「自然派おやつ。自然派ごはん。のの」という期間限定の店

2011年06月17日

「自然派おやつ。自然派ごはん。のの」という期間限定の店




「自然派おやつ。自然派ごはん。のの」
閉店までに男性も一度はどうぞ、の店について
そして自然食と大阪府政について、

?なんのこっちゃ?


長寿や健康を求めるより、味覚の快感を求める傾向の強いわたくしは、
自然食、あるいはマクロビオティックという概念が支配する分野にはあまり近寄らないことにしています。

日常的には可能な限り添加物の無い、真っ当な食物を選んで食べようとしていますが、
その目的は健康が第一ではありません。
一つには、過剰な加工を施して利益を得ようとする食産業を儲けさせてなるものかという気分が強いこと、
つまり、イキモノの食糧として不正であるものは口にしたくないという意地があるからですが、
それより何より、真っ当な食材の方が美味しく感じることが多いからです。

考えて見るまでもなくそれは当然のことであって、
私たちヒトを捕食する上位の獣がいるとすると、
その獣、いや生物Xは、
過剰な化学肥料と農薬で無理に育てた野菜や、
化学調味料や保存料で長持ちさせたハンバーガーを食べているヒトAよりも、
真っ当な食材を食べて堅太りしたヒトBを食べたくなるはずです。
(漫画「寄生獣」の愛読者であることがまるわかり。)

その生物Xが持っている生来の味覚センサーのような能力を、
わたしは失いたくないのです。
(ならばタバコ吸うな、とおっしゃるあなた、正論です。
「その通り、だから余計に腹が立ち」〜古川柳)

このような私の頑固な性癖の立ち位置は、
そうなんです、実は自然食のムーブメントとたいへん近いところにあるのです。
それはわかっているのです。
本物の自然食品なら、何の手も加えなくてもそれなりに旨いものです。
真っ当な玄米の炊きたてのおいしさ、
真っ当なナマの人参のおいしさ、知ってます。

それでも今まで自然食に近寄らず、これからもその中に飛び込むことがないだろう原因を、
少し考えさせられてしまいました。


「自然派おやつ。自然派ごはん。のの」という期間限定の店




その原因はあるいはこうかもしれません。
自然食、中でもマクロビオティックに著しい、ベジタリアンな傾向が肌に合わないから。
わたしは根本的に動物性蛋白食体質の獣ですから。

また、このようにも考えられます。
ムーブメント(運動)としての自然食が上から目線の啓蒙主義的だから。
これが正しいんですよ、というイヤ汁がプンプンしてましたでしょ、昔は特に。

でも多分、次のように一件落着させるのが、もっとも真実に近いかと思います。
ヒトとは食材に好奇心を燃やす(=手に入るものを食べざるを得なかった弱い)雑食動物であるから、と。
小動物、魚、もちろん植物でも、何か新しい食材を得たときに、これは食べても害はないのか、どう調理すれば(おいしく)食べられるか、これらの点に全力を傾注させる研究熱心さが、ヒトのアイデンテティである、と。

1万年前の縄文時代、すでにフグを大量に日常的に食べていた日本列島人は、やはりわたしの誇りです。
氷河時代のシベリアの冬、ヒトは(マンモスの内臓内の未消化な植物を除いて)獣肉と獣脂に依存して生き抜いてきました。
だからいまベジタリアンであろうとすることは、単なる個人の嗜好に過ぎず、ムーブメントとして<正しい>わけではないとわたしは考えますし、そういう自分の考えに深くうなずいてしまうわたしはナルシストでしょうか。


「自然派おやつ。自然派ごはん。のの」という期間限定の店




さてこのブログではよくあることですが、
店の紹介以外の記述が多くなり過ぎました。

大阪市天王寺区に、クレオ大阪中央というビルがあります。
正式には大阪市立男女共同参画センター中央館 という名の通り、女性を支援する大阪市の活動が生み出した(府立なら橋下知事の弱者や個人軽視府政の元でとっくの昔に廃止されてしまったかもしれない)事業の拠点です。

その三階に、チャレンジカフェという取り組みが継続されていて、わたしはこれに注目しています。
今は「自然派おやつ。自然派ごはん。のの」が出店しておられます。
クレオのHPからチャレンジカフェの趣旨を一部引用しますと。


チャレンジカフェは、カフェ運営にチャレンジしたいと考える女性が実際にカフェを経営を経験する場です。
(中略)
クレオ大阪中央で実施しているカフェセミナーの修了者の中から公募し、選考により運営者を決定しています。
運営者は6ヶ月ごとに交替することとしています。
賃料は1ヵ月2万円(光熱費込み)です。火を使う調理はできませんが、カフェの名前やメニュー、価格、室内インテリアなどは運営者自身が決めます。
(後略)



放漫財政だと非難される大阪市の施策の中には、このような有意義な取り組みもあるのだと理解して良いと思います。
(非難されてからスタートしたのかもしれませんが)
このような太っ腹でゆるやかな市民の自立支援の試みは、行政が積極的に担うべきことだとわたしは考えているのです。
民間と役割が異なるのに、経済効率を過剰に導入しようとしている橋下府政は、ですから根本的に針路を誤っています。

自分(だけ)が正しいという上から目線のムーブメントは、
内包する<普遍的正しさ>が仮にあっても伝わらず、長い目で見て賛同者が広がらず、人々の自立心を萎縮させ、けっきょくは失敗に終わることは、
さまざまな歴史的事実が証明していますし、
かつての自然食運動が有していたイヤ汁と同じなんだと、そろそろ気付きませんか、大阪府民のみなさん。


「自然派おやつ。自然派ごはん。のの」という期間限定の店




さて、ところがわたしは、
この店「自然派おやつ。自然派ごはん。のの」の批判をしようとしているのではありません。
たった六ヶ月のチャレンジ期間中に、偶然この店でランチをいただくことになったのですが、
前述のように珍しく「自然食」の店で食事をとったわたくしgadogadoは、
味覚センサーがリセットされるような感覚を覚えたのでした。


「自然派おやつ。自然派ごはん。のの」という期間限定の店




甘いタマネギスープ、大根、大根葉、玄米ごはんなど素性のしっかりした食材で整えられたランチプレートを完食し、
オーガニックな珈琲で昼食をしめくくると、
あら不思議、
タバコのヤニで薄汚れた舌や口腔の味覚器官が生き生きと蘇るのを感じたのでした。

そして何より素晴らしいのは、
店の三人のスタッフに、上から目線の啓蒙ムーブメントな匂いがまったく感じられないところです。
尊大なサービス(?)は食欲減退の最大要因です。
この店ではアマチュアの良さを生かし、控えめですてきな笑顔が客を迎えます。

穏やかな店で、真っ当な素材を食する。
大切なものが見えて来る瞬間です。
知事もここでランチしませんか。


「自然派おやつ。自然派ごはん。のの」という期間限定の店





上述の通り、私たちヒトは食べられるものなら何でもトライしようとする活力に満ちた雑食動物です。
毎日の食事となれば、もっともっといろいろな食材をいろいろな調理法で試したくなります。
もちろん、青草を食む牛が選べればそうしたほうが良いに決まってますが、
那覇「てだこ亭」のアグー豚のロースト(現在取り扱い中断中)があればぜったいそれを選びますが、
牛骨入り!配合飼料と抗生物質を注入された牛しかなければ、それでも食べたくなるのがヒトかと思います。
(で、やっぱりまずいや、と後悔してセンサーが学習するのですが。)

また、猥雑で多忙な日常生活を送るわたしたちは、食べ物にも刺激を求めがちです。
素性が怪しかろうと、焼き肉やホルモンをガウガウと食べなければ生き抜いていけない気分の日もしばしば訪れるという、弱肉強食の世界でのたうっています。
飲食自体がストレス解消の手段になってしまっている不幸な時代です。
したがって、このような自然食品だけでは心が満足できないのも事実です。

でも、そんな私たちだからこそ、
週に一度、
いや月に一度、
このようなまごころのこもった自然食品をいただくのは、
たとえ明日の競争、明日の焼き肉をおいしく食べる為であっても、
また私の場合なら明日の唐辛子やにんにくの刺激的な食事のためにも、
十分に価値があるような気がしました。

もう現代の自然食はイヤ汁をださないことがわかったことも大きな収穫でした。


ごちそうさま。
このビル内は禁煙です。
食後のわたくしが、早速建物の外でスモーキングしたことは言うまでもありません。

でもだいじょうぶ。
我が家の食事もプチリセットできますから。



「自然派おやつ。自然派ごはん。のの」という期間限定の店






「自然派おやつ。自然派ごはん。のの」
11:30~18:00
月曜日定休
クレオ大阪中央 は、地下鉄谷町線四天王寺前夕陽ヶ丘駅1,2番出口から




   このブログ記事にもイヤ汁が出てませんように……



同じカテゴリー(グルメ)の記事

Posted by gadogadojp at 18:30│Comments(0)グルメ
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。