紀南のおすすめ飲食店:第6回<ピッツア・パスタ編>

2021年07月22日

紀南のおすすめ飲食店

コロナ禍が一段落したら紀南にぜひおいでください。
たくさんのおいしい食べ物・料理、おもしろい人たちが待っています。

夫婦で紀南に移り住んで4年の節目に、このリストを作成しました。
文末に添えた”方針”にも書きましたが、原則的にすべて実際に訪れた店です。ただ、コロナ禍による(営業時間や業態など)臨時変更についてはふれていません。

ジャンル別に連載します。第6回はピッツア・パスタ編です。

ここに掲載する店には、本格イタリア料理店は含みません。イタリアのレストランではピッツアを供さないからです。面白いですね、日本ではイタリア料理店以外(カフェなど)でこの両者が共存しています。カフェ部門と重複する場合、店名だけを書く場合があります。


紀南のおすすめ飲食店:第6回<ピッツア・パスタ編>

「ペスカトーレ」



紀南のおすすめ飲食店:ピッツア・パスタ編

今や全国どこでもパスタやピッツアが食べられるようになったことに改めて驚きます。50年前でも宝塚の「(アモーレ)アベーラ」、神戸の「ベルゲン」など希少なイタリア料理店でパスタを食べることができましたが、特別な御馳走の中の一皿でした。ただそのころから喫茶店では食事メニューとして”ミートソース”と”ナポリタン”が急速に広まりました。いまの私たちのパスタ好きのルーツは明らかにここにあるはずです。

ピッツアはもっと遅くなって普及しました。
1970年前後の東京でピッツアを食べた記憶はありますが、貧乏学生には贅沢すぎる食べ物でした。卒業後堺市に住むようになり、「キャンティ」というピッツア店がオープンしたと聞いた時は嬉しかったなあ。1973年のできごとです。

宅配ピザ(アメリカンピザ)の普及が1980年代。これが日本のピッツアブームのルーツでしょうか。本格イタリアンピッツアはさらに遅れ、1990年代にようやく広く認知され始めたように思います。赤穂の「さくらぐみ」(旧店舗)にもその頃に数回行きました。ああ、ナポリピッツアとはこのようなものかと感じ入りました。

21世紀に入り、世界的な観光地ではピッツアの進出がめざましく、例えばバリ島ウブド など訪れるたびにピッツェリアが倍増する時期がありました。

紀南もまた例外ではありません。私たちの移住に前後して美味しいピッツアが食べられる店がどしどし出現しました。大都会よりは遅れましたが、地方の中では集中度が高いエリアになっていることでしょう。

紀南のピッツアは耳のしっかりふくらんだナポリピッツア状が主流のようですが、具材から二つのジャンルに大別できます。
一つはオーソドックスなイタリアンピッツア。
しかし地元ではチーズの製造もピッツアに適したトマト栽培もほとんどなされていません。
もう一つは地元密着型=地産地消型ピッツァ。
この場合、ソースがトマトやクリームでなくて味噌だったり、旬の地場野菜や魚をドカドカ載せたりします。
それぞれの店の特徴があり、融合もあり、総じて佳い店が多い印象です。

パスタについてはもう一歩目立たないですね。例えばメニューにラザニアが書かれているのは「美砂家」くらいでしょうか。
本格イタリア料理の店ならもちろんコースの一皿としていただけます。



紀南のおすすめ飲食店:第6回<ピッツア・パスタ編>

                    「美砂家」

白浜町「美砂家」:
みさや。白良浜に近い町の中心部。移住者夫婦が始めたチーズ料理専門店の老舗。現今の紀南のピッツァブームの先駆けではないか。地場の飲物や食材を意欲的にとりあげ、広げていった功績は大きい。ラザニア、チーズフォンデュ、ラクレット、パスタも良いが、ローマ風の薄い生地にたっぷりチーズを載せたピッツァは価値がある。キッチンと客席との距離感が絶妙な配置で、シェフは客の食事進行をさりげなく見ることができ、マダムは品のある控えめな接客でもてなす。小規模な店だが奥に個室があり、グループ客はここで。小さい子供は入店できない。詳細情報→「美砂家」


新宮市「ポルト」:
「はやたま欧食堂 ポルト」。新宮市のイタリア料理店。若手の夫婦が営んでいる。現在は土地柄に合わせてか、店名を欧食堂とし、パスタメインの店として営業しているが、前菜の出来ばえやインテリアから推測すると、本格的なイタリアンも可能なのではないか。パスタの種類が多いのでじっくり検討を。パスタソースが滋味深く美味しい。生ハムの前菜も人気。店の駐車場はない。熊野速玉神社のすぐ近くの複合ビルの一階。(「ニカイノマド」と同じ建物。)詳細情報→準備中


紀南のおすすめ飲食店:第6回<ピッツア・パスタ編>
白浜町「ペスカトーレ」:
白浜の海岸沿い道路(臨海道路)を挟んで海をどかんと臨む素晴らしいロケーション。オーナーの手作り感あふれる広めの店は内装外観とも上々の雰囲気。とにかく素敵な環境の店で、特に夕暮れ時は文句なし。ピッツァはナポリタイプで腕利きの職人が窯で焼く。とても美味いがオーソドックスなので地場産品の活用は少ない。比べればパスタは凡庸かと。超人気店なので、観光シーズンは予約必須。詳細情報→「ペスカトーレ」


紀南のおすすめ飲食店:第6回<ピッツア・パスタ編>
白浜町「とと ここ」:
土日月限定営業。地産地消型ピッツアが美味しい自然派カフェ。私は味噌味が好き。野外の本格石窯で親父さんが焼く。海の真ん前。これほどのロケーションの店は白浜中探してもないだろうが、たどり着くのが少し難しい。駐車場はあるが運転に自信のない人は途中の高瀬川(富田川)沿いの空き地に車を停め、通称カラス岩を眺めながら少し歩こう。娘さんは平日にヒーリングサロン「Calm」を営む。それもあってドリンク類は身体に良さそうなハーブティーがズラリ。石窯でパンも焼いている。詳細情報→準備中


紀南のおすすめ飲食店:第6回<ピッツア・パスタ編>
すさみ町「サルヴェッザ」:
「festa di salvezza」。 salvezzaはイタリア語。意味は?店主にお尋ねを。平日のランチのみ営業。店主は住職だから本業が忙しい日は休業。コミック好きで風の谷のナウシカなどが全巻揃っているのが楽しい。ピッツアは魚・野菜など地元産品を使って面白い。当日のピッツアが何になるかは当日にならないとわからない。曜日によっては窯が休みの日もある。京都の料亭出身の板さんが焼く出し巻き卵も秀逸。同じすさみ町の「なかのかわ」のプリンも置く。店構えも楽しい。すさみ集落内を迷って探そう。駐車場無し。海水浴場横の駐車場に停めて歩くのがおすすめ。詳細情報→準備中


紀南のおすすめ飲食店:第6回<ピッツア・パスタ編>
田辺市「ララロカレ」:
田辺市街地の風情のある古い洋館を利用したカフェ。パスタランチはとてもお得で文句なくうまい。トマトソースも良いが、写真のようにシラスを使うパスタも爽やか。気取らず温かい接客。二階もあって広い店だが人気なので待つことも。パンも販売している。広い駐車場は少し奥に。詳細情報→「ララロカレ」


すさみ町「ブッシュ」:
カフェの項目参照。展望抜群。石窯ピッツアが上々。詳細情報→「BUSH」


白浜町「九十九」:
洋食の項目参照。石窯はピッツア以外の料理にも活用し、料理が美味しくバエる。詳細情報→「九十九」


中辺路町「カフェ・ド・リッカ」:
国道311号から少し入った場所に建つ(良い意味で)趣味的でゴージャスな建物。敷地玄関からすでに陶芸家の旦那様の作品が使われている。ピッツアやパスタの良い評判を聞くので行ってみたいが、縁がなく店内は未訪問。


中辺路町「パラダイス・カフェ」
カフェの項目参照。快走路の果てに建つ大きな建物。まだランチ利用はしていないが、シェフの本領はパスタにあるそうな。





方針と注意書き
・私たちの店選択の基本方針は、まず美味しそうなところ。次になるべく安心な
材料を使っているところ。また、経営者たちが頑張ってるところ。そしてできるだけ地元民や
地元資本が経営する店に行き、ささやかながら地元にお金を払うことです。

・紀南とは和歌山県の南部です。熊野エリアも含みます。具体的には印南町以南となります。ただし、ここでは一部三重県や紀北に属する店も書いています。
・実地に訪問した飲食店等のリストです。
(ごく一部に未踏=未訪問だが必ず行
く予定の店があります。)
 
・ほとんどの店は夫婦で訪問しました。A(夫)が文を書き、K(妻)が
監修、補足、訂正しています。
 
・紙面の都合で住所など情報は最小限としました。この文をきっかけとし、詳細は各自で調べて下さい。

・同様の理由で不鮮明な(小サイズの)写真ばかりで申し訳ありません。
・詳細記事→店名になっていれば、それをクリックしていただければ別の詳しい記事とリンクできます。こちらでは写真も鮮明です。
・店には原則駐車場が有ります。無い場合はその旨書きます。
・コロナ禍による諸変更は逐一追跡できていませんし、言及していません。



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Posted by gadogadojp at 23:00│Comments(0)飲食店グルメ
 
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