紀南のおすすめ飲食店:第8回<和食編>

gadogadojp

2021年08月19日 14:00

紀南のおすすめ飲食店

コロナ禍が一段落したら紀南にぜひおいでください。
たくさんのおいしい食べ物・料理、おもしろい人たちが待っています。

夫婦で紀南に移り住んで4年の節目に、このリストを作成しました。
文末に添えた”方針”にも書きましたが、原則的にすべて実際に訪れた店です。ただ、コロナ禍による(営業時間や業態など)臨時変更についてはふれていません。

ジャンル別に連載します。第8回は和食編です。

和食の中には、寿司・とんかつ・天ぷら・うなぎなどの専門店、そしていわゆる食堂を含みます。
ただ、蕎麦やうどんなどの麺類専門店は別に項目立てしています。



                    「樫野釣り公園レストラン」撮影はK



紀南のおすすめ飲食店
:第8回和食編(寿司、とんかつ、食堂を含む)



日常生活において交代でドライバーになる私たちが滅多に行かない居酒屋は紹介できません。同じ理由で寿司屋への訪問も少ないので情報が乏しくなります。

今後行ってみたい店の候補としては寿司なら白浜「大晏」と「円座」、串本町の「八瀬寿司」。居酒屋なら白浜「長久」、田辺味光路の「しんべ」「かんてき」「とっくり」など。割烹なら白浜「kappou kawanishi」。新宮市には評価の高い和食店が複数。以上の店は未訪問なので、ここに掲載していなくてもお勧めできないわけではありません。

居酒屋や寿司を除いてしまうと紀南には意外に和食屋が少ない印象です。
観光客は二食付きの旅館に宿泊することが多いですし、地元民は自宅で魚を食べることに不自由しない土地柄のせいでしょうか。
若者の酒離れが言われる昨今ですから、高齢者の私も、居酒屋や小料理屋でアルコール抜きの食事を楽しめば良いのでしょうが、美味しい魚を見るとやはり飲みたくなるので辛いです(笑)






白浜町「喜楽」:
旅館で食事しない旅行者にはやはり滞在中の一食は魚を食べてもらいたい。白浜市街地だとまずはこの店を勧める。地元民だけでなく観光客の家族連れも多い。気軽な定食や丼もある大衆的な店だが、魚の扱いはさすが。Kは魚の火の通しがとても良いと言う。だから刺身はもちろんのこと焼き魚や煮付け(写真はアカッポ)もうまい。仕入れによって魚の種類は変わるから価格も含めて尋ねてみよう。店は町の中心。駐車場が二カ所ある。二階の座敷希望なら要予約。詳細記事→準備中



白浜町「幸鮨」:
町の中心にある、おそらく白浜で最高峰の寿司店。だから価格もそれなり。見事な腕で仕事を施した旬の魚を食べさせる。地元の名士らしい客も通うはんなりと上品な店だが、接客は凛としながらも温かく、気取ったところがない。詳細記事→準備中



白浜町「竹寶」:
ちくほう。洋食の「ひかり」に隣接した目立たぬ立地だが、昼食時には駐車場が埋まる人気割烹店。あらかじめホームページを見て料理を決め、余裕を持って予約を。清楚で広々したカウンター席に座ると店主の店作りの理想が見えてくる。リーズナブルな昼食は本物の味とルックスで魅力的。詳細記事→準備中



白浜町
「デリカフーズ ヨネダ」:

町の中心に位置する手作り総菜屋。実質本位でリーズナブル。みかんや桃などフルーツも安価に買える。材料も地産地消が多い。腹を空かせたときはランチどきのバイキングを。たくさんの惣菜が食べ放題。客の顔が見える店だからか刺身も煮物も揚げ物もとにかく間違いがない。後は味付けが合うかどうか。


白浜町堅田「海鮮寿司とれとれ市場」:
堅田(かたた)「とれとれ市場」向いの”廻る”寿司。空間は広く、カウンターや半個室もあって使いやすい。母体の「とれとれ市場」の魚市場は”全国”の魚介類が集まる場所。だからこの寿司屋のネタもオール日本。私たちの場合は地魚と表示されているネタが狙い目。



白浜町日置川「たつのや」:
国道42号沿いの民宿風の宿だが、心のこもった料理を出す広い食堂がある。私たちは予約して鮎ざんまいの食事をして満喫した。知人の情報によると寿司も良いし手作り豆腐も絶品らしい。今は白浜町になった日置川だが、その西側に位置するこのあたりは食事処が少ないので、ドライブ過程では「海来館」かここかどちらが選択肢になる。詳細記事→「たつのや」



白浜町日置川「海来館」:
みらいかん。「道の駅志原海岸」二階にある食堂。平日はランチタイムのみ。土日祝は夕食時間も営業。とにかく活気がある。価格との釣り合いにもお得感がある。魚介類が得意。ホワイトボードのメニューを見るのが楽しい。応対も親切。Kは特注のシラスハーフ丼(生と釜揚げ:写真)がお気に入り。夏の格安鰻丼や冬の伊勢海老フェアなど企画ものにもお得感あり。来客は多いが対面アクリル仕切りあり。屋外テラス席の眺めは素晴らしい。詳細記事→「海来館」


白浜町「はま乃」:
白浜本店は白浜駅ととれとれ市場を結ぶ道路沿い。ここを中心に、和歌山県に数店舗を構える寿司の有名店。テイクアウトや仕出専門で客席は持たない。寿司だねも酢飯もいける。弁当やちらし寿司もある。化調は使用。直接店舗に行くと、丁寧に作ってくれる。



上富田町「川よし」:
国道311号沿いの市ノ瀬にある有名うなぎ店。関西風の焼き方だが甘味は強くない。備長炭でやや強めに焼き、焦げ目がつく。Aには好み。国産。紀南では昔は天然うなぎを使った鰻店があちこちにあったようだが、今はもう鰻店それ自体が激減している。人気店なので、駐車場に車がぎっしり。ウナギ価格の高騰で一品の量が減ったそうだ。詳細記事→準備中


みなべ町「もとや魚店」:
国道42号線沿い。小高い場所に建つ観光客向けの魚店。その奥に海の眺めが良い広い飲食スペースがあって穴場。「もとや魚店」は町中にも店舗があって、魚の質はすこぶる良い。その店が営んでいるから魚は安心。ただし味付け等が口に合うかは人それぞれなので、シンプルな刺身系の料理がとりあえず無難かと。




中辺路真砂「ねむの木食堂」:
近露の「朴」(カフェ編参照)の姉妹店。ともにスタッフは女性だけ。「朴」がマクロビ寄りのメニューであるのに対し、こちらは魚や肉類もしっかり使うランチ。元々は「清姫茶屋」という名で古道歩きの人には人気の茶屋だった。その建物を引き継ぎ、内装を生かしながら食事に力を入れ、安心でレベルの高い食事やケーキが食べられる。富田川の流れがよく見える。清姫の墓の隣なのでそちらにもぜひ。詳細記事→「ねむの木食堂」


中辺路近露「箸折茶屋」:
近露王子の隣にある食堂。昔ながらのたたずまいと内装のほっこりした店。温かいもてなしでゆっくりと。お味も安心。現在は県外客お断り。


中辺路近露「熊野野菜」:
未踏、というか行っても臨時休業などで空振り。先日イベントで入手したベーグルはしっかりとおいしかった。





古座川月の瀬
「レストラン月の瀬」:

古座川を見下ろす宿「ぼたん荘」付属のレストラン。ロビーには地場産品を揃える物販コーナー。その奥に綺麗で落ち着いたレストランが。ゆったりとした配置で腕利きの板前の作る和食をどうぞ。事前に問い合わせして予約しておけば季節には天然鮎が。隣接したジビエ加工場直送のシカやイノシシ料理も美味。すぐ隣にぼたん岩や立ち寄り湯もある。詳細記事→準備中



龍神村「つぐみ食堂」:
「道の駅 水の郷日高川龍游(りゅうゆう)」内の食堂。龍神村で栽培しているそばを使った料理(限定)、龍神産椎茸フライと熊野牛コロッケの乗ったカレーなど、龍神村そのものをいただける。良心的な店で、旅程の途中のランチにはうってつけ。売店で売られているアマゴやアユの冷凍品や甘露煮は優れもの。「るあん」の豆腐や「とりとんファーム」の卵も。道の駅敷地内には木工や地場雑貨の「G.ワークス」もあるので併せて。詳細記事→「龍神村とつぐみ食堂」



田辺市「イブファーム」:
ぶた肉料理専門店。もちろんすさみ町イブファームのイノブタ料理もある。店内はとんかつ屋によくあるしつらえで和風。広くはないが落ち着く。ボリューム満点のトンテキが一番人気か。カツ丼好きのAは当店のカツ丼ヘビロテ。カツの量が選べるのがありがたい。(120gで頼むことが多いが写真はそれより多い二枚乗せ。)味付けがちょうどいい。出汁をきちんととるので味噌汁もうまい。店主の腕前に信頼。接客も親切。場所は神島台交差点の海側。飲食店などがひしめき合う一角にある。詳細記事→「イブファーム」



田辺市「とんかつよし平」:
よし平チェーンは田辺市内に数店舗あるが、いずれも水準を保っているので助かる。きれいな油で揚げていてもたれない。ご飯はコシヒカリか十穀米。味噌汁の具はなめこか田辺産ひとはめワカメ。 同系列の「天ぷらよし平」も気軽に揚げたて天ぷらがいただける。詳細記事→「とんかつよし平」「天ぷらよし平」


田辺市「秋津野ガルテン」:
あきづの。ガルテンはドイツ語の庭の意。地元民が出資した施設。木造小学校校舎を利用して雰囲気のある複合施設を作った。カフェ部門もあってパフェ、クレープなども秀逸。「農家レストランみかん畑」というブッフェ形式の食堂もおすすめ。スローフードをメインに素朴でおいしい食事がいただける。11:30の開店に間に合うように行こう。詳細記事→「秋津野ガルテン」


田辺市「五郎庵」:
カフェだが精進料理ランチも良いのでここで扱う。板さんは住職。奥様がスイーツ(good!)担当。場所は田辺市下三栖の五郎地蔵寺内。寺に小さな駐車スペースはあるが、山門階段下の広い駐車場に停めよう。寺とは別棟で、テーブル席。精進料理以外では、おはぎや塩昆布(販売可)も秀逸。寺ゆえに彼岸その他休業も多い。詳細記事→準備中



紀伊大島
「釣り公園レストラン」:

樫野にある釣り公園の食堂。隣接して生魚を販売しているので魚の質は間違いないのでは。ただ私たちはイセエビ天丼(季節限定)しか食べていない。そのルックスのインパクト!人気を呼んでこれを食べにバスツアーまで組まれたほど。歯が丈夫なら殻も少しかじろう。釣り公園まで短いが狭小な道を通る。詳細記事→「樫野釣り公園レストラン」


串本「串本旬菜おおはし」:2021.11追加
未訪問だが評判が高く、ぜひ立ち寄りたい。釣りずきが嵩じて愛知から移住とか。つまり都会からの旅行者や移住者にも受け入れられる素地。美味しさに定評のある魚料理は、地元の名でメニューに書かれているそうで好感度高い。水休。木はランチ休。



那智勝浦町「いちりん」:
勝浦市街地の有名店。クジラもメニューにあるが、Kはクジラを食べない。地元常連客の人気が高く、予約なしでは厳しい。マグロはさすがに美味い。うなぎ石焼ごはんもリピートしたい味。親切な接客。




那智勝浦町「おがわ」:
港近くバスターミナルや大きな駐車場前の店。係員に近くで良い店は?と尋ねたら、「桂城」と本店を教えてもらった。おいしい魚だった。


熊野市「道の駅熊野・花窟」:
巨石はなのいわやに隣接した道の駅の食堂。すっきり無難な食事が食べられる。すぐ近くに本マグロ丼の評判の良い「花のいわや亭」があるがこちらは未訪問。


新宮市「徐福寿司駅前店」:
名物さんま寿司は流石に上々の味。店内にも席はあるが、駅前だけにテイクアウト客が多いのではないか。化調は使用。


田辺市「新庄食堂」:
本ブログの趣旨からは外れる、地元企業ではなく県内だけでも12店舗ある全国チェーン店「まいどおおきに食堂」の一店。昔はどこの国道沿いにもあったドライバー御用達の一膳飯屋が姿を消した今、このチェーンは貴重。卵焼きと煮サバとシラスおろしと中飯はAの定番。しかし当然ながら地産地消ではない。



御坊市「川常」:うなぎ  2022.3追加
紀南ではないが、大阪や和歌山市との往復路に便利。御坊ICから西へ、R42に向かう道路沿いにあるうなぎの人気店。関西風のうなぎが香ばしくてうまい。昼は混雑、夜は比較的入りやすい。若手への引き継ぎもうまくいったようで今後も長く楽しめる。一階にサクッといただける小さなカウンター、二階は落ち着いたテーブル席。客への対応も好ましい。


那智勝浦町「ヤマキ」:マグロ丼2022.5.26追加
国道42号沿いにあるマグロ丼の老舗、あるいは嚆矢。クロマグロの中トロ丼、大トロ丼がたまらない。観光途中などでとにかくうまいマグロを急いで食べたい場合には格好の店。女将も親切。だし醤油をたっぷりかけていただく。休日のランチ時はとにかく混む。→詳細記事「ヤマキ」





方針と注意書き
・私たちの店選択の基本方針は、まず美味しそうなところ。次になるべく安心な
材料を使っているところ。また、経営者たちが頑張ってるところ。そしてできるだけ地元民や
地元資本が経営する店に行き、ささやかながら地元にお金を払うことです。

・紀南とは和歌山県の南部です。熊野エリアも含みます。具体的には印南町以南となります。ただし、ここでは一部三重県や紀北に属する店も書いています。
・実地に訪問した飲食店等のリストです。
(ごく一部に未踏=未訪問だが必ず行
く予定の店があります。)
 
・ほとんどの店は夫婦で訪問しました。A(夫)が文を書き、K(妻)が
監修、補足、訂正しています。
 
・紙面の都合で住所など情報は最小限としました。この文をきっかけとし、詳細は各自で調べて下さい。

・同様の理由で不鮮明な(小サイズの)写真ばかりで申し訳ありません。
・詳細記事→店名になっていれば、それをクリックしていただければ別の詳しい記事とリンクできます。こちらでは写真も鮮明です。
・店には原則駐車場が有ります。無い場合はその旨書きます。
・コロナ禍による諸変更は逐一追跡できていませんし、言及していません。


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