茶楽:南紀の通りすがりカフェ

2011年10月22日

「茶楽(ちゃらく)」

この店を見つけてラッキー。

南紀の水害の直後に田辺から上富田(かみとんだ)町に入り、富田川沿いに水害の様子を見ての帰り道でした。
どこかで食事をとろうと思いました。
国道311号線からまもなく42号に合流しようかという地点で、下の写真の看板を見つけました。
付近は富田川の堤防沿いのやや茫漠とした風景です。

茶楽:南紀の通りすがりカフェ



国道からはこの看板だけで店自体は見えません。
変哲もない道路沿いのカフェかもしれませんが、そういう店すら見かけないこのあたりです。
見えない所が余計に気になります。
カフェ&めし屋という表示も良さげです。
行ってみました。

元の河川敷のような場所にあるこの店にいくためには、国道から曲がって地道をわずかに進みます。
戸口のホワイトボードにはランチメニューが書かれています。
この日の日替わりは<鶏つくねハンバーグ照り焼きソース+3品+スープ>のワンプレートで800円。
どうやら冷凍ハンバーグを使う喫茶店ランチではなさそうです。
入ります。

茶楽:南紀の通りすがりカフェ



思いがけず太い木材を使った店内です。インテリアは(失礼ながら)少々まとまりが悪く、飾っただけの印象ですが、どんな店を作りたいか、それは理解できるものでした。
かき氷があるようです。きっとおいしいでしょう。暑い日でしたので気が惹かれましたが、やはりランチを選ばなければ。
手作り感満載のメニューから、日替わりではなく、ハンバーグランチを選びました。
ハンバーグを使った料理が多いようなので、得意なのかな、とみたからです。


茶楽:南紀の通りすがりカフェ



オープンキッチンですから、料理のはかどり具合はある程度わかります。
調理、フロアーともに女性スタッフ。
客筋はご近所さん。大雨の後ですから、旅行者はいません。

料理が仕上がり、運ばれてくるまでには時間がかかっています。真っ当にハンバーグを焼き上げるのに数分で済むはずがありませんので、これは良い兆候です。
運ばれてきました。ワンプレート全体はあか抜けた印象ではありません。人によっては目玉焼きが悲しいでしょう。思いがけず和風の大根の煮物もついています。ハンバーグは少しゆるくて割れが出ています。ミンチの捏ね方が足りないのではありませんか。
でも、実質本位な献立は私の望む所です。都会によくある見栄えだけのランチは好みません。

スープをいただきます。これはこれはの滋味深さ。
煮物。田舎のおばあちゃんの優しい味付けです。
ハンバーグ。見た目通りやや柔らかいのは私のベストフィットではありませんが、質のいい肉を使っておられ、あっという間に食べ切りました。
ごはん。美味しい米です。


茶楽:南紀の通りすがりカフェ



追加で珈琲も頼みました。ごちそうさま。
いいですね、このお店。
アマチュアな感じが多分に残っていますが、それがまた心づくしの手料理をいただいた気持ちになります。
上富田町といえば、坂本冬美さんの故郷。
彼女の誠実な歌唱が聞こえてくるような店でした。



茶楽:南紀の通りすがりカフェ



「カフェ&めし屋茶楽」
0739-83-3351
和歌山県西牟婁郡上富田町生馬
(※食べログでは1192番地となっていますが、それだと少し違う場所が表示されます。下記の地図の位置が正確です。)
ランチは11:30~14:00
駐車場有り
定休日不明





茶楽 喫茶店 / 朝来駅





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Posted by gadogadojp at 18:30│Comments(0)グルメ
 
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