バビグリンはやっぱりイブオカで

2011年08月15日

バビグリンはやっぱりイブオカで



大型の二号店も誕生させた、
ウブド旧王族経営の「イブオカ(IBU OKA)」ですが、
わたしたちはウブド市街の旧店に向かいました。
王宮向かいの店です。ツーリストと現地客でごったがえしています。
場所等は前回記事を参照してください。

前回はここが閉められていて、すぐ近くの王族住居内の店舗に案内されたのですが、
今回は開店しているものの満員ということで、結局前回と同じ店舗に向かいました。
二つの店の距離はわずかです。

到着し、かって知ったるとばかり門をくぐろうとすると、
入り口にたむろしていたおじさんに、邸宅の脇の小道を示されました。
どうやら入り口が変更されたようです。
短い道ですが、趣のある路地を通ると、立派な店舗が新設されていました。

家屋の軒先を利用し、
家の子供たちが顔をのぞかすようなこれまでの情緒は失われ、
テーブル上の果物も消え、
その点は残念でした。

バビグリンはやっぱりイブオカで




こちらの店舗の客層はほとんどがツーリストです。
バリ島では中国系の観光客がますます増えています。

バビグリンはやっぱりイブオカで




それでも私が指先で食べることにこだわったのは言うまでもありません。

バビグリンはやっぱりイブオカで




少し値上げされたようですが、
味に変わりはなく、
パリパリの皮もジューシーな正肉もかりっとした内臓も香ばしい腸詰めも、
ぴりっとした辛さも、
さすがの味わいでした。

この味わいが続く限り、
次回のウブド旅行でも、
イブオカはきっとはずせません。


妻が仕入れた情報によれば、
中国人客から辛すぎるとの苦情が続出し、
いったんはマイルドにしたものの、
やはり元通りのピリ辛味に変えたといいます。

その噂が本当ならば、
かつての米国人観光客のように、
世界の伝統的な味覚を強引に破壊する傲慢さは許せません。



食後は、懐かしい邸宅/庭園部分に少しだけ入り込みました。
豚の群像がはばをきかせています。

バビグリンはやっぱりイブオカで




庭には鶏小屋があり、そのそばにオウム?が飼われていて、
「コケコッコー」と鳴いていました。
いえバリですから「クックルー」ですか。
(あるドライバーに教えてもらいました。)

バビグリンはやっぱりイブオカで




広くて清潔な調理場が新設されています。

バビグリンはやっぱりイブオカで




前回苦労した手洗い場は何カ所も設置されていましたが、そのつど豚クンが話しかけてきます。
ねェねェ美味しかった?
言い忘れましたが、バビグリンとは豚の丸焼き料理のことです。
バリでは本来、ハレの日だけの特別のご馳走です。

バビグリンはやっぱりイブオカで




目おろすと深い渓谷です。
いかにもバリらしい、大好きな風情ですが、
少々ゴミが目立つのが、現在のバリの最大の問題点です。

バビグリンはやっぱりイブオカで



レジで会計して帰りました。
前回通り自己申告で支払いましたが、
レシートをくれましたので、
どうやら一般のレストラン並みの目の行き届いた会計システムに変わっていたのかもしれません。

バナナの葉にくるんでブンクス(テイクアウト)した時代はもう戻らないでしょうし、
旧店舗も改装されています。

でも、地元民にとっても、ウブドを愛するツーリストにとっても、
<古さ>は恥ずかしいこと、ダサイことではないはずですよ、イブオカさん。
これは単なるノスタルジーではなく、
米国発であれ、中国発であれ、
「グローバリズム」をはねのけることしか、
世界の観光地が生き残る術はないと考えていますのでね。




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Posted by gadogadojp at 10:00│Comments(0)グルメ
 
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