デンパサール空港の「福太朗」
2011年09月05日
これまでの海外旅行中に日本食が恋しくなることは一度もありませんでした。
特別に意地を張っていたわけではありませんし、
適応力があるからでもなく、
現地の料理に好奇心がありすぎるための結果だと思っています。
ただ、今回のバリ島旅行では、現地に根付く日本料理店に興味が湧きはじめました。
和食を食べたいと言う衝動は(旅行中)相変わらず乏しいのですが、
海外における日本食、という立ち位置に関心が芽生えてきたのです。
でも結局は、ウブッで「影武者」にも「漁師」にも寄らないまま、
日本に戻る日がやってきました。
例によって出発は深夜ですから、
三時間ほど前にチェックインした後は、空港内をぶらぶらしながら時間を過ごします。
その内に腹が減ってきました。
現地時刻23:00を過ぎるとさすがに飲食店も閉まる所が増えています。
まだ営業している日本料理店「福太朗」空港店を妻が見つけ、入ることになりました。
空腹だと機嫌が悪くなったりへたりこんでしまう私なので連れ合いはいつも気を配らなくてはなりません(笑)。
出国審査後とはいえ、外国で日本食を食べるのは初体験。
寿司やうどんもありましたが、
腹具合と相談してここはラーメンにしました。
妻はビンタンビールと枝豆です。
店内のインテリアは純和風。
現地人スタッフの応対の作法やレベルはまるで日本と同じ。
客として遇されていることがわかります。
枝豆はしっかり豆が太っていました。
ラーメンは細めの麺に醤油味スープ。
わずかに濃いめの味付けに揚げにんにく。
チャーシューは厚め。
美味しい。
一昔前のラーメンの面影があって、私には好み。
和食というより、バリの食事の延長として違和感無く食べられました。
空港の敷地の中での飲食店はどこも高くて旨くありません。
旅の名残にインドネシア料理を楽しむには寂しい場所です。
ングラライ(デンパサール)空港はこれから大改装するそうで、その後の変貌に期待はしますが、
今の所、この「福太朗」のラーメンを食べるのは悪い選択ではなさそうです。
「福太朗」の創業者でオーナーの秋山社長は近年亡くなられたと聞いています。
写真の風貌を拝見する限り、エネルギーに満ち満ちた濃いいお人柄だったようです。
てびろく展開しているこの企業は今後どなたがどう牽引されていくのか私にはわかりませんが、
日本食、日本風サービスの長所を今後もツーリストたちに提供し続けていただきたいと願います。
「福太朗」のHP
Posted by gadogadojp at 18:30│Comments(0)
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