「ほうせき箱」でかき氷:ならまち

2016年07月21日

「ほうせき箱」でかき氷:ならまち




奈良でかき氷が燃えている?
ネットで雑誌で話題?

そんなこととはつゆ知らず、
妻が選んだこの店「ほうせき箱」に行くことにしました。


「ほうせき箱」でかき氷:ならまち

2016.6.21はこんな天気でした。暑そうでしょ。興福寺。



興福寺での所用を済ませた後、南円堂前の階段を猿沢の池に向かって下り、
iPadのgoogle Mapsにナビってもらいながら
猿沢の池の西側、色っぽさの残る(元遊郭街)元林院町を通り、
辻子(ずし)と呼ばれる狭い横丁を通過し、
もちいどの(餅飯殿)センター街に面した、「夢CUBE」という施設内のこの店に着きました。
興福寺南円堂からはわずか5、6分。
ここは古代に元興寺(がんごうじ)の境内だったはずですから、
奈良町(ならまち)の一角です。





夏休みにはまだ早い平日とはいえ、奈良盆地らしく暑い日でしたから、
これはかき氷日和ですねえ。


「ほうせき箱」でかき氷:ならまち




店舗前のミニ広場には人だかりが10人ほど。
列を作って並んでいない理由は、店前に置かれた名簿(お待ち表)に記入する方式だから。
その名簿を見ると、なんと数十人が待っている状態。
説明書きを見ると、
記名してから店を離れ、近所の観光などをしてもかまわないシステム。
もし不在の時に呼ばれたとしても、戻ったときにスタッフに告げると次のチャンスに入店できる。
かなり練り上げられた方式です。


「ほうせき箱」でかき氷:ならまち

こういう気持ちのこもった手作り感好きです。


興福寺に行く前に記名しておけばよかったと思っても後の祭り。
すでに用事を済ませていたわたしたちは、
その夢CUBE内の店やもちいどのセンター街を交代でうろうろして時間待ち。

2015年3月21日にオープンの若い店ですが、
遠くからの観光客にも知れ渡っているようす。
スタッフは忙しいに決まっていますが、
そんな待ち客のさまざまな質問にもていねいに応えておられて感じがいい。


「ほうせき箱」でかき氷:ならまち




店の外には親切なメニュー表が貼られているのでそれを読んでオーダーを決めながら待っていると、
それでも1時間弱で呼ばれました。

店内は小さなテーブルが2卓とカウンター席。
10数人が座れば満席です。
オーダーは決めていました。
妻は<なら琥珀パールミルクごおり>750円、
わたしは<やまと抹茶ミルクごおり>650円。
牛乳も抹茶も奈良県産とのこと。
できるだけ地産品を使うこだわりはいいですね。


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一生懸命用意をしている厨房内は全員が女性。
しばらく待って運ばれたかき氷はいかにもふわふわな出来栄えに見えます。
1時間待って海の家のしゃりしゃり氷では悲しいですものね。

妻の氷にはカラメルが、わたしの氷には抹茶が、小さなミルクピッチャーに入って添えられています。
別にかける方式なのが楽しい。


「ほうせき箱」でかき氷:ならまち

カラメルをかける前

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カラメルを少しかけた後




<なら琥珀パールミルクごおり>にはミルクがエスプーマになってかけられています。
エスプーマ(亜酸化窒素や二酸化炭素で食材を泡にする技法)はスペイン料理、フランス料理では一般的になったのでしょうが、
かき氷にエスプーマ(泡)を使うとは驚きました。
なるほど、氷の形もくずれにくいし、卓抜なアイデアですね。
認証済みとはいえ添加物を食べることにためらいがないわけではないのですが。
(このあたり後知恵です。)


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抹茶をかける前

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抹茶を少しかけた後



<やまと抹茶ミルクごおり>をいただきます。
沖縄名護の「369ふぁーむカフェ」さんの絶品かき氷のふうわり感には及びませんが、
かなり口どけのいい状態に出来上がっています。
なんでも季節気温によって氷の温度を変えているとか。
きめ細かい配慮が美味しさの秘訣なんでしょうね。
二三口食べた後、抹茶をかけてみます。
おお、本物の濃くてほろ苦いお茶の味がわたし好み。
人工的なシロップに慣れた方は驚きますよ。

氷とお茶の店ということで、<有機栽培やまと和紅茶>にも惹かれたのですが、
<縁の木さんのほうせきばこブレンドコーヒー>を注文しました。
う〜ん、おぼえられへん。
苦味少なくやさしい味のコーヒーでわるくないのですが、
かき氷が終わる前に運ばれたので、ちょっと困りました。


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かき氷は食べ終わる前に溶けました。
海の家のしゃりしゃり氷と違って、溶けるとほぼ完全な液体になります。
これはまあしかたないですね。飲み干しました。(うまい!)
ごちそうさま。
体が冷えきるほど冷たくならず、
さっぱりした気分でまだ暑い奈良の街にでていきましょう。

待ち客名簿はもう締め切られていましたが、
この日はフリの客をまだ少しは受け入れることができたようです。
臨時休業や売切れ情報はフェイスブックやツイッターで随時流しておられます。
超繁忙期の土日など、かき氷開始前の10時半に売り切れ(=名簿がいっぱい)のこともあるそうです。

ほうせきとは、奈良弁でおやつのこととか。
良い名前を見つけましたね。

なお、今回の写真はほとんどが妻の撮影です。


0742-93-4260
奈良県奈良市餅飯殿町12 夢CUBE
10:00~19:00 (L.O.18:00)
かき氷提供 11:00~
木曜定休
駐車場なし(付近のコインパーキングに)


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Posted by gadogadojp at 15:30│Comments(0)グルメ
 
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