山城まんじゅう
2012年02月24日
実際のまんじゅうの色はもっと無彩色なのですが、何度撮影しても月桃の葉の緑に染まって写ります。
「山城まんじゅう」(やまぐすくまんじゅう)
ようやく行けました、ありつきました。
愛しの「山城まんじゅう」。
私の沖縄スイーツ歴の始まりの店であり、
沖縄でいちばん好きな菓子でした。
ずいぶん前。初めての沖縄。初めての首里。
やるべきことを済ませてようやくフリーになった最終日、
国際通りの安ホテルからサンダル履きで一人首里をめざしました。
起伏の多い丘を登り下りしている内に、
足が新しいサンダルの固さに悲鳴をあげ始めたとき、
古めかしいこの店にたどりつきました。
新しい看板
沖縄に詳しい友人、つまり現在の妻、に教わってきたのですが、
沖縄文化に慣れない私のふるまいはぎこちなかったのでしょう、
店のおばちゃんが、店で食べるかどうかなどあれこれ親切にリードしてくれました。
サンピン茶も入れてくれました。
古い小さな食堂のような店の奥で、
おばあがまんじゅうを蒸し上げているのが見えます。
店中に漂う月桃(げっとう/サンニン)の香りが、
沖縄に来ているという実感をしみじみ感じさせてくれました。
スキューバのライセンス取得にあけくれた沖縄滞在では、
ゆっくり食事を味わう余裕がなく、
私にとって、初めての沖縄の味はこの山城まんじゅうなのです。
古い店では、こんな写真一枚を撮影しただけでしたが
沖縄IMAブログさんのサイトでは、昔の店の写真が残っています。懐かしい方はこちらをご覧下さい→沖縄IMAブログ
けれどいつの間にか店は閉ざされました。
閉店か休業かがわからないまま寂しい思いをしていた5〜6年でしたが、
元の店の場所、龍潭池の近くで再開したという情報をネットでキャッチ、
次の機会に訪れましたが、
あいにくその日から年末休日に入っていました。
残念でしたが、でも、営業再開はまぎれもありません。
これでまた山城まんじゅうを食べることができると思うと、
沖縄行きの楽しみが増えた嬉しさがありました。
昨年末のクリスマスの日、ようやく念願がかないました。
店は開いていました。
おばあはもういませんが、女性スタッフが二人、
新しいこぎれいな店で応対して下さいました。
蒸し上げる時間はもう過ぎていて、
あの強烈な月桃の香りに包み込まれる風情は味わえませんでしたが、
昔と変わらないぬくぬくのまんじゅうを店でいただき、
往時の思い出を蘇らすことができました。
豊永盛人さん主宰の「玩具ロードワークス」が牧志に引っ越し、
首里に通う楽しみが一つ減りましたが、
これで±ゼロに戻りました。
首里はやはろ良いところです。
その日の龍潭池と首里城
「山城まんじゅう」(やまぐすくまんじゅう)
沖縄県那覇市首里真和志町1-58
電話098-884-9048
10:30から売り切れまで
月曜、第一、第三木曜日、年末年始休
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Posted by gadogadojp at 18:30│Comments(0)
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