「カッパマーチャント」〜近露でよもぎ餅

2018年07月05日

熊野街道中辺路の近露シリーズ第三弾は「カッパマーチャント」さん。
熊野詣に便利な場所にあるよもぎ餅屋さんです。



「カッパマーチャント」〜近露でよもぎ餅




熊野街道中辺路は、現在の田辺市街から熊野本宮までつながる旧街道ですが、
その道とほぼ並行して走る国道311号沿いに「古道歩きの里 ちかつゆ」と言う大きな施設があります。
Aコープを中心として駐車場や食堂、土産物屋、WCが完備した、大型の道の駅といった風情です。
そのAコープの北側に隣接するように「カッパマーチャント」の店舗があります。

この店では今でも杵を搗いて餅を作ります。
よもぎはもちろん地元産。細やかに餅と混ざり合っています。
その名もかっぱ餅と言います。
しっかりしたコシのある本格的な餅においしい粒あんがくるまっています。
餅にはよもぎが練りこまれています。
よもぎの香りは強すぎずほどほどと感じました。


「カッパマーチャント」〜近露でよもぎ餅




このかっぱ餅と、芋を練りこんだいも餅は、近隣数カ所のスーパーマーケットで少量販売されています。
(たとえば上富田町の「エバグリーン」さん)
そういう場所でたまに購入しているのですが、
近露の店舗の営業日にうかがったのはこの日が初めてでした。


「カッパマーチャント」〜近露でよもぎ餅

わかりにくくてごめんなさい。盆の上には熊野の様々な餅が載せられていますが、一番上の12時の場所の餅がかっぱ餅です。


ご主人の岩本守さんは気さくなお人柄でしたので、
ついつい長居して、いろんなお話を聞くことができました。
元は別の場所にお店があったこと。
杵でつく餅は腰に負担がかかり、周辺の餅屋は廃業してしまったこと。
でも詳しい情報は控えておきます。
皆さんが店を訪ね、直接聞いてくだされば、と思います。
ここではかっぱ餅、という名のもとになった河童伝説について少しだけ書きます。


「カッパマーチャント」〜近露でよもぎ餅




店の前に立つ、かっぱ伝説の解説文を要約すると、
1)カッパが(馬を川に引きずり込もうとするなどの)わるさをした。
2)カッパを捕またところ、もうしないとからと許しを乞うた。
3)(神社の狛犬が腐るまでなどと)半永久の期限を切って、それまではここに来るな、と約束させて放した。

このような河童伝説は、全国あちこちに同じものが見つかります。
( )内のわるさやいたずら・期限の切り方の具体例は地域によって様々ですが、パターンがほぼ共通しているのです。
ちょうど羽衣伝説や浦島伝説のように。

ここ紀南の地域でも同じパターンの伝承が残る別の地域を見つけています。
これから、紀伊半島限定でもっと採集したいと思いますので、ご存知の方は教えていただければ幸いです。



「カッパマーチャント」〜近露でよもぎ餅

白浜の浜遊工房さんの「いついろかっぱものがたり」より借用



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Posted by gadogadojp at 16:00│Comments(0)飲食店
 
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