、伝統的なイラブー漁が、2005年に復活したそうです。
それはどのような漁なのか、知った時には私は驚きましたが、
詳しくは集英社新書『日本人の魂の原郷 沖縄久高島』(比嘉康雄著)をお読みください。

なお、イラブーはハブ以上の強烈な毒を持つ海のヘビですから、
観光客は間違っても穫ろうなどと考えてはいけません。
神様が久高島に下さった宝です。


久高島初紀行:その1



このあと島の散策に時間を使いすぎて、
島で食事をとる時間がなくなったので、
残念ながらイラブーの薫製を使った料理は食べられませんでした。

島の売店で購入したイラブーバッジ。
お守り代わりに、旅のバッグに飾っておきました。





話題が後先になりました。これから島に上陸します。続きは次号にて。



タグ :沖縄久高島

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Posted by gadogadojp at 18:30│Comments(0)エリア
 
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