「おおみや」:紀南の清流沿いの蕎麦屋さん
2018年08月03日
紀南で美味しい蕎麦屋さんを見つけることは簡単ではありませんでした。

薬味のネギの生きの良さが嬉しい:妻の撮影
和歌山県南部(紀南)、中でも熊野路を旅された方はおわかりの通り、ここは山また山が連なる地域で、わずかな平地に村落が点在しています。
そば好きな方でなくても、美味しい蕎麦が食べられそうな予感が漂います。
けれど実際は、旧紀伊国にそばを食べる文化は希薄です。
農林水産省の統計を見て驚いたのは、日本の47都道府県のうち、統計上そば収穫量がゼロな都道府県は、大阪府と和歌山県だけと言う事実でした。
(自家用に栽培している場合は統計に加算されません。実際に龍神地区ではわずかですが栽培していると聞きます。)
もちろん、町の(うどんを含む)麺類屋さんはあるにはあるのですが、その数も少ない印象です。
有名な和歌山ラーメンの隆盛も近年の動きですし、ひょっとして歴史上麺を食べない文化が続いていたのか、と好奇心が湧きます。
密かな思案はできているのですが、今後もう少し調査します。
(東部の新宮あたりは材木を通じて江戸・東京との関わりが深いはずですので、紀南と様子は異なるかもしれません。)
私たちは元は沖縄県に移住したいと考えていたのですが、沖縄、特に八重山ではうまい蕎麦が食べられないので、その点は諦めていたのです。
けれどまさか和歌山がこれほど蕎麦の過疎県とは思いもよりませんでした。

右側の建物が離れ:妻の撮影
そんな和歌山、特に紀南に、希少な蕎麦屋さんを数軒見つけました。
その一軒がここ「おおみや」さんです。
熊野詣での重要な道の一つ中辺路(なかへち)から、生馬(いくま)川の清流に沿って進んだ大宮集落に「おおみや」さんは建っています。
(詳しい道順は下記参照)
店内は三卓、十人ほどで満席になる小さな店ですので、週末の昼時になりますとたいていは待つことになります。
予約できますがそれは蕎麦の確保だけで、席にありつけるのは先着順です。
店内外に大活躍の女将に名前と人数を伝えましょう。
店の外にベンチがありますし、のんびり清流を眺めていれば最大1時間くらいで呼ばれるでしょう。
なお、店奥には清流が見える離れ席もあって、そこに通されることもあります。


店前の生馬川の流れ
メニューは簡素で種類は多くありません。
温かい蕎麦冷たい蕎麦それぞれに数種類が用意されています。

冷たい蕎麦の場合、おそらく二八の麺は硬すぎず柔らすぎずの中庸でしょうか。
(たいへん混み合っていたある日、いつもより柔らかいなと感じたことがあります)
つけつゆもまた関東風(濃い。かえし醤油がキリッ。)と関西風(薄い。出汁の香りと甘み。)の中間でしょうか。
好みは人それぞれですけれど、どなたにも大きな不満はないのではないでしょうか。
清流の風もまたご馳走です。
天ぷら類はからりと揚がっています。
一品ものの出汁の味も関西風。何を注文してもハズレがなさそうで頼もしい店です。
蕎麦の命、水は近くの良い湧き水を使っているそうです。

麺は大盛り
ご飯ものはさんまずし、いなりずし、 筍ごはん、とうもろこしごはん、菜すし、 栗ごはんなどのいずれかが、季節に応じて用意されています。
美味しいですよ。
ご主人は大阪の某有名そば屋に務めたのち、独立して故郷の大宮でそば屋を開業されたのだと間接的にうかがいました。

先に申し上げた通り、紀南ではそば屋自体が希少です。
でも地元民にも観光客にも蕎麦好きは多い模様で、この店はいつも混んでいます。
誠実そうなご主人は、なんとか全ての客に食べてもらいたいと忙しく働いておられるご様子ですから、会話できないのがいちばん残念な点です。
できれば平日利用をお勧めします。
紀南にあと数軒そば屋が誕生し、蕎麦好き客が分散できると、この店ももう少しゆったりと(夜も)営業できるのではないかと思っています。
良い水には不自由しない土地ですから。
「おおみや」のHP
「おおみや」
0739-47-0139
和歌山県西牟婁郡上富田町生馬3115-1
11:30~15:00(売切次第終了)
水曜日・第3火曜日定休
駐車場あり

県道から:妻の撮影
<交通>
車で大阪、田辺方面からきた場合、
紀勢自動車道上富田(かみとんだ)ICを降りて国道42号線に入り、串本や新宮方面に向かいます。
2.0㎞で熊野本宮に向かう国道311号との分岐(岩崎交差点)に出合いますのでこれを左折します。
1.3㎞で生馬(いくま)交差点。これを右折し、県道36号を進みます。
道なりに山中に分け入り6.5㎞進みます。道路は快適です。
人家がまばらになって少し不安になる頃、右側に看板が見えます。
坂を下って左側に店舗があります。
ここまで上富田ICから10㎞弱、14,5分で着きます。

薬味のネギの生きの良さが嬉しい:妻の撮影
和歌山県南部(紀南)、中でも熊野路を旅された方はおわかりの通り、ここは山また山が連なる地域で、わずかな平地に村落が点在しています。
そば好きな方でなくても、美味しい蕎麦が食べられそうな予感が漂います。
けれど実際は、旧紀伊国にそばを食べる文化は希薄です。
農林水産省の統計を見て驚いたのは、日本の47都道府県のうち、統計上そば収穫量がゼロな都道府県は、大阪府と和歌山県だけと言う事実でした。
(自家用に栽培している場合は統計に加算されません。実際に龍神地区ではわずかですが栽培していると聞きます。)
もちろん、町の(うどんを含む)麺類屋さんはあるにはあるのですが、その数も少ない印象です。
有名な和歌山ラーメンの隆盛も近年の動きですし、ひょっとして歴史上麺を食べない文化が続いていたのか、と好奇心が湧きます。
密かな思案はできているのですが、今後もう少し調査します。
(東部の新宮あたりは材木を通じて江戸・東京との関わりが深いはずですので、紀南と様子は異なるかもしれません。)
私たちは元は沖縄県に移住したいと考えていたのですが、沖縄、特に八重山ではうまい蕎麦が食べられないので、その点は諦めていたのです。
けれどまさか和歌山がこれほど蕎麦の過疎県とは思いもよりませんでした。

右側の建物が離れ:妻の撮影
そんな和歌山、特に紀南に、希少な蕎麦屋さんを数軒見つけました。
その一軒がここ「おおみや」さんです。
熊野詣での重要な道の一つ中辺路(なかへち)から、生馬(いくま)川の清流に沿って進んだ大宮集落に「おおみや」さんは建っています。
(詳しい道順は下記参照)
店内は三卓、十人ほどで満席になる小さな店ですので、週末の昼時になりますとたいていは待つことになります。
予約できますがそれは蕎麦の確保だけで、席にありつけるのは先着順です。
店内外に大活躍の女将に名前と人数を伝えましょう。
店の外にベンチがありますし、のんびり清流を眺めていれば最大1時間くらいで呼ばれるでしょう。
なお、店奥には清流が見える離れ席もあって、そこに通されることもあります。


店前の生馬川の流れ
メニューは簡素で種類は多くありません。
温かい蕎麦冷たい蕎麦それぞれに数種類が用意されています。

冷たい蕎麦の場合、おそらく二八の麺は硬すぎず柔らすぎずの中庸でしょうか。
(たいへん混み合っていたある日、いつもより柔らかいなと感じたことがあります)
つけつゆもまた関東風(濃い。かえし醤油がキリッ。)と関西風(薄い。出汁の香りと甘み。)の中間でしょうか。
好みは人それぞれですけれど、どなたにも大きな不満はないのではないでしょうか。
清流の風もまたご馳走です。
天ぷら類はからりと揚がっています。
一品ものの出汁の味も関西風。何を注文してもハズレがなさそうで頼もしい店です。
蕎麦の命、水は近くの良い湧き水を使っているそうです。

麺は大盛り
ご飯ものはさんまずし、いなりずし、 筍ごはん、とうもろこしごはん、菜すし、 栗ごはんなどのいずれかが、季節に応じて用意されています。
美味しいですよ。
ご主人は大阪の某有名そば屋に務めたのち、独立して故郷の大宮でそば屋を開業されたのだと間接的にうかがいました。

先に申し上げた通り、紀南ではそば屋自体が希少です。
でも地元民にも観光客にも蕎麦好きは多い模様で、この店はいつも混んでいます。
誠実そうなご主人は、なんとか全ての客に食べてもらいたいと忙しく働いておられるご様子ですから、会話できないのがいちばん残念な点です。
できれば平日利用をお勧めします。
紀南にあと数軒そば屋が誕生し、蕎麦好き客が分散できると、この店ももう少しゆったりと(夜も)営業できるのではないかと思っています。
良い水には不自由しない土地ですから。
「おおみや」のHP
「おおみや」
0739-47-0139
和歌山県西牟婁郡上富田町生馬3115-1
11:30~15:00(売切次第終了)
水曜日・第3火曜日定休
駐車場あり

県道から:妻の撮影
<交通>
車で大阪、田辺方面からきた場合、
紀勢自動車道上富田(かみとんだ)ICを降りて国道42号線に入り、串本や新宮方面に向かいます。
2.0㎞で熊野本宮に向かう国道311号との分岐(岩崎交差点)に出合いますのでこれを左折します。
1.3㎞で生馬(いくま)交差点。これを右折し、県道36号を進みます。
道なりに山中に分け入り6.5㎞進みます。道路は快適です。
人家がまばらになって少し不安になる頃、右側に看板が見えます。
坂を下って左側に店舗があります。
ここまで上富田ICから10㎞弱、14,5分で着きます。
Posted by gadogadojp at 16:00│Comments(0)
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