「hanabee(ハナビー)」:田辺唯一のスパイスカレー専門店
2019年08月04日

奥様撮影
「Spice curry hanabee(スパイスカレー ハナビー)」
ネット上で簡便な検索をしただけですが、紀南にカレー専門店はほぼ見当たらないようです。
ましてスパイスカレーショップは、ここ「hanabee」だけではないかと思います。
この店も「mobo」さんから教えていただきました。他にありましたらぜひご教示ください。
カレーという名の料理がインドには無いという事実は、「美味しんぼ」のおかげで多くの人が知るようになりましたが、流行りのスパイスカレーという名の料理群の由来もなかなか謎に包まれています。私は流行に乗っていませんから自信はないのですが、この名称は日本独自のものですよね?いわゆるカレー料理には必ずスパイスが使われているはずですから、スパイスカレーという名は”馬から落ちて落馬した”類のいかにも日本人による造語の気がしています。
それでもスパイスカレーと名付けた誰かの気持ちは何となくわかるのです。ルウを使わずスパイスを効かせたカレーなんですよね。インド=ネパールのスパイス料理にこだわらず、東南アジア、そして日本の食材まで使って作っているようです。

私のスパイス料理歴は、神戸の「ぶはら」がスタートです。この店は今は阪急岡本駅の南側にありますが、当時は三宮南側から神戸大丸に歩いていく道のビルにあり、シルクロードを旅しているかのようなインテリアに包まれ、無知なままオーダーした料理のスパイスのハーモニーに圧倒されました。
その後訪問した同じ神戸のインド料理の名店「ショナ・ルパ」、「デリー」、「シャミアナ」、大阪の「カシミール」、「拝啓カレー様」でもこのようなスパイスのハーモニーを感じました。シンフォニー、あるいは弦楽四重奏です。音量の強弱は店によって異なりますが、フォン(出汁)という通奏低音がハーモニーを成立させる決め手です。
これに対して昨今のスパイスカレーは、経験は少ないのですが、ハーモニーというよりもそれぞれのスパイスが大音量で粒立って主張しながら全体の音量のバランスを保とうと試みている、そう試みているように感じます。試みは成功しているとは限りませんが、スパイスを摂取している喜びは激しく強いのです。これはロックでしょうか。あるいは青年のミュージシャンによるアドリブを効かしたジャズでしょうか。スパイスを感じさせることが主目的になっているような気がして少しあざとい時もあります。総じてフォンが物足りない時が多いです。
しかしシンフォニー好きでもロックを聴きたい時もあり、その逆もあるはずです。ですから広義のスパイス料理の中に両者が並存することは良いことだと思うのです。

前置きが長くなりましたが、ここ紀南には稀なスパイスカレー店「hanabee」はもちろんロックな店です。スパイスが粒立ちます。スパイスを効かせすぎ(≠辛すぎる)て苦味が強くなった時もありました。イカを使ったスパイス使いはこれじゃないだろうと感じたこともありました。けれど青年のアドリブが多少狂ってもジャズに熱気があればニコニコ聴いていられるように、この店の熱意は疑えません。和歌山県でスパイスカレーが急速に普及するとは思えませんが、少なくとも私たち一部の人間がスパイスまみれになりたい時には必ず伺います。根気よく、スパイスの魅力を伝道していってもらいたいと心から願っています。

「hanabee」の立地は悪くありません。国道42号バイパスから一歩だけ入った便利な場所ですし、Aコープなど買い物客で賑わう商業施設に隣接しています。ただ、ビジネスランチ客が多い場所ではありませんし、バイパスを通る観光客が一目で認知することはできません。やはり地道なPRと時間が必要だと思われます。スタッフの対応も温かく、手作り感満載の店内は居心地はよろしいです。カウンターもありますから一人客も行きやすい店です。

メニューはその都度(だいたい週替わり)リニューアルされます。例として店のフェイスブックページから、今週のメニューを引用させてもらいます。
辛さは選べます。
牛すじカレー
鴨と白ネギのカレー
やさいカレー
干しエビキーマ
いろいろ野菜とチキンのスープカレー
魯肉飯

奥様撮影
「スパイスカレー ハナビー」
080-5316-2507
和歌山県田辺市下万呂578-1
AM11:00~PM3:00
PM5:30~PM10:00
水曜休
駐車場あり

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Posted by gadogadojp at 12:45│Comments(0)
│グルメ