玉子焼(明石焼)の「ふなまち」
2014年04月01日
「ふなまち」〜明石市材木町の小さな玉子焼店
念願だった明石(あかし)の町で食べる玉子焼(=明石焼)。
私自身、この町で前に食べたのはもう何十年も前のこと。
その時の店の名も忘れてしまいました。
以前も書きましたが、私の明石焼き初体験は阪急神戸線西灘駅(現王子公園駅)南の店。
名前はやはり忘れてしまいましたが、そのまるで倉庫のような空間で、
蛸の茹で汁も加えているに違いない強い香の出汁。
その三つ葉を浮かせた出汁に、
ふうわりした熱々の明石焼をちゅんと浸けていただくその快感たるや…
高校生の時でした。
その店はほどなく姿を消し、
オトナになったgadogadoは神戸で何度か明石焼を探し求め、
「貴味蛸」、「蛸の壺」、「たちばな」、「菊兆」等々で旨い明石焼と出会いました。
それでもやはりそれらは、
あの西灘の野趣溢れる明石焼ではありませんでした。
ある時、ふと淡路島に行くフェリーに乗りたくなって、
明石の町に来た時に、
上記の店で玉子焼を食べました。
思い出の明石焼の出汁ではありませんでしたが、
<明石>で食べることの美味さは格別でした。
シンハはタイで飲んだ方がおいしいように。
松葉蟹は香住で食べる方がおいしいように。
それ以来の明石です。加えて、
美味しい明石焼を(「蛸の壺」以外)食べたことの無い妻に食べさせたい、
という動機も後押しし、
まさに、玉子焼(明石ではこう呼びます。為念。)を食べるためだけに明石までドライブしたのでした。
どこで食べるか、ずいぶん迷いました。
出汁に三つ葉を使っている店にするか、
口コミの高い店にするか、
それとも…
と、三軒に絞りました。
結局この「ふなまち」さんを選んだのは、
有力候補数軒の中で一番車を停めやすそうな店だったからです。
大正解でした。
蛸は小さめですが味が濃く、
生地のふうわり感はハンパなく、
明石焼の生命線のじん粉を手作りしてる?
と思うくらい丁寧な仕事がわかる出来映え。
卵もたっぷり。
三つ葉は使っていませんが、
出汁は上品です。
妻も大喜び。
8〜10席程度の小さな小さな店なので、行列は覚悟してください。
平日でしたから長くは待ちませんでしたが、それでもすぐには入店できません。
寒い時季でしたから困ったなと思いましたが、
店前のベンチには毛布も用意されていて親切です。
写真は一人前。20ケで500円。
この価格を長く続けておられるようです。
「ふなまち」
078-912-3508
兵庫県明石市材木町5-12
10:30~18:00
金曜定休(木曜不定休あり)
駐車場数台分あり(店と道路をはさんで北側)
JR・山陽電車「明石駅」(南口)から徒歩なら12~15分くらい?
Posted by gadogadojp at 00:00│Comments(0)
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