「ピエン pien」:ある夜のメニューⅡ

2020年10月22日

新型コロナウィルス感染症の流行という災害の下、悩み苦しみ考え抜いて店を開き続けている飲食店の現状を紹介していきます。ただしこの災害の今後の状況により、本プログの情報はたちまち古びてしまう可能性があります。


「ピエン pien」:ある夜のメニューⅡ

奥様撮影


このブログで二度登場している北イタリア料理の秀店「ピエン」。店の場所は白浜温泉街の喧騒からは外れた住宅地の一角。

知る人ぞ知る、な性格が強い店ですし、ランチもディナーも基本はコース仕立て。一回一組、二組限定で営業。元々外国人客は少ない。というわけで、比較的コロナ禍の影響が少ないとシェフはおっしゃいます。そうかもしれないですけれど、でもダメージがないはずはありますまい。


「ピエン pien」:ある夜のメニューⅡ

この日のワインは義妹夫婦からのプレゼントでした。義妹のもとに送られた、こういうワインを用意しましたというシェフからの写真を掲載させてもらいます。



シェフは、あのマルケージさんの直弟子としての側面だけでなく、修行時代に北イタリアの各地で学んだ郷土料理、家庭料理の底知れぬレパートリーをお持ちなので、店を訪れるたびにあ、こんな食材が!こんな料理が!と新しい体験ができる楽しい店でもあります。残念なことに私の頭には整理ダンスがないため、それをわかりやすく伝えることができません。今回は、初夏にいただいたメニューに沿った写真を紹介し、皆さんの想像力に訴えるだけにさせていただきます。はい、ただの責任放棄です。

基本の夜のコースは、インペリア(4500円)、サンレモ(6500円)、ヴェンティミリア(8500円)の三種。
※税別、+コペルト200

他に、”白浜へお越しのお客様に”ということでトゥーリスティココース(3300円)も用意されています。
詳しくは店のHPにて。
ランチはこちら


「ピエン pien」:ある夜のメニューⅡ




以下の料理は、初夏のある日にいただいたサンレモコースのものです。日によって、客によって構成メニューは変わります。パン類(自家製)の写真は省いています。
ボリューム:高齢者だがよく食べる私で腹十分、11歳年下の妻で腹十二分。店の名前pienは北イタリアの言葉で”いっぱい”だそうですから、その精神は守られ続けています(笑)



「ピエン pien」:ある夜のメニューⅡ


↑「紀の国みかんどりの胸身 ヴェルデソース」
しっとりと仕上がったとり胸身に、緑のヴェルデソース。ヴェルデソース自体北イタリア特有のソースなのでしょうが、南イタリアのジェノベーゼソース(これも好き)よりも素材を生かすソースのように思います。


「ピエン pien」:ある夜のメニューⅡ


↑「地ハマチの自家燻製」
シェフによれば、白浜のハマチはとても良いそうです。上品に燻されたハマチは確かに控えめな存在感のある旨さ。粗悪な飼料を与えられた養殖ハマチの悪イメージを何十年も前から否応ない宴会文化の中で植え付けられた私ですが、確かに、紀南に移住して三年半でそれは払拭できました。


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↑「イタリア米とハーブのリゾット 足赤海老添え ”マルケージ スタイル”」
ピエンのリゾットは絶品です。なおかつバリエーションも豊富です。
16世紀末に長く日本で活動していた宣教師フロイスは、「欧州では米は薬食である」と日記に書きましたが、どうしてどうして、このような美味な米料理を生み出しているのです。


「ピエン pien」:ある夜のメニューⅡ


↑「ほんのりアオサ香る手切り太打ちパスタ”アルガ” 地のイサキとズッキーニで」
海のそばで暮らしているのだなあとしみじみ思い知らされるアオサ。紀南でももちろん採れます。他にもヒロメ(当地ではヒトハメ)、テングサなども生えているのですが、和歌山県民特有の宣伝下手(悪口ではありません)のせいかどうも知られていません。沖縄ならアーサー(アオサ)や海ぶどうなど全国に知られた名物になっているのですが。話がそれましたが、シェフのパスタは基本的に手打ちの生パスタで美味しいのです。一度コースを離れてパスタだけで腹ピエン(いっぱい)になりたいな。


「ピエン pien」:ある夜のメニューⅡ


↑「希少部位 熊野牛のヒウチ バニェット添え」
熊野牛という地場の牛肉ブランドがあることは紀南に移住するまで知りませんでした。それもそのはず、年間の出荷頭数が8頭くらいというのです。熊野牛それ自体が希少と言えます。自宅では豪州産の赤身肉ばかり食べている私ですが、たまの贅沢がありがたい。香りの良い牛です。


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↑「ドルチェ」・・でもこれは誕生日バージョンです。あまり洋菓子を食べない私ですがペロリ。

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↑「ドルチーニ、カフェまたは紅茶」


「ピエン」の前回記事はこちら

「ピエン」の前々回の記事はこちら店舗の情報はこちらが詳しいです。


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Posted by gadogadojp at 19:00│Comments(0)グルメ
 
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