ぶーのいない「ぶーの家」:西表島の船浮カフェ
2015年08月06日
今は亡き店番中のぶー
西表島船浮(ふなうき)「ぶーの家」。
いのししカレーがうまい。
以前にこの店のぶーに一目惚れした私。
詳細は前回ブログ→ぶーの住む「ぶーの家」
小さい体が発する野武士のような無骨な威厳と、独立独歩感。
寂しい山道を越えたところのイダの浜から戻る旅人(友人です)に付き添って帰るような騎士精神(笑)、あるいは人懐っこさ。
こんな犬には初めて会ったような気がしました。
奥様撮影
それから三年、
うすうす予感はしていたのですが、ぶーはもう亡くなっていました。
店の庭にはお墓があり、手を合わせておきました。
店の女主人N子さんにいろいろお話をうかがいました。
イノシシにも負けないぶーですが、ある日聞いたこともない声で吠えたそうで、
なんだろうと駆けつけると、イリオモテヤマネコがそこにいたそうです。
(船浮集落は、島で初めてイリオモテヤマネコが捕獲された場所)
然るべき機関に目撃を伝え、信子さんもぶーも鼻高々だったのに、
その機関は、ぶーの放し飼いを禁じ、繋ぐように命じたそうです。
ヤマネコを傷つけないように、ということでしょうが、
独立心旺盛なぶーは鎖に繋がれ、次第に元気をなくしていったそうです。
なんだか身につまされます。
とはいえ、この店の一人息子さんは、
芸術系の大学を卒業して、ヒップホップの世界に進出、同時に「うじゃいちちゃい」(FB有)という唄三線のデュオを組んでご活躍とか。
息子さんは、以前このぶーのことをブログで書いたときに、
「一人息子です」とコメントをいただいた方。
ぶーの分まで音楽の世界で頑張ってください。
N子さん、庭で初めて採れたというグアバありがとうございました。
とてもおいしくいただきました。
いただいたグアバ/パンは同じ船浮の「かまどま荘」女将手作りの船浮ぱん
ぶーがいなくなった「ぶーの家」ですが、
こんど船浮に行ったときも、いのししカレーを食べにうかがいます。
ガーデンテラスカフェ「ぶーの家」090-6868-7184
ハンモックも置いてます。