つろぎ:カフェの借景は十二谷池

2011年11月20日

つろぎ:カフェの借景は十二谷池

十ニ谷池の夕暮れ:「つろぎ」の庭から


私には、勤務地がかわるたびにその周囲を探索し尽くそうとする癖があります。
8年半前に泉佐野市と熊取町の境界に近いいまの勤務地に赴任した時もそうしました。
暇を見つけてはドライブして山の地形をつかみ、農地や溜め池の水路をさぐり、神社仏閣を巡り、立寄り温泉につかり、食事どころをさがしました。
その折に数回訪れた店の一つがここ熊取の「つろぎ」でした。

樫井川から引かれた井川(ゆかわ)という灌漑水路は日根神社や慈眼院(多宝塔は国宝)脇を通過して十ニ谷池(じゅんだにいけ)という溜め池に注ぎます。
8.1ヘクタールに及ぶ大きなこの池のほとりに溶け込んだこの店を「発見」した時には、自分をほめてやりたい(古語)気分になったものです。
職場の近くにこんないい風情の店があったんだと驚きました。
店にはやさしいランチ、おいしい珈琲とケーキが用意されていました。

けれど、この店はあっという間に人気店になり、昼食時には女性客が列をなし、駐車場の狭さもあって、一人でふらっと立寄りし難い店になってしまいました。
ここ六年、「空いてるかな」と前を通ったことは何回かありましたが、結局ご無沙汰したままでした。


つろぎ:カフェの借景は十二谷池




最近駐車場が拡張されたという情報がありましたので、そろそろ一度、と狙っておりました。
ある平日の三時頃に寄ってみたところ、駐車場に車は2〜3台。これなら四人席に一人で座っても良いかもしれない。
案の定店内の客は二組だけ。
十ニ谷池を見わたせる窓際の特等席に座ることができました。

もうランチの時間ではありません。さて何を注文しますか。
昔の記憶の中で美味しかった珈琲?
いえそれだけではもったいない。
男性スタッフに、何か軽い食べ物はありませんか?と尋ねた所、
ケーキ、サンドイッチ、ぜんざいと教えてもらいました。
うん、ぜんざいですね、ここは。


つろぎ:カフェの借景は十二谷池



いい小豆、良い砂糖を使ったぜんざいは甘さが控えめです。
甘過ぎないぜんざいには賛否両論があるはずですが、小腹を満たそうとした私にはジャストフィット。
添えられた昆布が塩辛すぎたらバランスに欠ける所ですが、自家製と思われる肉厚の昆布は、まだ海の香りが残っているような浅い炊き上げ。
ぜんざいの甘さと天秤棒の釣り合いが取れたような塩梅でお見事。

小餅も旨く、サツマイモまで入ってぜいたくです。
加えて、香ばしく煎ったものを散らした(たぶん)蕎麦の実の感触がたまりません。
いい工夫ですね。


つろぎ:カフェの借景は十二谷池




「通炉樹のぜんざい」は800円ですが、十分なCPが得られます。
この工夫が貫かれているなら、いずれランチも食べたいものです。


つろぎ:カフェの借景は十二谷池




店内は禁煙ですので、店を出てすぐのスペースでスモーキング。
目の前は十ニ谷池のふうわりした景観が広がります。


つろぎ:カフェの借景は十二谷池




のんびりしていると、女性スタッフが店を出て笑顔で話しかけてくれました。
夕暮れの美しさを語ってくれました。
時間があればここでどうぞごゆっくり、とも。
嬉しい対応ですね。



つろぎ:カフェの借景は十二谷池

併設のギャラリーでは次々と作品発表会や展示即売会が開かれています。


「つろぎ」
「つろぎ」のHP
072-451-3733
大阪府泉南郡熊取町大久保南4-1351-1
ランチ  11:00~14:00
カフェ  14:00~18:00
ディナー 18:00~22:00(LO20:00)
食事の場合は予約したほうが良いと思います。
火曜日定休祝日の場合は営業。翌水曜休み)
駐車場有り




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Posted by gadogadojp at 21:00│Comments(0)グルメ
 
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