姿を消したお店たち:2

2016年08月02日

好きだったのに、美味しかったのに、
いつしか消えてしまった店の思い出話をさらっと書く
<姿を消したお店たち>のpart2です。

読まれた方には何の役にも立たない記事ですが、
もしや同好の方がおられて、
「あの店主、別のところで元気に店やってるよ」などと
嬉しい情報がいただければありがたいです。
今回は八軒です。

昔は素人が料理写真を撮影することはまずありませんでした。
ですからほとんど写真がないことが今となっては残念です。

名前の記憶間違いなども多々あると思います。
これについてもご指摘いただければ幸いです。

前回「姿を消したお店たち:1」


「パティシエ イデミスギノ」神戸北野

移転
いわずと知れた杉野英実さんのお店。
神戸では1992~2001年。
兵庫県神戸市中央区北野町4丁目9−2
山本通の異人館倶楽部パートⅢの中にありました。

自分用にはもちろん、
大切な贈答品にもうってつけでした。

その後、東京京橋に移転され、現在も人気を博しておられますが、
神戸が失った宝の一つです。

姿を消したお店たち:2

現在の異人館倶楽部パートⅢ


東京店の記事はこちら


姿を消したお店たち:2

これは現在の東京店の写真です。

この方のブログに、「イデミスギノ」神戸店の写真が一枚載っています。






「まみ」:大阪キタ(兎我野町)のタイ料理店

閉店。
猥雑なこの太融寺、兎我野町界隈ですが、
昔はこの店があったから、
街娼のキャッチの誘いをかいくぐって歩くのも面倒ではありませんでした。

下に書いたように、
終盤はどうも?マークがつくようになって足が遠のきましたが、
それまでは、ここに来れば、特にカウンターに一人で座るだけで、
タイ旅行に焦がれる気持ちをなだめてくれる、
それほどの店でしたし、
メニューを見ただけでタイ料理が学べる店は他にはありませんでした。


以下、以前このブログに書いた記事のコピーを再掲載します。


かつて、大阪兎我野町に「まみ」というすこぶる美味いタイ料理屋がありました。
とあるグルメサイト(私は撤退済)に、私が尊大にも☆をつけまくっていた昔、
栄えある(笑)五つ星をつけたこともある店です。
(ちなみに、他の五つ星店はというと、神戸「ジャン・ムーラン」(閉店直後)、赤穂の「さくらぐみ」、神戸の「フロイン堂」、そしてその「まみ」だけでした、記憶では。)

全盛期には、厨房に飛び交うタイ語が客席にも響く、活気ある店でしたし、
容赦なく辛い料理は、飛行機に乗らずにバンコクやチェンマイの下町にいる気分になれました。

しかし評判が評判を呼んで客が押し寄せるようになると、
サービスの水準は上がったのに、つまり愛想はよくなったのに、
肝心の料理は次第に雑になり、味が落ち、料金の高さもあって評判を落とし、間もなく閉店してしまいました。
(稼ぎたいだけ稼いだんでしょうなあ。)

あの頃連日連夜満席の「まみ」の客席には、
タイ料理ブームに乗った若い女性客が、
土器に入ったトムヤムクンを涙を流しながらすすっていたものです。
ぬめりのあるフクロタケを食べて、何の貝かしら、などという会話が聞こえていました。

そしていつしかそんな流行は消えました。



姿を消したお店たち:2







「トラットリア イーゾラベーラ」:六甲アイランド店

移転
1997〜2003年まで六甲アイランドのRINKに存在した美味しい店。
「オステリア・エノテカ」の八島淳次さん経営のカジュアルイタリアン。
現在も別の場所で名を変えて御健在だから寂しいわけではないのですけれど、
六甲アイランドの商業施設が元気だった頃の象徴として記録にとどめたいと思います。
八島さんについてはこちらを

イタリアシチリア島のタオルミーナはすばらしい景観の楽しい町でした。
映画『グランブルー』『マンマミーア』でおなじみのイソラベッラは
その海岸の小島。
わたしには、この島を見下ろしながら近くのサボテンをつい触ってしまい、
旅の間中手のひらが痛かった思い出とともにあります(苦笑)

その名を冠したこの店、
ビル内の店舗のせいかインテリアにはさほど風情はなかったのですが、
フィレンツェ風アリスタとかトリッパ料理とか、
ここで初めていただいた料理が印象に残っています。
イタリアンで炭火料理、という驚きもありましたね。
シェフは確か林英作さん。有名になられました。

写真がないのが残念です。
かわりにシチリア島イーゾラベーラ(イソラベッラ)の写真を

姿を消したお店たち:2

Photo by:gnuckx

兵庫県神戸市東灘区向洋町中2-9-1 RINK 8F





「打ち立て屋 麺次郎」:貝塚二色浜

閉店
貝塚市二色の自然遊学館2Fにあった店です。
泉州にうまいうどんが見つからなかった頃、
海が見えるかとふと立ち寄ったこの新しい施設に、
コシのあるうどん屋が見つかって喜んだことを思い出します。

わたし自身、何かとしんどい時期だったので、
この店との出会いが印象深いのです。

当時は短期間貝塚市に住んでいたので何度かうかがったのですが、
ある日立ち寄ってみると、(文言はうろ覚えですが)「店主急病のため休業します」という貼紙がしてあり、驚きました。
その後はもう開くことはなかったと思われます。
温かい接客の女将、そしてご主人はどうしておられるでしょうか。


姿を消したお店たち:2



姿を消したお店たち:2








「松利」:北新地のてんぷら

閉店?
北新地のビルの一室で年配のご夫婦が営んでおられたてんぷらの店。
場所が場所だけに安い料金ではなかったですが、
一つ一つのてんぷらを愛おしそうに揚げておられた姿が目に焼き付いています。
天ぷらにはワインが合いますよ、と教えていただいた店でもあります。

話好き、旅好きの御夫婦で、
食事が終わった後、欧州旅行のアルバムをたっぷり見せていただいたこともあります。

ネット上に写真一枚見つけることができず、
名刺もなく、思い出すよすががないのが残念です。





「丸八そば屋」:石垣島の八重山そば店 

閉店⇨別の方が味を継いで復活
石垣島の市街地にあった八重山そばの名店です。

2004.8.21付で以下のような文章を書いています。
当時は沖縄そばと八重山そばに違いがあることも知らない超初心者だったことがまるわかりです。


 うーん満足満足。沖縄そばを上・中・下に分けると間違いなく上でしょう。それなら料理の★は四つでしょう・・というシンプルな気分のまま簡単なコメントを書いて済まそうとしたら、あれ?★一つの方が。私は沖縄フリークではなくまだ初心者ですけど、うちなーそばをうちなーでいただいたのはまだ10杯くらいだと思いますけど、これが★一つ・・それほど奥が深いものとは・・はいこれから一層精進いたしましょう。
ただ現状の私の味覚レベルでは、4つ差し上げることになります。
 西表島で数日過ごしたあと、この日、安栄汽船で石垣に戻ってきました。私たちは空腹でしたがまずはレンタカーを借り、次に何はともあれ丸八さんへと急いだのでした。石垣の街中の店には珍しく向かいに駐車場があって助かりました。同行者からは売り切れ御免よと聞いていましたが、まだまだ大丈夫な昼下がりでした。スープ・麺・ソーキなどすべておいしくいただきました。いかにも沖縄そばらしく、さっぱりのなかにうまみが感じられました。
 さて話題は変わります。私はいつも思うのです。沖縄そば屋さんのテーブルに、フーチバ(よもぎ)と香菜(パクチー)を山盛りおいてあればすてきだと。似合うでしょ?丸八さん、お願いしますよ。


当時の店の住所は沖縄県石垣市登野城402-2で、10:00〜18:00の営業でした。

姿を消したお店たち:2



なお、いまは味が引き継がれ、
「石垣料理丸八」と名乗って、下記で営業されているそうです。

沖縄県石垣市真栄里599-10
10:00~24:00
年中無休





「釜竹」:羽曳野の絶品うどん

閉店
大将は引退されました。
あのうどんに出会いたい方は、息子さんの営む東京根津の店へどうぞ。

記事・写真はまだ残してあります。
下の写真はあとからの追加です。

姿を消したお店たち:2



姿を消したお店たち:2







「バリラグーン」芦屋のバリ料理屋さん

家具店とともに閉店

以下は、前回記事からの引用です。


国道2号線沿いにある、インドネシア料理の店です。
元はバリ島を中心とした家具の店で、私は何度か訪れ、小物を購入したことがあります。
いつ頃からか料理を供すようになり、インド料理からトムヤムクンまでメニューに載る、エスニックレストランに変貌しました。
一度行きたいと思っていましたが、先日、喫茶使いに短時間訪問できました。
わずかな時間にデザートをいただいただけなので、この「お店いろいろ」シリーズに掲載させていただきます。

大型家具にはまだ値札がはってありますから、家具販売もされているようです。
所狭しと並んだそれは、バリ家具がお好きな方には極楽。
嫌いな方にはうんざりする空間かもしれません。
私はもちろん前者ですから、機会を見つけて、次は食事をとりたいと思います。



姿を消したお店たち:2



姿を消したお店たち:2



姿を消したお店たち:2



姿を消したお店たち:2



兵庫県芦屋市茶屋之町 2-21


下の写真2014.12.9、閉店直前に食事した時のものです。

姿を消したお店たち:2



姿を消したお店たち:2





同じカテゴリー(グルメ)の記事

Posted by gadogadojp at 22:40│Comments(2)グルメ
この記事へのコメント
コメントに気づくのが大変遅くなりました。ごめんなさい。ご指摘ありがとうございます。ピエモンテの!驚きました。思い込んでいました。ありがとうございます、勉強になりました。
Posted by gadogadojpgadogadojp at 2019年07月19日 11:31
通りすがりで失礼します。
八島淳次のいうIsola Bellaはピエモンテ州
マッジョーレ湖 ストレーザ沖のものです。
https://encrypted-tbn0.gstatic.com/images?q=tbn%3AANd9GcQrXCeWRKGzE9dwR-cnUp-WpWXra_A_4abeOYwb4_A0idmRoWmN

いちいち口を挟んですみませんでした!(^^;;
Posted by Tacchino at 2019年06月11日 20:51
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。