「紬(つむぎ)カフェ」:白浜でトルコとの縁を感じて

2023年01月04日




「紬(つむぎ)カフェ」

和歌山県、特に南部は太平洋に面し、諸外国との縁の深い地域です。
たとえば最南の紀伊大島地区とトルコとは切実なつながりがあります。
きっかけは1890年、エルトゥールル号遭難時の紀伊大島住民の献身的な救助・介抱活動にあります。
その経緯をここで書くと長くなりますのでここまでにしておきますが、今はとにかく、和歌山とトルコとは関係が深い、とお考えください。

ですから、本当ならトルコ料理店など多数あっても不思議ではないのですが、現実にはそうなっていません。
トルコ風の味付け料理が食べられるのは、当店、系列店「タイヨウのカフェ」(串本)、「カフェ・ラパン」(紀伊大島)の三店くらいしか見つけることができません。
その現状を憂い、また、トルコを愛するオーナーが、ここ白浜で開いた店がここ「紬カフェ」なのでしょう。
と、かなり推測を混えて書いてみます。間違っていたらお許しを。



貸衣装が用意されています。また、アクセサリー作りもできます。


私たちは4,5年前に「紬カフェ」を何度か訪問しました。
トルコ風のクッションが並んだ低いソファーやトルコ雑貨などが所狭しと並べられ、日中は少しゴテゴテしたまとまりのない店内でしたが、夜になると灯されるトルコランプの灯りがたまらなくカラフル且つ幽玄で、とても良い雰囲気でした。
ですが、一推しメニューが熱々の釜焼きハンバーグということもあって、献立のトルコ色が濃いとは思えませんでした。
ケバブライス的な料理があるにはあったのですが、トルコ風味が感じられる程度で、本格的ではありませんでした。
というわけで、いつの間にか足が遠のいてしまっていました。
また、店自体も、コロナ禍の中、一時店を閉めたこともあり、失礼ながらやや精彩を欠いていたように思いました。
ところが、その間は、ずいぶんと考慮を重ねる期間だったのでしょう。
久しぶりに伺ってみると、大きな変化がありました。





まず、店内がすっきりしました。雑貨類はむしろ増えたようにも思いますが、うまく整理がついて、ゴタゴタ感がなくなりました。ソファーではないテーブル席が用意され、高齢者や子供連れも立ち寄りやすくなりました。

営業時間が変わりました。以前はランチどきに開店し、夜になっても営業していて、素泊まりの観光客がディナーをとることができました。アルコールを飲む客が利用しやすいカウンターもありました。しかし現在は朝9時からオープンとなり、むしろモーニングサービスの充実した店にシフトチェンジし、逆に閉店は17時と、酒を楽しむ店ではなくなりました。ただその分、トルコランプの灯る雰囲気を味わうことはできません。



た紀州梅どりのケバブ


そして何より、(モーニングメニューやドリンク類を除き)食事メニューはずいぶんトルコ寄りとなり、お味もトルコ料理店レベルとなりました。品数は少ないですが、ケバブライスがチキンケバブ、鹿肉のケバブなどと変化し、ぐんと美味しくなりました。また、お得意のハンバーグはキョフテと名を変え、きっとトルコ風の香辛料も使われるようになったのでしょう。トルコのピザ、つまりピデも用意されています。



バクラヴァ


デザートでは、ど定番のトルコアイスもありますが、嬉しいのはバクラヴァが食べられること。トルコ人はこのスイーツが大好き。パイ生地のこの菓子の焼き立てが食べられるのは珍しいはずです。





もともと雑貨があふれんばかりに用意され、トルコ服の貸衣装を着ることができ、アクセサリーを手作りできるこの店は、料理・菓子の充実でずいぶん価値が上がったと思うのです。人員体制の問題があって難しいでしょうが、いつかは夜にランプが灯され、トルコらしくもっとヨーグルトを使う料理が増えることになるといいですね。期待しています。

お店のサイトも楽しく綺麗になっています→「TSUMUGI CAFE」



「紬カフェ(tsumugi cafe)」
0739-33-7683
予約可
和歌山県西牟婁郡白浜町2927-1704 のんびれっじ白浜 1F
9:00~17:00(LO:16:30)
火曜日 毎月第2月曜日定休

店のおおざっぱな位置は、白浜温泉街から少し離れ、名所三段壁の近くになります。
駐車場はのんびれっじ白浜と共用。徒歩の場合、道路から階段を上がります。


掲載した写真はすべて妻の撮影です。


  


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「もんぺとくわ」:龍神のカフェの新展開

2023年01月01日


撮影は妻


修正:2023年、息子さんが店を離れたため、この記事の内容が変更されました。現在はオムライスはメニューにありません。


田辺市龍神村の「もんぺとくわ」
これまで何度も変身を遂げてきたお店ですが、2022年にまたまたリニューアル。
親父さんの窯焼きパンが終了し、
調理人となって戻ってこられた息子さんがキッチンに参入し、インテリアも様変わり。というか、息子さんが椅子やテーブルの塗装などして。



撮影は妻


献立も
1)従来の龍神シイタケフライの入ったランチやピタパンなどお母さんメニュー
2)4種のソースが選べるオムライスなど息子さんメニュー
が二本柱となりました。
(将来を見据えてか、店名も別です。「キャバンヌ・モンペトクワ」。
なお、民泊やカフェメニュー、小さな窯を積んだキッチンカーは継続中です)

これを聞いて早速、いや何ヶ月か経った後でしたが、オムライスを食べに訪れました。






駐車場の看板が新しくなっています。元々日高川の清流沿いにあって、そこは変更ないのですが、ぬかるみになりにくいように工夫が施され、目立つ看板が付け加わりました。意気込みを感じますね。(なお、共用していた「梅樹庵」の駐車場は少し前から別の場所に設けられています。)

この日の目的はオムライス限定。
オムライスのソースは4種類から選びます。選択が難しい。
・畑の恵たっぷり トマトソース
・六種類の野菜がとけこんだカレーソース
・龍神しいたけと豆乳のホワイトソース
・自家製味噌のデミグラスソース
ね、迷いますでしょ?
ここは龍神ですからしいたけも良いし、この店の自家製味噌の美味しさは知っていますし、自前の畑も有りますし、、

今回は初めてですので、比較的オーソドックスに、
妻はトマトソース、私はデミグラスソースをチョイスして、いつものように互いの料理を味見することとしました。



撮影は妻


結果は、両者大正解。
好みで言えば、わずかに自家製味噌のデミグラスソースの方が好きかな。味がこっくりと深いんですよね。






ライスは共にいわゆるケチャップライスタイプ。もちろん手作りの味付けに違いなく、卵やソースをしっかりと受け止める。
オム(卵)部分はふわとろの厚みを感じる感触。市販の卵にありがちな臭みがない、豊かな恵の味。(真ん中でナイフを切って半熟卵を流す、”伊丹十三のたんぽぽ”タイプではありません。)
うん、「もんぺとくわ」のコンセプトに合った、”自然派”オムライスが完成したのですね。
これはうまいです。あとをひきます。



クレームブリュレ:妻の撮影


次回は(以前のランチよりもさらに充実しているように思える)”おふくろ定食”にするか、それともオムライスを注文するか、、、
きっと店のテーブルに座るまで決められないでしょうな。



撮影は妻


なお、以前からのメニュー”天然酵母の揚げパン”をはじめていただきました。
といっても、あとで食べようと思っていたのですが、駐車場まで2,3分歩いただけでその匂いにつられ、車の中で食べてしまいました。
めちゃうまいですいよ、これも。







「もんぺとくわ」
0739-78-2124
予約可
和歌山県田辺市龍神村西258
 ※JR紀伊田辺駅から龍神温泉行き龍神バスで約60分。
  中垣内(なかがいと)バス停下車。バス停から徒歩1分。
11:00 - 16:30(L.O) 17:00閉店
月曜日、火曜日定休(祝日は営業)

  


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「白浜水果店」:白浜中心街のアジアンカフェ

2022年12月31日

「白浜水果店」は白浜中心街の小さくて美味しくて安心なアジアンカフェです。
立地は、白良浜に近い便利な場所です。


    北海道土産のクマの木彫りがパンダに化けてます。カップ内はチェーです。


店名の”水果(すいか)”からは水羊羹などをイメージしてしまう方もいるでしょうが(私だけ?)、果物(くだもの)のことです。水果子の漢音読みでしょう。

白浜らしい季節といえば夏。
夏らしい食べ物といえば果物、ということなんでしょうか。
女性オーナーにはその真相を敢えて尋ねておりません。

そのオーナーは和歌山市で「食堂ことぶき」という和風の素敵なレストラン・カフェと、
「LA MAISON CLOCHETTE(ラ・メゾン・クロシェット)」というエスニックレストランを営んでおられます。美味しさやオシャレ度とは別に、素材への安心感が持てる佳い店です。彼女は白浜がお好きで、空きスペースを借りて一夏だけの店舗「白浜スタンド」を開いていたこともありました。その延長上でしょうか、昨年にはいよいよ常設店舗を開きました。なお、この店を切り盛りするのはオーナーではなく他のスタッフです。






ここは民家(一昨年までは「&n」というセンスの良い雑貨店兼甘味処)を改築した小さな店舗です。入り口の引き戸はガラスなのですが、明るい外からは店内が見通せず、営業しているのやらしていないのやらよくわかりません。店先に小さめの看板が立ててあることに気づかず、閉まっているのかと諦めて帰る客も目撃しています。良いのか(笑)



中華ちまき、豚まん、おこわ


まず注文をし、支払います。カウンターが数席、テーブル席が一席、あとは座敷に上がって座卓でいただくことになります。以前の店ですとここにテーブル・椅子を置いていました。膝に持病があって座敷に座るのが苦痛な私にはここは少々キツい席ですのでなるべく上がりません。






メニューの説明は難しいです。書いてもこの先どう変わっていくかわからないから。難しい観光地白浜での需要はなかなか読めませんし、供給側も無限に変化し続けるからでしょう。現在は台湾の軽食やデザートがベースのようで。たとえば麺線が常備されています。



牡蠣入麺線


麺線(めんせん、ミェンシェン)とは、台湾版の”あんかけにゅうめん”だと考えればあたらずといえども、な大衆的麺類です。たいていはカツオ出汁をベースにして、私たちにはとても馴染みやすい美食な軽食です。私は台北の某立ち食い麺線屋でいただく大腸や牡蠣、パクチー入りの麺線が大好きですが、長く日本では見かけない料理でした。もう7,8年前でしょうか、大阪阿倍野の「ニャムニャム食堂」で”いま麺線やってます”というフェイスブックページを読み、急いで駆けつけたくらいです。現在は自宅の近くでいただける状態になっていて、喜んでいます。なお、ここ「水菓店」では大腸は入っておりませんので悪しからず。他にも、中華チマキや豚まん、ビーフン、水餃子、台湾まぜそばその他をいただいたことがあります。全体に一つ一つの料理の量は少ないです。



フワフワの台湾カステラ


スイーツ、デザート、フルーツ類は季節によって変わるようです。今年の夏はベトナムのチェーが楽しみでした(巻頭写真)。冬場の今は台湾カステラかな。ここ記事ではいくつか写真を載せておきますが、そういうわけで定番メニューと受け止めず、訪問時の出会いの楽しみとなさってください。






店の位置ですが、少しわかりにくいので、地図を確かめてからどうぞ。
下記に、いちおうgooglemap上の店の位置に赤マーカーをつけておきました。
左端の白いところは白良浜です。概念図としてご覧ください。







水餃子



「白浜水果店」
白浜アジアンカフェ。包子、フルーツ菓子、パイナップルケーキ、台湾カステラ
西牟婁郡白浜町1384-9
0739-43-8334
営業時間11時〜17時 
週末の夜営業やイベントはInstagramにて随時告知。
定休日水、木 


  


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「とりそば 下地橋」:本宮町の美しい味のラーメン

2022年12月30日

さて、久しぶりの新規投稿は、ごく最近初めて訪問したことで、とても和んだ気分になったお店の簡単な紹介です。




お店の名は「とりそば 下地橋」。ラーメン店です。
住所は和歌山県田辺市本宮町請川422-1。
位置はといいますと、国道168号と311号の重複路線。
平たくいえば、熊野本宮大社から168号を新宮方向に南下して(途中、311号と合流して)ざっと4,5分で着くところ。
大河熊野川とその支流大塔川との合流地点付近に位置します。



googlemapより






国道168号といえば、大阪府枚方市と和歌山県新宮市を結ぶ幹線道路です。つまり、紀伊半島を南北に貫く道です。
そんな重要な国道沿いに店舗を構えながら、
なんと、店前では鶏さんたちが自由に行き来しているのです。
驚きの光景です。
バリ島の田舎じゃあるまいし。
とっても和みました。
もうそのことだけでこの店の料理の良さは保証されたようなもの。





当店の献立の基本になっているラーメンは”塩とりそば”、
なのに”鴨醤油そば”を注文してしまった私。
醤油ラーメンが好きな上に鴨という名に弱い性癖で。
本当は再訪し、”塩とりそば”をいただいてから書くべきところ。
であるのに軽率に軽々に書いてしまったのは、ラーメンの美しい味に加えて、のびのび羽を広げる鶏さんたちのせいなのです。





スープはやはり鶏でしょう。
麺は京都の「麺屋棣鄂(ていがく)」。有名ですね。
醤油はどこかな、なんだか記憶のある風味。
合鴨が実にうまいです。

ラーメンマニアではないので、懇切な味の説明はできませんが、健康な食品を食べて野山を走り回るイケメンやべっぴんさんの味がしました。
それでわかってください。

この店を強く薦めてくださった、白浜のうどん店「まるふく」のご主人、ありがとうございます。







070-8484-2545
予約不可
和歌山県田辺市本宮町請川422-1
[月・水〜日]11:00~14:00(L.O)
[金~日]17:30~20:00(L.O)
火曜定休

駐車場は停めやすいとはいえませんし小さめなので、客たちは国道のふくらみ部分に何台も停めています。交通の障害にはなっていないようですが、今後の課題でしょうね。  続きを読む


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龍神村と「つぐみ食堂」:道の駅龍游の食堂

2022年08月04日

1)龍神村



「つぐみ食堂」のしいたけバーガーと蕎麦のセット。奥様撮影。


田辺市龍神村。
元は和歌山県日高郡の一村。昭和三十年、上山路(さんじ)村・中山路村・下山路村と合併して(広域)龍神村と名乗る。
今は田辺市の一部となったが、「村」の大字呼称を温存して独立的な雰囲気を残す。
西暦700年前後、大和国の修験者、役の小角(役行者)によって発見された温泉が、のちに空海によって”再発見”されたと伝わる。
川=龍の信仰から、日高川沿いに温泉が湧くこの地を龍神と名付けたのだろう。




桜の季節の龍神村と日高川:奥様撮影


などと龍神村の由来を書いてみましたが、その名称のカッコ良さ、もしくは仰々しさ(失礼)から、「村」としては全国的に知名度が高いように思います。
私たちはこのエリアが大好きで、大阪暮らしの時代にも何度か訪問したのですが、今は自宅から村境まで60分でたどりつけるところに住んでいますから、もっとひんぱんに訪れています。メジャーな”観光地”は、日本三大美人の湯として知られる龍神温泉くらいですけれど、日高川流域のこの地にはなんだか良い”気”が流れていて、行くたびに清々しくなって帰るのです。
(私たちのの大好きな「るあん」、「もんぺとくわ」、「梅樹庵」、「コンセルヴァ」、「とりとんファーム」、「G.ワークス」、そしてこの「つぐみ食堂」などの佳店が点在していることも大きな魅力です。)

神秘主義者でも信仰心があるわけでもない私なのに、良い”気”、というような曖昧な書き方をしましたけれど、そう感じているのは私たちだけではないと思います。役小角、安倍晴明(来訪伝説あり)、空海などを惹きつけ、乗用車ドライバーやバイクライダーたちを魅了してやまないのも、案外その”気”に誘引されているからではないでしょうか。




上図にあるように、大阪方面から高速道路など使わずに龍神村にドライブ・ツーリングする場合は主に二通りのルートがあります。
1)紀の川市付近から国道424号をメインルートにして南下する西側の生石山ルート。
2)九度山付近から国道480号→371号を通って南下する東側の護摩壇山ルート。
もちろん、それぞれのバリエーションの道はたくさんあるのですが、大まかには東西二つのルートがあるということです。
どちらのルートで南下しても、最奥部近くでここ「道の駅龍游」と出会いますから、店はたいへん有用な位置にあると言えるでしょう。

さて、龍神村の由来や道の駅立地の有用性について長々と書きました。
ようやく道の駅それ自体について書いていきます。






2)「つぐみ食堂」

日高川に沿って建つ「道の駅龍游(りゅうゆう)」の同じ敷地内には、「こすげ食堂」や「G.ワークス」などが並びますが、向かって左側が道の駅。この建物にはもちろん売店があり、広いとはいえませんがなかなかの品揃え。「るあん」の豆腐、「とりとんファーム」の卵、巨大で肉厚な龍神しいたけ、アマゴや鮎の冷凍品や甘露煮など私たちにジャストフィットした製品が並んでいます。その売店部分に隣接して「つぐみ食堂」があります。窓側のカウンター席からは日高川を見下ろすことができます。地場の木材を使ったテーブルと椅子は重厚。窓は東向きなので、午後になると店内に射す陽光は少ないため、他の席はやや薄暗い印象ですが落ち着きます。






さまざまなメニューが用意されていますが、日高川流域で養殖されているアマゴ・すぐ近くで栽培されている龍神シイタケ(龍神マッシュ)・龍神村で育ったソバを使った蕎麦料理の三つの素材が柱のように思います。そのいずれかを主役にした献立をオーダーすることをお勧めします。ただし、地場の蕎麦は数量限定です。





中でも大きなシイタケを使ったシイタケバーガーは、テイクアウトしやすいこともあって、一番人気の様子。私はこのシイタケをどんと丸ごと天ぷらにしたものが好き。梅肉を挟むように仕上げていて、おいしいのです。

和歌山県内では珍しく、ここ龍神村では蕎麦栽培が行われています。つゆの具合も穏やかで、私はこの蕎麦が好きです。
ランチのみの営業ですからご注意を。

垢抜けた店ではありませんが、料理の工夫を怠らず、親切な応対の良い店です。






「つぐみ食堂」
0739-77-0380
和歌山県田辺市龍神村福井511 道の駅 龍游館
11:00~15:00
火曜日(祝日の場合は営業)定休
年末年始は休業




  


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「たつのや」:日置川の重宝な食事処

2022年07月29日

和歌山県白浜町日置川の食堂「たつのや」

※「たつのや」は民宿もされていますが、ここでは食事処としての記事になります。





和歌山県南部、串本から白浜・田辺までの約50kmを高速を使わずに国道42号を走る場合、夕食場所を探すのは一苦労です。道の駅はいくつかありますが、いずれも夕食時にはレストランが閉まっています。(何とかしてくださいよっ)



ピンクの矢印が「たつのや」。かなり白浜寄りです。


串本から田並を過ぎて江田の「八瀬寿司」が20:30まで。
すさみ駅前をもう少し入った場所の「すさみ食堂」が20:00まで。
日置集落西側の国道沿いの「あばれん坊」が21:00まで。
道の駅志原海岸からわずかに白浜方向に走った「たつのや」が20:00まで。
さらに白浜方向に進んだ袋漁港の入り口付近の「ふくろ食堂」が23:00まで。
(ここでは対象外だが、コンビニがすさみ町江住の一軒だけある。)

それぞれ定休日や臨時休業、時間変更もありますから、
空腹時にはなかなかスリリングです。
(串本か田辺で済ませておくのが無難なのはわかっていますが)

今日はその中で「たつのや」を紹介します。(昼食時もオープンしています。)



「たつのや」玄関前。ポストがかわいい。奥様撮影。事情でスクショにしたので粗い。



「たつのや」は民宿も営む人気店で、食事時には地元客や商用客、釣り客が次々に立ち寄ります。民宿の客もここで夕食をとります。
とはいえ、店内は広く座席数はけっこうあります。座敷席もあります。

メニューは豊富です。
イカ納豆・ポテサラのような居酒屋メニュー、
定食、うどんや丼、カツのような食堂メニュー、
松花堂弁当、天ぷら、寿司、
ウツボや伊勢海老のような地元メニュー、、、
本気で迷いますよ。



名称は忘れましたが、めはり寿司の入った定食の一種です。おなかパンパン。



こちらは寿司のセットです。奥様撮影。



さて、以下はスペシャルバージョン。
当店では、予約をすると鮎三昧のコース料理があります。
主に富田川の清流で育った養殖鮎を使っているのだと思います。十分に美味しいです。そして楽しいです。
事前の問合せ次第で天然鮎に(焼鮎だけでも)することができるはずですが、必要ないかもしれませんよ。
私たちがいただいたのは何年も前になりますから、料金等は直接確かめてください。
写真の向きが修正できないものがあり、見難くて申し訳ありません。奥様撮影。





































「たつのや」
0739-52-2244
和歌山県西牟婁郡白浜町日置1203
※JR紀伊日置駅から車で約10分
11:00~14:00 17:00~20:00(L.O)
不定休
HP  


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「バーリィ」:白浜クラフトビール直営のビアレストラン

2022年07月22日

白浜町「バーリィ」
:クラフトビール「ナギサビール」直営のビアレストラン


2022、「バーリィ」は惜しくも閉業されました。人手不足のため、と聞いています。
なお、「ナギサビール」は健在です。



奥様撮影


和歌山県の観光地白浜には、
優れたクラフト(地)ビールブランド「ナギサビール」があります。
このビールは、町内のたくさんの飲食店で飲むことができます。
それぞれの飲食店の自慢の料理と合わせて、ぜひナギサビールを試していただきたいと思います。

ただ、もう少しクラフトビールを飲みたい、つまり、
・料理よりも純粋にビールが楽しみ
・料理は典型的なビールのアテだけでよい
・ナギサビールが作っているビールをいろいろ飲み比べたい
〜こんな気分の時もありますよね。

そんな時は、
ナギサビール直営のビアレストラン「バーリィ」に行くのがおすすめです。
BARLEYとは大麦のことです。ビールの原材料ですよね。


これで重要伝達事項は書き終わりました(笑)
以下は、もう少し詳しい説明です。



奥様撮影



1)店の立地と交通
店の位置は白浜の名所千畳敷入口から南へ、三段壁方向に歩いてすぐ、バス停南千畳の真前にあります。
ここから白良浜の南端まで徒歩22分、湯崎のフィッシャーマンズワーフの駐車場までなら徒歩16分。概ね下り坂です。
ほろ酔いでブラブラ歩き、近辺の宿に帰るには程よい距離ではありませんか。
もちろん、タクシーや運転代行は呼べます。バスの場合は19時前後が最終です。






2)ナギサビールについて
親会社の「ナギサビール」は名水「富田の水」を仕込みに使い、非加熱・非濾過で樽・ボトル詰めする優秀なクラフト(地)ビールです。
定番と季節限定製品を併せて常に5種類以上が揃っています。
好みを探すためには会社のHPに書かれたチャートが便利です。→「ナギサビールとは」私は”苦味が強く””濃厚な”IPAが好みです。

なお、ナギサビール工場はここから徒歩20分ほどの場所にあり、サーバーから直接注がれる超フレッシュな状態で飲むことができます。ビールを飲むだけなら(ドライバーが確保できるなら)直接工場に行くことが最善の策です。



奥様撮影:あ、90度回転してる。ま、いいか。


3)「バーリィ」の料理
以前は11時からディナーまで長時間営業していましたが、現在は休憩があります。(下記)
田辺市中辺路の山中に、良質のソーセージ、ベーコンを製造しているシンドラーさんという方がおられますが、彼が作ったベーコンやソーセージが常時メニューに載っているので、これはおすすめです。
もちろんこれ以外にもパスタ、ステーキなどの料理もあります。どれも無難に仕上がっています。ですけれど、ビールに合わせて全体に味が濃い目で脂が多目。単価もどうしても高めになります。塩味を薄めにし、各自があとでプラスできる皿があるといいのですが。
今後はできればシンプルなチーズ、ジャガイモ、豆の料理をもっと充実させて欲しいところですね。香ばしさやシャキッパリッなどの感触で楽しめるようになると、もっとビールが飲めるんだけどな。







「バーリィ(BARLEY)」
050-5594-3902
和歌山県西牟婁郡白浜町2927-557
昼11:00~15:00(L.O14:30)
夜17:00~21:00(L.O20:30)
水曜日 (水曜日が祝日の場合は通常営業。翌日木曜日を振替休業。)

※シーズンには予約がベター。観光客に大人気。


奥様撮影
  


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「ジャバジャバ javajava」:岩出市でアジアンなカレー

2022年05月28日

和歌山県岩出市の「javajava」(ジャバジャバ)
スパイシーなカレーをいただきました。

味わったカレーは二種。
アジアでの旅を思い出させるスパイスの使い方でした。



一種盛りのカレーの皿はバナナ葉意匠でしたよ。ジェンガラかしら。


岩出市は和歌山県の北部、大河紀ノ川北岸に広がる人口5万4千人余の市です。
近年では珍しく人口が増え続けています。
整った道をたどり山を越えれば大阪府の南部に通じます。泉南市まで20分少々、関空の付け根りんくうタウンまで30分弱と恵まれた立地を生かして、大阪のベッドタウンとして発達を遂げました。
googlemapで「javajava」周辺の上空からの写真を見れば、田畑の間に小規模な住宅地開発が行われたモザイクのような雰囲気がまざまざとわかります。
余計なお世話ですけれど、人口が減り、経済力が低下した今後の日本で、このエリアがどうなっていくのか、大阪市近郊の諸都市の現状を思うとかなり心配なところです。
ま、それはともかく、現状和歌山県随一の活況を呈しているこの岩出市にはいくつもの魅力的な店舗が営業しています。どうぞ訪れてみてください。






店舗は民家をリニューアルしています。水田が残る周囲の状況を見れば、豊かな農家の家屋だったのかもしれません。立派な石が立っています。駐車場は広いとは言えず、大きな車だと少し神経を使います。靴を脱いで上がります。

インテリアは古道具など使って良い雰囲気を出しています。古い時代のバリ島を描いた絵画が飾ってあります。ヒンドゥーの割門が懐かしい。
聞けば店主はバリ島で暮らしておられたことがあるとか。つい「私の心の故郷です」などと言わなくても良いアピールをしてしまいました。うざい客でしたでしょう。


妻の撮影

この日のカレーは三種でした。二種、三種のあいがけもできるそうですが、私たちは一種盛りで。
私はひき肉と豆のスリランカカレー、妻は魚貝のマレー風カレー。
先日訪れたすさみ町の「カレータナカ」とあわせ、魚介のカレーが食べられる店が和歌山県で二軒見つかって嬉しい、とモルディブ好きな妻。



ひき肉と豆のスリランカカレー



魚貝のマレー風カレー:妻の撮影


二皿ともにスリランカやインドネシアorマレーシアの現地でいただいたような気持ちになれるココナツやスパイスの使い方でした。いわゆる”風が吹く”ってやつです。もっともスリランカに行ったことはないのですが(笑)
野菜をふんだんに盛ったビジュアルもその鮮度や旨味もとても美味しく感じました。
辛さは(辛さに平気な私には)マイルド。ご飯は柔らかめの炊き上がりでした。何らかの意図はあるのでしょうか?


桑の葉とミントとクローブのアイスクリーム:妻の撮影


加えて秀逸だったのは、一つだけ注文したスパイス&アイスクリームの一品。桑の葉とミントとクローブと書かれていたのを二人とも気になって。
スプーン二つ添えてくださった形が可愛かったのですが、驚いたのはそのお味。峻烈なクローブの香りを効かせて目が覚めました。文句なくうまいです。

白浜から岩出市まで足を伸ばす機会は少ないのですが、いずれ必ず再訪します。また紀の川市「コパン」でチーズを買った帰りかな。




外観:妻の撮影


0736-67-7207
和歌山県岩出市畑毛(はたけ)175
月・木・金・日営業
11:00~15:00

  


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「マグロのヤマキ」:那智勝浦の超人気マグロ丼店

2022年05月26日


クロマグロの中トロ丼


那智勝浦町は良いところです。
滝があって温泉があってマグロが食べられるから。
マグロなんてどこででも食べられるでしょう?と言う勿れ。
ここでは冷凍していない生マグロがデフォルトだから。

マグロを堪能するには、街中の割烹店や居酒屋で落ち着いて食べるのがベストかもしれませんし、良い店はたくさんあります。
反対に、マグロの自販機すら存在する町です。
でも時間に追われたビジネスマンや次の目的地に急ぐ観光客にとっては、
国道沿いのこの店でマグロ丼を短時間でかっ込んで満足・満腹できるのはとてもありがたいことです。

店の名は「まぐろのヤマキ」。
ご存知の方は多いはずです。

国道42号沿い。田辺・串本方面からだと、勝浦町の中心地に右折する勝浦交差点をやり過ごしてすぐ右手にあります。
JR紀伊天満駅から徒歩8分。
もともと小さな店ですが、現在は感染防止の観点でより座席数を減らしています。これに対して駐車場はそれなりに広いのですが、なにせピーク時間には待ち客で長蛇の列。国道が渋滞し、警官が出動して交通整理することもあるそうです。



メニュー:妻の撮影


店内の壁面には大きなメニュー表。
妻はマグロの赤身が好きなので、”赤身贅沢丼”を注文する気満々でしたが、店の女将と私の説得(笑)で”クロマグロの中トロ丼”を頼むことに。
私は私で、もともとクロマグロは中トロが一番うまいと考えているので同じものを。
(赤身はキハダが好き)
だって、赤身丼のマグロはクロマグロじゃないんだもん。
キハダやビンチョウも良いのだけれど、2000円でこれだけの中トロ、大トロが食べられる店はちょっと他にないから。

運ばれてきた丼の姿は冒頭に載せましたが、インパクトがあるので再度。中トロ好きの方のヨダレを絞り取ります。



クロマグロの中トロ丼:妻の撮影


で、この店の要は醤油、いえ出汁醤油。これが素晴らしい。
女将は並々とかけなさいとおっしゃる。いやもっとかけて。いやもっとかけて。
で、こんな感じになりました。汚い写真でごめんなさい。でもこれくらい出汁醤油が染み込んだご飯が実にうまいのだ。
もちろん中トロは文句無し。大トロと違って口内でカタチがわかるところが好き。






他に野菜もなければ汁もない。ただマグロと白めしとの出会いを楽しむだけの食べ物なんですけれど、それで良ければ立ち寄って欲しい店です。
赤身好きの妻も美味しいと言いましたが、でもやはり赤身が食べたいし、マグロにご飯は不要だと言います。
次回はどうやら私一人で行くことになりそうです(笑)



外観:妻の撮影


〒649-5331
住所 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町天満1-74-1
電話番号 0735-52-5105
営業時間 11:00~14:00 ※売り切れ次第閉店
定休日 不定休  


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「カレータナカ」:すさみ町で古民家カレー

2022年05月22日


チキンカレー:妻の撮影


紀南のカレーシーンに新星登場!
すさみ町「カレータナカ」

場所は和歌山県すさみ町周参見4314の1。
すさみ町の周参見はすさみ町の中心地。周参見川河口にすさみ漁港を擁しています。
ややこしい?
遠いように感じるでしょうが、たとえば紀南の中心都市の一つ田辺市のJR駅からだと車で30分少々と手ごろな行き先になります。
景勝の多い枯木灘の中でもここから先の海岸風景は特に素晴らしく、国道から堪能できます。

JR周参見駅からなら歩いてすぐの店ですが、車で来られるなら、、
和歌山市、田辺市方向からは無料高速の日置川出口で降りるのがストレスが少なくて良いでしょう。
国道42号に入って串本方面に4,5分進むと、まもなく漁港の”すさみケンケン鰹”の看板。
周参見川にかかる橋を渡り最初の信号(すさみ駅前:GS角)を左折します。
すぐ右側、すさみ交通の営業所手前の駐車場に二台分のスペースがありますからここに駐車。
満車の場合は駅前に停めても良いそうです。

店に行くにはわずかに国道方向に戻り、GS跡地を右折します。狭い通りですが、ここが旧国道42号です。大型のトラックやバスも走っていたそうですから、かつての道路事情が窺い知れます。



外観:妻の撮影


その道を進んでまもなく左側に、旧民家を改装した「カレータナカ」があります。
一見しただけでふらっと入りたくなる顔をした店です。
中に入ると思った通りの手作り感のある落ち着く小さな小さな店。
コロナ禍に開業した店だけに、ゆったりした客席配置。だから席数が少なく、表で待つ客も。
人気も上々なので、早々に売り切れてしまいます。
土日限定、11:30~14:00の営業時間ですが、確実に食べたいなら早めにどうぞ。
臨時休業もありますから、SNSで調べていくことをお勧めします。



店内から旧国道を眺める:妻の撮影


2021年12月にオープンした時にはチキンカレー1品のメニューでしかも限定30食。
最近はエビのココナツカレーも加わりメニューは倍増(笑)。
+100円でスパイス卵をつけられます。これ必須。
小麦粉不使用です。

私たちは同じすさみ町のイベントですでに一度いただいていたのですが、お店では初めて。一品ずつ別メニューを注文して、互いに食べ合ういつものパターン。店は姉妹で営んでおられるのですが、接客は妹さん。都会的だけれどとても優しい感じで相談に乗ってくださいます。厨房にはやはり優しそうなお姉さんともう一人の女性スタッフ。女性ばかりです。

運ばれてきたチキンカレーは柔く煮込まれたチキンとターメリックライスが色彩上も印象的。辛いもの好きなgadogadoにとってはとてもマイルド。トマトを多用したソース。巧みなバランスの(たぶん基本だけの)スパイス使いで食べやすく出来上がっています。紀南の住民にとってはスパイスカレーはさしあたって苦手分野でしょうから、「すさみの皆さん、食べてみて!食べやすいよ!」。そんな心がこもっている気がしました。



エビのココナツカレー:妻の撮影


エビのココナツカレーはトマトを効かさずすっきりと作っています。和歌山県民のエビ好きは統計上も明らか(全国一の消費量)ですから。二番手メニューとしてはよく考えられているのでは?ココナツの香りも控えめなのでこれまた食べやすいのではないでしょうか。もっともgadogadoはエビカレーなど魚介系カレーは思いっきり辛くして食べたいタイプなので、いずれ辛さの希望ができるようにしてくださると嬉しいな。妹さんによれば検討中なのだそうです。

たまたま客足が少ない日に当たったため、忙しいはずの姉妹さんたちとあれこれお話ができました。そのせいもあるのでしょうが、この建物丸ごとで客を歓迎してくださっている空気感がとても好感度の高い店でした。これならまた行かなければ。
インテリアもまだ未完成、メニューも調理法もまだ研究中、地元食材とどう向き合っているのかのP.R.も不足、、、の始まったばかりの店ですが、今後が楽しみだと思いました。別に職を持っておられるようなので、ぼちぼちと急がずにどうぞ。

すぐそばには知的でアヴァンギャルドなお坊様が営む「Festa di Salvezza」という魅力あふれるピザ店もありますし、周参見はおもしろいことになってきました。

紀伊民報の記事
https://www.agara.co.jp/article/172578



周参見の風景


料理とは無関係な補足:「遠くで神戸出身者と出会う」

ここ「カレータナカ」のタナカ姉妹は神戸市垂水区の出身だそうです。
わたくしgadogadojpは神戸市須磨区の生まれ。
共に現在の神戸市という行政区分の中では最西端のエリアです。

長田区くらいまで含んだこの神戸の西端あたりは、県外の方がふつう「神戸」に連想する、そうですね、三宮・元町界隈や神戸港や北野異人館街のテイストとは似ても似つかぬ庶民的な地域です。もちろん、中にはおしゃれで上品なスポットも点在するのですが、それは近代のお金持ちや皇・貴族たちが静養地や別荘地として風光明媚なこの辺りを開発して作り上げた名残です。その結果、中には高級住宅地があったりするのですが、全体としてはながーーい田んぼ<長田>やすぼまった(狭い)地形<須磨>や山から直接海に水が垂れる<垂水>ような窮屈な地形の中で、上品に生きる余裕のない庶民や漁民や農民が暮らしていた場所です。住む土地は少なく、したがって住宅は狭小で、路地に車が通れる幅がありません。これは自虐ではなく、ありのままのここが好きだと書いているだけです。

そういう最西端エリアの出身者(または地縁者)と、これまで何度も出会う縁がありました。しかも神戸から離れた場所で。
たとえば石垣島の最北端で陶器を焼いている「太郎窯」のご主人。
たとえば西表島の南風見のクラフト&アートの店「マツリカ」のご主人。
たとえば茨城県のバリ雑貨の通販ショップ「Apa Apa」のご主人。
たとえば「ウブド ・スチ」など関西を中心にバリ舞踊などで活躍されているAyuさん
・・・
・・・

この辺りの方には、どこかボヘミアンなところがあるのかもしれませんね。

ちなみに、このエリア出身という有名人に堺雅人さんや濱田マリさんもおられます。
まだお会いしたことはないのですけれど(笑)


  


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紀南のおすすめ飲食店:第11回<甘いもの編>

2021年09月02日

紀南のおすすめ飲食店

コロナ禍が一段落したら紀南にぜひおいでください。
たくさんのおいしい食べ物・料理、おもしろい人たちが待っています。

夫婦で紀南に移り住んで4年の節目に、このリストを作成しました。
文末に添えた”方針”にも書きましたが、原則的にすべて実際に訪れた店です。ただ、コロナ禍による(営業時間や業態など)臨時変更についてはふれていません。

ジャンル別に連載します。第11回は甘いもの(和菓子・洋菓子他)編です。



「choux」



紀南のおすすめ飲食店:第11回<甘いもの>

Kは洋菓子全般に通じています。コロナ禍の今いちばん食べたいスイーツの店は?と尋ねると彼女は「クリオロ」(東京。神戸に支店あり。)のニルヴァナか「イデミスギノ」(東京。神戸発。)かと言いました。流石にそのレベルの店は紀南にはありません。でも彼女はいま中辺路「一菓」のスイーツにはまっています。また、「ピエン」のジェラートクラブに入会しているのでおいしいアイスがいつも冷凍庫にあります。「ICHIE」のシフォンケーキはAにも食べやすい逸品です。パン店などの焼き菓子も美味しいものが多いのですが、一例だけあげれば「サン」のタルトが優れものです。各カフェも上々のスイーツが用意されています。そう考えると、紀南もなかなかですよね。

Aはどちらかというと和菓子が好きです。けれど近所には純和菓子店がありません。田辺は支藩ながら城下町だから、和菓子店は多いはず。もっと調べなくては。とはいえ、Aにとって紀南での本命は実は蓬餅です。この点はとても恵まれています。短いトリップをしさえすれば様々な個性の蓬餅が手に入りますから。あとはパン店のアンパンには目がなく、パンの項目の店のアンパンはいずれもgoodです。





上富田町
「山の奥のお菓子屋さん」:

そば「おおみや」手前。古民家をリニューアルした可愛い焼き菓子やさん。姉さんが店をデザインして妹が焼く。現在のところ土日のみ。しかも不定休。いずれ小さなカフェをしたいという夢があるそうだ。美味。詳細情報→「山の奥のお菓子屋さん」


上富田町「かぎあな」:
上富田町の町中(旧熊野街道)からちょっと奥に入った「福すし」の駐車場に車を停め、狭い道をわずかに西に歩くと本店が。ワッフル各種あり、テイクアウトで。プレーンだけでもおいしいが、トッピングが楽しい。詳細情報→「かぎあな」  現在は店を閉め、キッチンカーで営業中。たとえば上富田の「おおみや」さんで。2023。7



上富田町「LIO Crepe」:
「かぎあな」から車で2.3分の場所にある苺農家の営むクレープ店。苺シーズンだけの苺クレープを食べてみた。苺はもちろん、生地・クリーム共に上々だし500円は安い。詳細情報→準備中



田辺市「ICHIE」:
軽やかでほのかに香ばしい見事なシフォンケーキを焼く。プレーン、抹茶、紅茶系など正統派の品揃えに加えて季節ごとにバラエティーが。田辺市街地にあるカフェは古民家をリニューアルして落ち着く。ゲストハウスを兼ねる。駐車場は隣地。白浜アドベンチャーワールド向かいの貸別荘に土日のみ出店。詳細記事→「ICHIE」


田辺市「まるぜん」:
「まるぜん菓舗 海蔵寺店」。花びら餅など、季節(行事)の上生菓子が入手できる。予約が無難。駐車場はないが、短時間なら店前に停められる。


田辺市「辻の餅」: 2022.12加筆
市街地の老舗和菓子屋。店構えも”辻”に建つ雰囲気が上々。名物おけし餅の外見が可愛く、感触は赤福を思わせてなかなかの美味しさ。みたらし団子を注文するとその場で香ばしく焼いてくれる。狭い道だが駐車場は少しだけ離れたところに用意されている。ただ私たちは駅前の駐車場に停めてぶらぶら歩く。



田辺市「観音山フルーツパーラー」:
紀北の大人気パーラーが田辺市の「よってって稲成店」二階に新店を。内装などは簡易だが、意外にもフルーツパーラーが見当たらない紀南では貴重。フルーツたっぷりのパフェ類は魅力的。詳細情報→「観音山フルーツパーラー田辺店」



田辺市「マリブ」:
新庄の海沿いにあるメルヘンチックな建物。海を臨むカフェだが洋菓子店の姉妹店なのでケーキが安くて人気。コーヒーも悪くない。軽食も水準以上。



白浜町「白庵」:
はくあん。夏季限定のかき氷店。梅製品販売の「福梅本舗」の店内にて営業。良い天然水をじっくり凍らせた氷を適切な温度できめ細やかに削って供する。手作り練乳をつけるかどうかは選べる。地元のフルーツ類を多用した各種のシロップも秀逸。紀南ではおそらく1、2を争うレベル。店内は狭いので、コロナ禍の2020は時期や時間を短縮して営業。2021は休止。詳細記事→「白庵」
2022秋、「福梅」に隣接して常設店舗完成


白浜町「三段屋」:
三段壁入り口のゲストハウスだが、ソフトクリームが安くて美味。駐車は隣の公営駐車場に。


白浜町「シャモニー」:
なんとも正しい、町の洋菓子屋さん。円月島をモティーフにした円月カスターもあってこれがなかなか捨てがたい。駐車場には余裕があるが、カーブ途中なので出入り注意。



白浜町「オリーブ&ジェラート」:
三段壁から近いカフェだが、美味しいジェラートあればこそ。地元の柑橘やイチゴ、川添茶なども積極的に使い、多品種あり。ただしベーシックなバニラなどは無い。オリーブ畑を所有し、オイルも販売する。私たちはこのオリーブを使ったジェラートも好き。



中辺路栗栖川「一菓」:
小さなカフェスペース併設の小さな洋菓子屋。栗栖川の国道の一本奥(旧道沿い)にひっそりと店を構える。女性店主は大阪で修行し、Uターン。場所柄シンプル&ベーシックな洋菓子だが、生クリームの軽やかな質が良い。いちごショートやシュークリーム、プリンが私たちの好物。店前が駐車場だが道は細い。国道寄りの農協銀行前に停められる。詳細情報→「一菓」


串本町「尾鷲牛乳」:
「尾鷲(おわし)牛乳」は紀南で人気の低温殺菌牛乳を生産する牧場。洋菓子店やレストランのジェラートによく使われている。この会社が作るソフトクリームが「道の駅はしぐい」にある。K・A共に好き。牛乳は「あぜみち」「よってって」などで買える(曜日限定。あぜみちなら火・金)。


串本町「儀平」:
串本の和菓子の名店。町に本店、橋杭岩前に支店。甘さ控えめでありがたい。看板のうすかわ饅頭が旨いが、他の菓子もいろいろ試したい。Aはかりんと饅頭が気に入ったがKには少し重いそうだ。詳細情報→準備中



串本町「紅葉屋本舗」:
潮岬の集落内にある羊羹屋。五種類の羊羹。外側がサクパリな出来栄えはとても好み。通販もできるが直接店に行くと割安で買える。自宅の立派な応接室に通され試食ののち購入。元は古座川町にあった店を現当主が復活させたそうな。集落内の道は狭いので車の場合は注意。詳細記事→準備中


中辺路町近露「かっぱマーチャント」
名物かっぱ餅の製造元。杵つき。よもぎを練り込んだかっぱ餅や芋餅は田辺周辺のスーパーなどでも買えるが、近露の店を訪ねると少し割安に。ただし店主不在の時間も多い。付近には河童伝説が残る。詳細情報→「かっぱマーチャント」


中辺路町近露「道の駅熊野古道中辺路」:
この小さな道の駅ではよもぎもちが何種類か売られている。納得のうまさ。それぞれ個性的なので好みで。生産者は近隣の方。蓬餅が食べたくなると行く。


中辺路町高原「meguru」:2021.11補足
「山の上の洋菓子屋さんmeguru」。 高原の駐車場近くの小さな店。ホールケーキの予約をのぞいて休業中だが、時折はイベントに出店している。まだ縁がないが、この店の洋菓子をぜひ食べてみたいと思っている。→焼き菓子を食べたが、上々。出会ったらぜひ。


田辺市龍神村「HOCCO」:2021.11追加
「菓子工房HOCCO」。2020年秋に新規オープンした洋菓子店。国道425号沿い。田辺方向からは、「道の駅龍游」のもう少し先、「CONSERVA」より手前。短いが大きな車だと足元が少し心配な細い坂道をあがると店の奥に駐車場。手作り感あふれるかわいい店には美味しそうなケーキ各種。あのとりとんファーム飼育の龍神こっこの卵で作ったプリンは卵味が強い。カラメルソースは別添えという試み。希望の方は早い時間に。


田辺市龍神村「ごまさんスカイタワー」:
高野龍神スカイラインにある道の駅。小さな店だけれど雰囲気が温かくて休憩におすすめ。ソフトクリーム、コーヒーなどがおいしい。


本宮町「CHOUX(シュー)」:
短期間でシュークリームの超有名店になった。この地に根を下ろして店舗を開いたことに感謝。その動機の一つにもなった友人の”なっ茶”も販売されている。駐車場は狭いので、本宮参拝時に歩いていかれることを勧める。原則的に予約で完売。地元民のために予約無し分も用意しているが、早くに売り切れる。Aはもう少し素朴で一口タイプがベストだが、この店のカスタードと生クリームの両方を使った大きなシュークリームはやはり絶品。記事冒頭に写真あり。詳細記事→準備中


白浜町「K型チョコレートカンパニー」:
2021年末、パティシェ出身の店主がチョコレートの製造販売の店を白浜に開いた。広島の「USHIO CHOCOLATL」で修行したそうだ。もちろんカカオ豆からの作品で、現在は三種類。試食可。これがチョコ。将来的には増やすそうな。包装紙も小粋。チョコレート飲料もある。旧のナギサビール工場を改造した店舗兼ファクトリーはまだ発展途上だが、座席も用意されている。白浜の名店になりますように。
2021.3追加



本宮町「茶房珍重庵」:
本宮店。大社の階段下にあるモダンな建物の一角。そばやうどんもあってそれも美味しいのだが、やはりここではもうで餅を付けよう。抹茶付き。詳細情報→「白浜と熊野のお店いろいろ」




方針と注意書き
・私たちの店選択の基本方針は、まず美味しそうなところ。次になるべく安心な
材料を使っているところ。また、経営者たちが頑張ってるところ。そしてできるだけ地元民や
地元資本が経営する店に行き、ささやかながら地元にお金を払うことです。

・紀南とは和歌山県の南部です。熊野エリアも含みます。具体的には印南町以南となります。ただし、ここでは一部三重県や紀北に属する店も書いています。
・実地に訪問した飲食店等のリストです。
(ごく一部に未踏=未訪問だが必ず行
く予定の店があります。)
 
・ほとんどの店は夫婦で訪問しました。A(夫)が文を書き、K(妻)が
監修、補足、訂正しています。
 
・紙面の都合で住所など情報は最小限としました。この文をきっかけとし、詳細は各自で調べて下さい。

・同様の理由で不鮮明な(小サイズの)写真ばかりで申し訳ありません。
・詳細記事→店名になっていれば、それをクリックしていただければ別の詳しい記事とリンクできます。こちらでは写真も鮮明です。
・店には原則駐車場が有ります。無い場合はその旨書きます。
・コロナ禍による諸変更は逐一追跡できていませんし、言及していません。
  


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紀南のおすすめ飲食店:第10回<ラーメン・中国料理編>

2021年09月01日

紀南のおすすめ飲食店

コロナ禍が一段落したら紀南にぜひおいでください。
たくさんのおいしい食べ物・料理、おもしろい人たちが待っています。

夫婦で紀南に移り住んで4年の節目に、このリストを作成しました。
文末に添えた”方針”にも書きましたが、原則的にすべて実際に訪れた店です。ただ、コロナ禍による(営業時間や業態など)臨時変更についてはふれていません。

ジャンル別に連載します。第10回はラーメン・中国料理編です。


            柑月


紀南のおすすめ飲食店:
第10回<ラーメン・中国料理編>


ランチを素早くしっかり食べたい日にはラーメンを選ぶことがよくあるAです。
でも子供時代の神戸・西宮にはラーメン専門店は皆無に近く、東京に出て大学前の「メルシー」で事実上の初体験。そのラーメンは魚介の味がしました。そのせいもあるのでしょうか、豚骨や鶏ガラの出汁をベースにして、加えて魚介風味が感じられるスープを今も好みます。また、麺とスープの混然一体感が好きです。ちなみに県内の他地域では有田市「清乃」と有田川町「月の家」が好きです。


Aは化学物質に弱いのが困りものです。ファストフードや町の中華屋でつい食事してしまい、後口が悪いくらいならまだしも、胃痛や吐気、全身の脱力が起きたことが何度もあります。中国料理、中華料理は大好きなのですが、高級店であれ庶民派であれ、化学調味料等の使用が怖くて飛び込みが躊躇われ、なかなか店の数が増えません。
下記の店が化学調味料を使っていないわけではありませんが、少なくともAに実害はありませんでした。
ちなみに、上述の「メルシー」では最近”化調ヌキ”の注文ができるそうですね。新鮮な驚きでした。





上富田町「口熊野食堂」:
ヘビロテラーメン店。便利なスーパー「エバグリーン」に近い富田川沿いにあって、店外からの眺めも気に入っている。広い店ではないが、精一杯感染対策を施している。Kは塩ラーメン系の潮そばが好き、Aは魚○(うおまる)が好き。これにパラリと仕上がった半チャーハンのつくセットを注文する事が多い。写真は魚○にチャーシューをトッピングしたもの。スープの麺への絡まり具合がいい。餃子も旨い。詳細記事→「口熊野食堂」



御坊市
「らあめんたんぼ」:

御坊は紀南ではないが、大阪や和歌山市との往復に利用しやすいので書き留める。塩、醤油、味噌(冬場)とスープの幅が広く、いずれも旨い。麺は細い。海老雲呑が良い。Aは醤油ラーメンと別皿海老雲呑がベスト。Kは塩。国道から一本入った道。田んぼ向かいの駐車場は広いが、店横や前にも停められる。詳細記事→準備中



田辺市本宮町「とりそば下地橋」:2022.12追加

店先に鶏が放飼されている癒しの光景。古ぼけた建物。券売機。来店者が多いのに親切な応対。味わい深い麺。きれいな味のスープ。おいしい鶏肉や鴨肉。国道168号に沿った便利な場所にこういう店があることが嬉しい。熊野本宮から車で4,5分。駐車場が狭く、路駐する車が多いところに注意を。詳細記事→「とりそば下地橋」


白浜町「丸田屋」:
ラーメン店。岩出本店はたいそう評判が良いので、白浜店がオープンしたのを機に二度行った。スープはとてもいい。和歌山ラーメン井出系の豚骨+鶏ガラだろうが「井出」よりシュッとした味。もちろん茹で卵と早鮨(白浜のはま乃製=上々だが化調あり)が卓上に。麺はやはりシュッとした仕上がり。この感じが好きな人はハマるかも。しかし私には凹凸がなさ過ぎた。特に麺の舌触りが。とれとれ市場向かい。駐車場広い。


白浜町「白浜笑福」:2022.12追加 
和歌山ラーメン。ラーメン好きが嵩じてとうとうご自分でラーメン店を開いたというご主人。気の利く奥様がフロアーを担当。常連客に特製がお勧めと聞いて注文。なるほど、チャーシューが美味しい。麺やスープも良いが、自家製メンマがストライク。和歌山ラーメンは私には少々きついので、今後たびたび訪れることにはならないだろうが、ラーメン好きの方には一度足を運んで試してもらいたい店です。駐車場は店の裏手。狭い道だが信じて進入を。


白浜町「おかげさん」:
「紀州らーめん おかげさん」がフルネーム。 4年近く前に、半端な時刻に虫養い的に訪れたので記憶は薄れている。たしかチャーシューメンだと思うのだが、スルスルっと胃におさまったので店主においしいですねと告げたような。町の中心部、紀陽銀行前のロータリー付近で駐車場はない。なお、この付近から銀座通りにかけて「八両」など数軒のラーメン店が存在する。


白浜町「柑月」:
ラーメン。かんげつ。シーモア(キーテラス)にあるが、外の道路から入れる。モダンで清潔な店。カウンター。白浜ラーメンと銘打ってかなり清らかで美しいラーメンを供す。ガツンとしたパワーはないけれど、ラーメンを食べて浄化された気分になるのは珍しい。柑橘など材料に拘っているので少し高めの値つけ。飲んだ後の安心できる夜食にも良いのでは。詳細記事→「白浜と熊野のお店いろいろ」記事巻頭に写真あり。



田辺市「シャカリキ」: 2022.3追加→閉店
沙茶ラーメンが旨い。手作りエビ味噌の良い香り。教わったものだが、今となっては手作りしている店は当店だけではないかとおっしゃる。他のラーメンもあり、コロッケや唐揚げもあり、焼肉もあるオールマイティーなお店。営業時間が短いので注意。田辺市街地の海沿いを走る県道沿いの複合施設敷地内の一軒家。



中辺路町「菜菜」:
中華料理全般の庶民的な店。国道311号沿い。栗栖川集落の少し先。近所にあったらヘビロテしてしまいそうにとにかくレベルが高くもたれない調理。量は多い。案内によれば店主は高齢者だそうだが、オープンキッチンではないのでまだお目にかかったことがない。かつて本格中華店の料理人であったのだろうがスタンスは町の中華料理店。中華粥があるのが嬉しい。味付けはやや淡白よりで、例えば餡かけ料理のスープもサラッと仕上がる。だが、唐揚げなどはしっかり調味していてメリハリがある。現在メニューから消えたが点心もあった。親切な奥様がテキパキと店を仕切る。土日は予約しないとなかなか入店できない。個室座敷あり。土禁。詳細記事→「菜菜」


白浜町「南京」:
中華料理全般の庶民的な店。正しい町の中華屋さんで的をえた味付け。メニューになかったが肉団子のから揚げを快く作ってくれた。一部の料理に化調を強く感じるのが残念。活気があふれた店なので、昼休みどきを外すのがベター。すぐそばにパンの「トゥクル」。



白浜町「品品香」: 2022.12追加
手練れの店。老練なご主人が腕をふるう価値ある店。内装はいかにもな純中国風。北京料理(ダック)や四川料理(麻婆豆腐)も用意しているけれど、ルーツは南部海岸寄りの料理だと思われる。たとえば(食べていないが)海鮮おこげ、など間違い無いのでは?アラカルトで注文できるけれど、店の品格や客回転数などから考えて、一品で済ませるのは気が引ける高級店。ただしサービスはフレンドリーだし、格式ばる必要はない。予約必須。詳細→準備中





方針と注意書き
・私たちの店選択の基本方針は、まず美味しそうなところ。次になるべく安心な
材料を使っているところ。また、経営者たちが頑張ってるところ。そしてできるだけ地元民や
地元資本が経営する店に行き、ささやかながら地元にお金を払うことです。

・紀南とは和歌山県の南部です。熊野エリアも含みます。具体的には印南町以南となります。ただし、ここでは一部三重県や紀北に属する店も書いています。
・実地に訪問した飲食店等のリストです。
(ごく一部に未踏=未訪問だが必ず行
く予定の店があります。)
 
・ほとんどの店は夫婦で訪問しました。A(夫)が文を書き、K(妻)が
監修、補足、訂正しています。
 
・紙面の都合で住所など情報は最小限としました。この文をきっかけとし、詳細は各自で調べて下さい。

・同様の理由で不鮮明な(小サイズの)写真ばかりで申し訳ありません。
・詳細記事→店名になっていれば、それをクリックしていただければ別の詳しい記事とリンクできます。こちらでは写真も鮮明です。
・店には原則駐車場が有ります。無い場合はその旨書きます。
・コロナ禍による諸変更は逐一追跡できていませんし、言及していません。
  


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紀南のおすすめ飲食店:第9回<エスニック・カレー専門店編>

2021年08月29日

紀南のおすすめ飲食店

コロナ禍が一段落したら紀南にぜひおいでください。
たくさんのおいしい食べ物・料理、おもしろい人たちが待っています。

夫婦で紀南に移り住んで4年の節目に、このリストを作成しました。
文末に添えた”方針”にも書きましたが、原則的にすべて実際に訪れた店です。ただ、コロナ禍による(営業時間や業態など)臨時変更についてはふれていません。

ジャンル別に連載します。第9回はエスニック・カレー専門店編です。


                「ハナビー」


紀南のおすすめ飲食店
:カレー、エスニック、アジア料理編


採り上げる店がごく少なく、寂しい限りです。地元のカレースタンドさえ見当たりません。
そんな中、スパイスカレー「ハナビー」の存在は大いに助かります。他に「六文舎」が気になっています。

純エスニック店でなければ他にも、新宮市の「ニカイノマド」のカレーも素晴らしい香り。(現在はカレー休止中)。また、白浜「豆の湯」のカレーは完成度が高くビジュアルも上々です。カフェ編に書いています

(喫茶店やカフェ、洋食店、ホテル分野ではおいしい欧風和風カレーを食べられる店もきっとたくさんあるのでしょう。知る限りで「シーハトーブ」のホテルカレーは秀逸です。また、「SAKAKURA」や「エール」(西欧各国料理編に記載)などもランチにカレーメニューが用意されています。)

純然たる”エスニック”料理店もまた「アリマハール」以外皆無に近いです。大阪市の「ニャムニャム食堂」や「ウブドスチ」が支店を出してくれないかしら。でも紀北では「チェンマイ」「桜蓮」「java java」など東南アジア料理店がポツポツと出現していますから、焦らず待ちます。でも生きている間に頼みます。

余談ですが、わたしは”エスニック料理”というジャンル分けは早く消去したいと思っています。語義通りに使えば和食だってこの範疇に入りますから。何か良い語がないでしょうか。東南アジア料理、あるいはタイ料理などと細分化するしかないのでしょうか。





田辺市「ハナビー」:
下万呂Aコープから細い道を挟んだ隣。「スパイスカレーhanabee」。たぶん紀南唯一のスパイスカレー専門店。スパイスが粒立つ。店主は研究熱心なチャレンジャーなので、多少の当たり外れはあるが総じてとても旨いので出会いが楽しい。ラッシーと単品カレーの組み合わせがAの好みだが、あいがけ可。現在曜日によっては紀南病院でキッチンカーに会えるかも。詳細記事→「ハナビー」



田辺市「コムコム」:
ホテル田辺サンシャインの一階にあって、ふだんは「田園」というカフェレストラン。週末には「コムコム」としてベトナム料理に腕を振るう。料理人であるダンナ(ベトナム料理人)の腕が良く、奥様のサーブも親切。「田園」のランチもボリュームがあり且つ美味しい。紀南ではこういう形でしかエスニック料理が存在できないことが残念だが。おすすめ生春巻は予約が無難。詳細記事→「コムコム 」




白浜町「白浜水菓店」:
和歌山市の佳店「ラ・メゾン・クロシェット」が、2020年末限定で白浜に出店した。美味しい豆花(トーファー)、ちまきご飯、バインミーなどを食べることができた。そしていよいよ2021年夏から名を改めて常設に。場所は中心街の古民家スペース「&’n」(あんどん)。水菓、つまりフルーツを前面に押しながら、「クロシェット」系らしく水餃子など台湾料理のランチも食べられる。写真は2020時点の中華ちまき。
詳細記事→準備中


田辺市「アリマハール」:
紀南では貴重なインド料理店。カレーもナンも水準以上の味だった。もちろん調理スタッフはネパール人。さてこのような店には良くあることだが、最近スタッフが変わった。その直後、味もサービスも低下した。それ以降は行っていないが、減っていた客足が最近戻ったように思う。良い店に戻ったことを期待したい。


白浜町「ブルーバー」:
飲み屋街の一角のバーレストラン。店は未訪問だが、某イベントでトルコ人店主が作るチキンケバブバーガーを食べて以来気になっている。店舗はカリブでレゲエ(笑)な内装なので好みじゃないし、トルコ料理はメニューになさそうだが、行ってみるとうまいものに出会いそうな気がする。


すさみ町「カレータナカ」:2022.5.22追加
すさみ町の中心街周参見の旧国道沿いに古民家カレー店が登場。神戸から移住した姉妹が営む。今のところ土日ランチ限定の営業だが、人気を呼んで早めに行かないと売り切れる。実にうまい。地元住民が楽しめるように辛さもスパイス感もやさしく仕上げているが、今後はバリエーションが増えていくだろう。詳細記事→「カレータナカ」〜すさみの古民家カレー 参照


白浜町「紬カフェ」、串本町「カフェラパン」:
ともにカフェ編に記載。トルコ的な料理がいただける。なお串本町には「紬カフェ」の二号店「タイヨウのカフェ」があるが未訪問。




方針と注意書き
・私たちの店選択の基本方針は、まず美味しそうなところ。次になるべく安心な
材料を使っているところ。また、経営者たちが頑張ってるところ。そしてできるだけ地元民や
地元資本が経営する店に行き、ささやかながら地元にお金を払うことです。

・紀南とは和歌山県の南部です。熊野エリアも含みます。具体的には印南町以南となります。ただし、ここでは一部三重県や紀北に属する店も書いています。
・実地に訪問した飲食店等のリストです。
(ごく一部に未踏=未訪問だが必ず行
く予定の店があります。)
 
・ほとんどの店は夫婦で訪問しました。A(夫)が文を書き、K(妻)が
監修、補足、訂正しています。
 
・紙面の都合で住所など情報は最小限としました。この文をきっかけとし、詳細は各自で調べて下さい。

・同様の理由で不鮮明な(小サイズの)写真ばかりで申し訳ありません。
・詳細記事→店名になっていれば、それをクリックしていただければ別の詳しい記事とリンクできます。こちらでは写真も鮮明です。
・店には原則駐車場が有ります。無い場合はその旨書きます。
・コロナ禍による諸変更は逐一追跡できていませんし、言及していません。

  


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紀南のおすすめ飲食店:第8回<和食編>

2021年08月19日

紀南のおすすめ飲食店

コロナ禍が一段落したら紀南にぜひおいでください。
たくさんのおいしい食べ物・料理、おもしろい人たちが待っています。

夫婦で紀南に移り住んで4年の節目に、このリストを作成しました。
文末に添えた”方針”にも書きましたが、原則的にすべて実際に訪れた店です。ただ、コロナ禍による(営業時間や業態など)臨時変更についてはふれていません。

ジャンル別に連載します。第8回は和食編です。

和食の中には、寿司・とんかつ・天ぷら・うなぎなどの専門店、そしていわゆる食堂を含みます。
ただ、蕎麦やうどんなどの麺類専門店は別に項目立てしています。



                    「樫野釣り公園レストラン」撮影はK



紀南のおすすめ飲食店
:第8回和食編(寿司、とんかつ、食堂を含む)



日常生活において交代でドライバーになる私たちが滅多に行かない居酒屋は紹介できません。同じ理由で寿司屋への訪問も少ないので情報が乏しくなります。

今後行ってみたい店の候補としては寿司なら白浜「大晏」と「円座」、串本町の「八瀬寿司」。居酒屋なら白浜「長久」、田辺味光路の「しんべ」「かんてき」「とっくり」など。割烹なら白浜「kappou kawanishi」。新宮市には評価の高い和食店が複数。以上の店は未訪問なので、ここに掲載していなくてもお勧めできないわけではありません。

居酒屋や寿司を除いてしまうと紀南には意外に和食屋が少ない印象です。
観光客は二食付きの旅館に宿泊することが多いですし、地元民は自宅で魚を食べることに不自由しない土地柄のせいでしょうか。
若者の酒離れが言われる昨今ですから、高齢者の私も、居酒屋や小料理屋でアルコール抜きの食事を楽しめば良いのでしょうが、美味しい魚を見るとやはり飲みたくなるので辛いです(笑)






白浜町「喜楽」:
旅館で食事しない旅行者にはやはり滞在中の一食は魚を食べてもらいたい。白浜市街地だとまずはこの店を勧める。地元民だけでなく観光客の家族連れも多い。気軽な定食や丼もある大衆的な店だが、魚の扱いはさすが。Kは魚の火の通しがとても良いと言う。だから刺身はもちろんのこと焼き魚や煮付け(写真はアカッポ)もうまい。仕入れによって魚の種類は変わるから価格も含めて尋ねてみよう。店は町の中心。駐車場が二カ所ある。二階の座敷希望なら要予約。詳細記事→準備中



白浜町「幸鮨」:
町の中心にある、おそらく白浜で最高峰の寿司店。だから価格もそれなり。見事な腕で仕事を施した旬の魚を食べさせる。地元の名士らしい客も通うはんなりと上品な店だが、接客は凛としながらも温かく、気取ったところがない。詳細記事→準備中



白浜町「竹寶」:
ちくほう。洋食の「ひかり」に隣接した目立たぬ立地だが、昼食時には駐車場が埋まる人気割烹店。あらかじめホームページを見て料理を決め、余裕を持って予約を。清楚で広々したカウンター席に座ると店主の店作りの理想が見えてくる。リーズナブルな昼食は本物の味とルックスで魅力的。詳細記事→準備中



白浜町
「デリカフーズ ヨネダ」:

町の中心に位置する手作り総菜屋。実質本位でリーズナブル。みかんや桃などフルーツも安価に買える。材料も地産地消が多い。腹を空かせたときはランチどきのバイキングを。たくさんの惣菜が食べ放題。客の顔が見える店だからか刺身も煮物も揚げ物もとにかく間違いがない。後は味付けが合うかどうか。


白浜町堅田「海鮮寿司とれとれ市場」:
堅田(かたた)「とれとれ市場」向いの”廻る”寿司。空間は広く、カウンターや半個室もあって使いやすい。母体の「とれとれ市場」の魚市場は”全国”の魚介類が集まる場所。だからこの寿司屋のネタもオール日本。私たちの場合は地魚と表示されているネタが狙い目。



白浜町日置川「たつのや」:
国道42号沿いの民宿風の宿だが、心のこもった料理を出す広い食堂がある。私たちは予約して鮎ざんまいの食事をして満喫した。知人の情報によると寿司も良いし手作り豆腐も絶品らしい。今は白浜町になった日置川だが、その西側に位置するこのあたりは食事処が少ないので、ドライブ過程では「海来館」かここかどちらが選択肢になる。詳細記事→「たつのや」



白浜町日置川「海来館」:
みらいかん。「道の駅志原海岸」二階にある食堂。平日はランチタイムのみ。土日祝は夕食時間も営業。とにかく活気がある。価格との釣り合いにもお得感がある。魚介類が得意。ホワイトボードのメニューを見るのが楽しい。応対も親切。Kは特注のシラスハーフ丼(生と釜揚げ:写真)がお気に入り。夏の格安鰻丼や冬の伊勢海老フェアなど企画ものにもお得感あり。来客は多いが対面アクリル仕切りあり。屋外テラス席の眺めは素晴らしい。詳細記事→「海来館」


白浜町「はま乃」:
白浜本店は白浜駅ととれとれ市場を結ぶ道路沿い。ここを中心に、和歌山県に数店舗を構える寿司の有名店。テイクアウトや仕出専門で客席は持たない。寿司だねも酢飯もいける。弁当やちらし寿司もある。化調は使用。直接店舗に行くと、丁寧に作ってくれる。



上富田町「川よし」:
国道311号沿いの市ノ瀬にある有名うなぎ店。関西風の焼き方だが甘味は強くない。備長炭でやや強めに焼き、焦げ目がつく。Aには好み。国産。紀南では昔は天然うなぎを使った鰻店があちこちにあったようだが、今はもう鰻店それ自体が激減している。人気店なので、駐車場に車がぎっしり。ウナギ価格の高騰で一品の量が減ったそうだ。詳細記事→準備中


みなべ町「もとや魚店」:
国道42号線沿い。小高い場所に建つ観光客向けの魚店。その奥に海の眺めが良い広い飲食スペースがあって穴場。「もとや魚店」は町中にも店舗があって、魚の質はすこぶる良い。その店が営んでいるから魚は安心。ただし味付け等が口に合うかは人それぞれなので、シンプルな刺身系の料理がとりあえず無難かと。




中辺路真砂「ねむの木食堂」:
近露の「朴」(カフェ編参照)の姉妹店。ともにスタッフは女性だけ。「朴」がマクロビ寄りのメニューであるのに対し、こちらは魚や肉類もしっかり使うランチ。元々は「清姫茶屋」という名で古道歩きの人には人気の茶屋だった。その建物を引き継ぎ、内装を生かしながら食事に力を入れ、安心でレベルの高い食事やケーキが食べられる。富田川の流れがよく見える。清姫の墓の隣なのでそちらにもぜひ。詳細記事→「ねむの木食堂」


中辺路近露「箸折茶屋」:
近露王子の隣にある食堂。昔ながらのたたずまいと内装のほっこりした店。温かいもてなしでゆっくりと。お味も安心。現在は県外客お断り。


中辺路近露「熊野野菜」:
未踏、というか行っても臨時休業などで空振り。先日イベントで入手したベーグルはしっかりとおいしかった。





古座川月の瀬
「レストラン月の瀬」:

古座川を見下ろす宿「ぼたん荘」付属のレストラン。ロビーには地場産品を揃える物販コーナー。その奥に綺麗で落ち着いたレストランが。ゆったりとした配置で腕利きの板前の作る和食をどうぞ。事前に問い合わせして予約しておけば季節には天然鮎が。隣接したジビエ加工場直送のシカやイノシシ料理も美味。すぐ隣にぼたん岩や立ち寄り湯もある。詳細記事→準備中



龍神村「つぐみ食堂」:
「道の駅 水の郷日高川龍游(りゅうゆう)」内の食堂。龍神村で栽培しているそばを使った料理(限定)、龍神産椎茸フライと熊野牛コロッケの乗ったカレーなど、龍神村そのものをいただける。良心的な店で、旅程の途中のランチにはうってつけ。売店で売られているアマゴやアユの冷凍品や甘露煮は優れもの。「るあん」の豆腐や「とりとんファーム」の卵も。道の駅敷地内には木工や地場雑貨の「G.ワークス」もあるので併せて。詳細記事→「龍神村とつぐみ食堂」



田辺市「イブファーム」:
ぶた肉料理専門店。もちろんすさみ町イブファームのイノブタ料理もある。店内はとんかつ屋によくあるしつらえで和風。広くはないが落ち着く。ボリューム満点のトンテキが一番人気か。カツ丼好きのAは当店のカツ丼ヘビロテ。カツの量が選べるのがありがたい。(120gで頼むことが多いが写真はそれより多い二枚乗せ。)味付けがちょうどいい。出汁をきちんととるので味噌汁もうまい。店主の腕前に信頼。接客も親切。場所は神島台交差点の海側。飲食店などがひしめき合う一角にある。詳細記事→「イブファーム」



田辺市「とんかつよし平」:
よし平チェーンは田辺市内に数店舗あるが、いずれも水準を保っているので助かる。きれいな油で揚げていてもたれない。ご飯はコシヒカリか十穀米。味噌汁の具はなめこか田辺産ひとはめワカメ。 同系列の「天ぷらよし平」も気軽に揚げたて天ぷらがいただける。詳細記事→「とんかつよし平」「天ぷらよし平」


田辺市「秋津野ガルテン」:
あきづの。ガルテンはドイツ語の庭の意。地元民が出資した施設。木造小学校校舎を利用して雰囲気のある複合施設を作った。カフェ部門もあってパフェ、クレープなども秀逸。「農家レストランみかん畑」というブッフェ形式の食堂もおすすめ。スローフードをメインに素朴でおいしい食事がいただける。11:30の開店に間に合うように行こう。詳細記事→「秋津野ガルテン」


田辺市「五郎庵」:
カフェだが精進料理ランチも良いのでここで扱う。板さんは住職。奥様がスイーツ(good!)担当。場所は田辺市下三栖の五郎地蔵寺内。寺に小さな駐車スペースはあるが、山門階段下の広い駐車場に停めよう。寺とは別棟で、テーブル席。精進料理以外では、おはぎや塩昆布(販売可)も秀逸。寺ゆえに彼岸その他休業も多い。詳細記事→準備中



紀伊大島
「釣り公園レストラン」:

樫野にある釣り公園の食堂。隣接して生魚を販売しているので魚の質は間違いないのでは。ただ私たちはイセエビ天丼(季節限定)しか食べていない。そのルックスのインパクト!人気を呼んでこれを食べにバスツアーまで組まれたほど。歯が丈夫なら殻も少しかじろう。釣り公園まで短いが狭小な道を通る。詳細記事→「樫野釣り公園レストラン」


串本「串本旬菜おおはし」:2021.11追加
未訪問だが評判が高く、ぜひ立ち寄りたい。釣りずきが嵩じて愛知から移住とか。つまり都会からの旅行者や移住者にも受け入れられる素地。美味しさに定評のある魚料理は、地元の名でメニューに書かれているそうで好感度高い。水休。木はランチ休。



那智勝浦町「いちりん」:
勝浦市街地の有名店。クジラもメニューにあるが、Kはクジラを食べない。地元常連客の人気が高く、予約なしでは厳しい。マグロはさすがに美味い。うなぎ石焼ごはんもリピートしたい味。親切な接客。




那智勝浦町「おがわ」:
港近くバスターミナルや大きな駐車場前の店。係員に近くで良い店は?と尋ねたら、「桂城」と本店を教えてもらった。おいしい魚だった。


熊野市「道の駅熊野・花窟」:
巨石はなのいわやに隣接した道の駅の食堂。すっきり無難な食事が食べられる。すぐ近くに本マグロ丼の評判の良い「花のいわや亭」があるがこちらは未訪問。


新宮市「徐福寿司駅前店」:
名物さんま寿司は流石に上々の味。店内にも席はあるが、駅前だけにテイクアウト客が多いのではないか。化調は使用。


田辺市「新庄食堂」:
本ブログの趣旨からは外れる、地元企業ではなく県内だけでも12店舗ある全国チェーン店「まいどおおきに食堂」の一店。昔はどこの国道沿いにもあったドライバー御用達の一膳飯屋が姿を消した今、このチェーンは貴重。卵焼きと煮サバとシラスおろしと中飯はAの定番。しかし当然ながら地産地消ではない。



御坊市「川常」:うなぎ  2022.3追加
紀南ではないが、大阪や和歌山市との往復路に便利。御坊ICから西へ、R42に向かう道路沿いにあるうなぎの人気店。関西風のうなぎが香ばしくてうまい。昼は混雑、夜は比較的入りやすい。若手への引き継ぎもうまくいったようで今後も長く楽しめる。一階にサクッといただける小さなカウンター、二階は落ち着いたテーブル席。客への対応も好ましい。


那智勝浦町「ヤマキ」:マグロ丼2022.5.26追加
国道42号沿いにあるマグロ丼の老舗、あるいは嚆矢。クロマグロの中トロ丼、大トロ丼がたまらない。観光途中などでとにかくうまいマグロを急いで食べたい場合には格好の店。女将も親切。だし醤油をたっぷりかけていただく。休日のランチ時はとにかく混む。→詳細記事「ヤマキ」





方針と注意書き
・私たちの店選択の基本方針は、まず美味しそうなところ。次になるべく安心な
材料を使っているところ。また、経営者たちが頑張ってるところ。そしてできるだけ地元民や
地元資本が経営する店に行き、ささやかながら地元にお金を払うことです。

・紀南とは和歌山県の南部です。熊野エリアも含みます。具体的には印南町以南となります。ただし、ここでは一部三重県や紀北に属する店も書いています。
・実地に訪問した飲食店等のリストです。
(ごく一部に未踏=未訪問だが必ず行
く予定の店があります。)
 
・ほとんどの店は夫婦で訪問しました。A(夫)が文を書き、K(妻)が
監修、補足、訂正しています。
 
・紙面の都合で住所など情報は最小限としました。この文をきっかけとし、詳細は各自で調べて下さい。

・同様の理由で不鮮明な(小サイズの)写真ばかりで申し訳ありません。
・詳細記事→店名になっていれば、それをクリックしていただければ別の詳しい記事とリンクできます。こちらでは写真も鮮明です。
・店には原則駐車場が有ります。無い場合はその旨書きます。
・コロナ禍による諸変更は逐一追跡できていませんし、言及していません。

  


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紀南のおすすめ飲食店:第7回<カフェ編>

2021年08月01日

紀南のおすすめ飲食店

コロナ禍が一段落したら紀南にぜひおいでください。
たくさんのおいしい食べ物・料理、おもしろい人たちが待っています。

夫婦で紀南に移り住んで4年の節目に、このリストを作成しました。
文末に添えた”方針”にも書きましたが、原則的にすべて実際に訪れた店です。ただ、コロナ禍による(営業時間や業態など)臨時変更についてはふれていません。

ジャンル別に連載します。第7回はカフェ編です。

”カフェ”という名称は、率直にいってもはやジャンルとして通用しないほどあいまいな使われ方になってしまいました。(嘆いてはいません)
ですから、アメリカンな店も、古民家カフェも、純喫茶も、珈琲専門店も含めて混ぜこぜで書くことにします。
ただ、「もんぺとくわ」、「カフェm.」、「バレ」などパン編に書いた店の一部はここに書いておりません。



「豆の湯」



紀南のおすすめ飲食店 カフェ、喫茶、珈琲専門店編

このエリアにカフェは様々ありますけれど、大都会にあるような無機質モダンなカフェはほとんど見かけません。代わりに多いのは、山や海のロケーションや店主のアイデンティティーを生かした温かいしつらえの店です。古民家や旧校舎の再利用も活発です。料理の面では、地産地消を基本にした質朴な内容と外見が特徴です。しかし都会からのIターンやUターン組が営む店が多いので、調理や味付けはかなり洗練されています。紀南特有の味付けの甘さはカフェでは感じません。珈琲などドリンク類もレベルが高いことが多いです。特産の梅やフルーツを使った飲み物は良い選択だと思います。

なお、古き良き喫茶店もまだまだあるようですが、私たちのニーズが食事付きのパターンが多いため、その情報は少ないです。





白浜町「豆の湯」:
店名はコーヒーの旧名。白浜の中心地にあって個性的で美味しいカフェ。地方文化人のインテリジェンスが一目でわかる二階フロアー。オーナーの父君の蔵書を飾っていてお洒落。根が生えたように落ち着く。外観・内装ともに手仕事感が満載なのに「九十九」の姉妹店らしくセンスが良い。食事、珈琲など飲み物すべて意欲的で食す価値がある。Kはモーニングの中華粥が好き。バインミーなどエスニック寄りの食事もあり、デザートもおすすめ。スタッフは親切。駐車場は近くに用意されているが入り組んだ場所なので分かりにくい。詳細記事→「豆の湯」


白浜町「白浜水果店」:
オープンしたばかりの古民家カフェ。元「&'n」の建物。「九十九」や「SAKAKURA」のすぐそば。別名で限定営業していた時に何度も利用し、台湾の美味しいデザートや料理に舌鼓を打った。飲み物も良い。今回は店名でわかる通りフルーツを中心に据えているが点心やランチも用意されている。水餃子も写真のマンゴーミルクプリンも秀。和歌山市内の「食堂ことぶき」「ラ・メゾン・クロシェット」の系列。隣接して小さな駐車場がある。10~18、水曜休、0739-43-8334 詳細記事→「白浜水菓店」2022.12補足



白浜町「紬カフェ」:
三段壁近くのリゾートマンションの一階にあるが、外部から階段で入店できる。インテリアはトルコ一色で昼間はちょっとゴテゴテ感があるが、夜にはランプが幻想的に灯って美しい。トルコ雑貨も販売している。飲み物だけでなく料理もいろいろ揃っていて、トルコ料理キョフテやケバブが苦手な人にも普通の洋食が用意されて安心。というか、本格的トルコ料理を期待してはいけない。Aは焼きハンバーグが熱々で好き。トルコな気分をどうぞ。
→ずいぶん変化を遂げました。詳しくはこちらの詳細記事を「紬カフェ」


白浜町「MUYA」:
白浜湯崎地区の坂道をわずかに登った場所にある。うどんの「まるふく」の向かい。この辺りでは珍しい都会的で無機質な空間。食べ物提供は休止中だそうだが、珈琲がとても美味しい。担当は長野県出身の奥様。中二階には地元出身の旦那が作る自然派シャツ類がならぶ。全体に20~40才くらいがぴったりの店だが、シンプルなだけに私のような高齢者も違和感なく入れる(と思い込んでいる)。駐車場はないのでフィッシャーマンズワーフに停めて。



白浜町「シーハトーブ」:
古民家カフェ。店名の由来はもちろん宮沢賢治イーハトーブだと思われる。紀伊富田駅の南側、富田浜沿いにある中集落は、どこか石垣島の白保を思い出す落ち着いた風情。その民家の中に花いっぱいのこのカフェがあり、落ち着いた夫婦が営む。カレーとコーヒーが自慢。洋食編と重複掲載なのでそちらも参考に。詳細記事→準備中



白浜町「秘境カフェ権現平」:
白浜半島の南の付け根に流れている安久川(あくがわ)の河口近くに牛ヶ壺という小石の海岸が。白良浜から車で10分ほどだが、狭い道を通ってこの店にたどりつく。店があるとは思えない立地。背後の小高い平地に熊野権現社がある。カフェは海岸沿いで景色は申し分ない。床に海の石が敷かれていている。ランチもある。オムライスとパスタが売り。この日は塩が強かった。店に寄ったあと海岸で遊ぶのに最適な立地で駐車場に停めさせてもらえる。


白浜町「翔花」:2021.11追加
清流富田川の左岸の造園業者の敷地に奥様がオープンカフェを開店。スムージーやホットドッグに平日はチャーハンまで。夏季限定のかき氷が気になったまま果たせず未訪問だが、価格を抑えて子供にも通いやすくしているようだ。火休だが悪天候でも閉店。



すさみ町「ブッシュ」:
「BUSH」。シーズンには大人気のカフェ。立地は国道42号沿いの恋人岬(婦夫波)という名所。海岸段丘上の店内(特にカウンター席)からの展望が絶景。オープン当初は眺めだけの店かと思っていたが、珈琲がおいしくなり、窯を導入して始めたピッツアも旨い。小さい子供連れにも優しい店作りが良い。パスタ・ピッツア部門と重複掲載。詳細記事→「BUSH」



すさみ町見老津「のんびり屋」:
JR見老津駅舎内の小さなカフェ。この駅は日本有数の海の眺めの良い駅。このカフェで珈琲でも飲みながらのんびり海や線路を眺める時間はとても癒される。主人は親切。鉄道で来ればベストだが車なら駅前の小さな駐車場を利用できる。



串本町田並「田並劇場」:
「atelier&cafe」。串本の少し西の田並は海外との関わりでかつて大いに栄えた町。旧芝居小屋を利用して、移住者夫婦が味のある劇場を作り上げた。芝居だけでなく映画上映、各種イベントに利用されている。例えば直近では知久寿焼さんライブがあった。内部に自然派のカフェがある。店内は広いので座席には事欠かない。現在は月・水・土曜に開館している。この素敵な空間を見るだけでもぜひ。



紀伊大島「ユヤノ」:
「yuyano」。パンの項目で書いた「nagi」の姉妹店カフェ。店名は今は消えたこの場所の地名だとか。「nagi」で買ったパンと飲み物という組み合わせも安心できるが、クロックムッシュやピッツアなど調理系もうまい。本日のコーヒーもおすすめ。小さな店だがしっかり換気している。また屋外テラスに4人座れる席がある。2022.最近、ピッツアのテイクアウト窓口もできた。詳細記事→準備中



串本町「ツバキコーヒー」:「Tsubaki Coffee and More」。元は倉庫だった建物を生かし、アーリーアメリカンな内外装がお洒落。カウンターで注文するスタイルでテイクアウトもできる。珈琲が美味。若夫婦が子育て中のためランチは休止中で軽食のみ。とは言えボリューミー。嬉しいことに店内の器具で南京豆からピーナツペースト(バター)を挽いてくれる。砂糖などを加えない挽きたてピーバタが買える店は芦屋や京都にあるが、和歌山県では唯一だろうし、どこより安いのが自慢。詳細記事→「ツバキコーヒー」


紀伊大島「カフェ・ラパン」:
大島の樫野崎入口の駐車場内にある気さくなカフェ。ケバブライスやトルココーヒーがメニューにあるのは樫野(トルコ軍艦遭難の地)の矜恃か。他にもいろいろ食事があるので何かしらありつける。店内にウサギが飼われているのでラパン。雛祭りなど行事の飾り付けも楽しいアットホームな店。


美浜町「道草屋」:2023.2追加
紀南ではないが、紀北や大阪との道中のわずかな道草で寄れる。美浜のアメリカンビレッジ近くの集落内にある。メキシコ調手作りのとても可愛い小さな店。店舗近くの道がとても狭いので、3ナンバー車は避けた方がいい。火曜と水曜は食事も用意されている。きれいな味でうまくて安心。自家製の塩で調理されているせいか。イベントにはナシ・チャンプルーで参加することも。ご夫婦の人柄の温かさが滲みる。雑貨店でもある。詳細記事→準備中



新宮市「ニカイノマド」:
熊野速玉大社の近くの建物の二階。エスニック系の服や雑貨の「ティピパオ」とカフェとしての「ニカイノマド」が同居。若い夫婦で経営。D.I.Y.女子の奥様とカレー作りに燃える旦那様。現在カレーは休止中だが、某イベントで食べたところ、スパイスが粒立って美味だった。ケーキや珈琲も美味しくて価値あり。チャイのスパイス使いも素晴らしい。イチゴには熊野川無農薬ものを使うなどすべてが自然派系で安心。駐車場なし。詳細記事→準備中



古座川町「ダーチャやまんば」:
県道43号、清流古座川の支流小川沿いに名勝滝の拝方向に進むと、直進が小森川方面のトンネル、右折すると中崎方面との表示と出会う。これを右折して旧道を行く。間も無く左側に落ち着いた山小屋風のこのカフェがある。こんなところに店を構えるのは酔狂だと思うが、女性主人はとてもアクティブなオペラ畑の方。そのお話を聞くだけで楽しい。パンや珈琲の仕入れにこだわりがあり、自家製ジャム類はとても美味。



中辺路近露「朴」:
ぼく。パン編にも掲載。紀南の古民家カフェとしては老舗中の老舗。その名はかなり遠方まで届いている。マクロビを学んだUターン店主の料理は地産地消のモデル。とにかく美味。玄米プレートやキッシュプレートがあればお勧め。パンもデザートもとても旨い。客層も良いので落ち着ける。古道に近い田園というロケーションなので最短距離の道は狭い。直接行く場合は近露の町並みを通らず、311号から直接入るなど通りやすい道を。シーズンなら予約が無難。滝尻王子の少し西寄りには同系列の「ねむの木茶屋」があって、カフェ利用もできる佳い店だ。詳細記事→「朴」2021年、姉妹店の「ねむの木茶屋」に統合し、休業されました。


中辺路近露「CABELO」:
夫婦で珈琲焙煎と美容室を営む。二人とも移住組。元は本宮町で食事も出す店を営んでいたが近露に転居してからは珈琲のみ供す。有機珈琲を中心に用意する珈琲が旨く、テイクアウトして古道を歩く外国人客も。安心安全な食品も販売している。場所は近露の集落の真っ只中だが、駐車は楽にできる。店内は広く、ゆっくりできる。「朴」「Gワークス」「るあん」でもこの店の珈琲が飲める。





中辺路高原「霧の郷たかはら」:外国人にも人気の熊野古道沿いの宿のカフェ・食堂部門。地元産の野菜を多用したランチもボリュームと滋味たっぷりで、オーナーの多彩な趣味も興味深い。建物は公共の宿の払い下げだが、スイスの山小屋のようで楽しい。しかしこの店の一番の魅力は高原(たかはら)から眺める果無山脈の絶景だ。詳細記事→「たかはら」



中辺路温川
「パラダイスカフェ」:

まだ一度だけ喫茶利用のみ。真骨頂は白浜の「たまな食堂」の元シェフの安心安全で美味しい料理だろう(未食)。ただその広大な室内空間は一見の価値あり。元は倉庫だったか工場だったか、ここはぬるみかわ地域のセンター的役割を担っている。愛犬風太くんが待っている。311号から二川郵便局の交差点を左折して371号に入り、この店まではほぼ快走路。


本宮町「茶房靖」:
熊野本宮入り口近く国道沿いのガラス工房兼セレクトショップ。しかし若い店主が珈琲好きで店前にコーヒーショップを作った。テイクアウト中心だが店内にも席がある。出色なのは大斎原(おおゆのはら)を見晴らす位置の屋外席(床机)だろう。もてなし心の温かい佳い店だ。詳細情報→準備中


田辺市「クオーレ」:
店主は以前白浜の楽しいスペース「&’n」を任されていた。田辺市の「西八丁珈琲店」のあった場所に改めてスペースを作り、模索中。現在は自家製酵素ドリンクを提供し、朝と午後に分けて営業している。健康に良さそうだ。紅茶にも力を入れている。詳細記事→「クオーレ」


田辺市「西八丁珈琲店」:
場所は秋津町。「クオーレ」の斜め向かい。バイパスから近いが静かな環境。素晴らしい品質の自家焙煎珈琲が飲める。古民家を改修しコツコツと店作り中で、現在はテイクアウトのみ。いずれ客席ができるはず。ミニイベント有り。詳細情報→準備中


田辺市「ゴリラ」:
田辺市街銀座街にある。喫茶店なのか洋食店なのか判断がつかない店だが、洋食ランチが人気。気さくに入れる。プリンのカラメルが苦くてK好み。店の駐車場はないが、銀座通りに共有の駐車スペースがある。すぐ近くにある雑貨の「ラフター」は小さな店だが品揃えがほっこりして笑顔になる。


田辺市「マリブ」:
「MARIBUシーサイド店」。近くにあるケーキのテイクアウト店「MARIBU」が本店だが、こちらは田辺湾の展望の良い海沿い。白浜への往復で見かけた人は多いだろう。広々した客席でケーキなどいただくには絶好。たなべぇサンドは美味しかった。観光客のみならず地元民にも愛されている。モーニングの評判を聞くが未食。



田辺市「いこら茶屋」:
地元産品の店「きてら」の隣の喫茶店。会津川のほとり。植物や独特の装飾を施した広い店内では地元の常連が憩う。しかし一見でも気楽に寛げるし、丁寧に淹れた珈琲もうまい。


田辺市「HACHIMURA」:
衣食住すべてにこだわる八村工務店が月に一度のコーヒー屋さんと称し、浅煎りのコーヒーとチーズケーキ等を提供している。場所は田辺市上屋敷。港湾は目の前にしたオフィスにて。タイミングを合わせればカフェよりもカフェらしいセンスの良い内装に包まれて驚きの珈琲にありつくことができる。駐車スペースは小さいので、近くの扇ヶ浜の公営駐車場をおすすめ。詳細はインスタで。



印南町「コロコロ」:
「CoroCoro珈琲店」。眼下に海を眺める抜群のロケーション。こだわりの珈琲は一見高価だがポットで出されるので納得。私はいまこの店のニカラグアがお気に入り。初めての客はマダムにこの店のポリシーや珈琲についてじっくり説明を受ける。原則的にブラックで飲まなければならない。軽食類も美しく且つ旨い。ただしこれも安くはない。国道42号沿いなので便利だが、駐車場の出入りには少々気を使う。夫婦は移住組。ライダー。詳細記事→「コロコロ」



龍神村小家「CONSERVA」:
関東からの移住者夫婦が龍神村小家(おいえ)のアート村に居を構え、香辛料を販売し、パンを焼き、ジャム(私たちはヘビロテ)を生産販売し、一軒貸しの民宿「小家御殿」を始め、小さなカフェを開いている。というわけだから今後どういう形態にしていくのか目が離せない。カフェを利用したのは珈琲だけだが、パンも美味しいはず。ダンナは元イタリアン料理人。詳細記事→準備中


龍神村福井「旭屋心禄」:
あさひやころく。一見古風な名前のこの店は、移住者が地域の役に立つことを考えて開いたそうな。産休やコロナで現在は週末の夜しか開けていないので未訪問だが、カフェ利用にしろランチ利用にしろ、行ける日を楽しみにしている。



龍神村「豆んと森」:
名前からすでに香ばしい。時代によって”死”と”生”の位置が微妙に変わるテーゼ、メメントモリ。さて本店は?決まった店を持たずイベントでしか会えない。深煎りの珈琲は美味い。芋畑作りに精を出す店主は龍神村の活性化にも心を砕く。



有田川町「バグダッド」:
「カフェアンドレスト バグダッド」。きっとオーナーが映画「バグダッドカフェ」が好きなんだろう。私も同じだからちょっと寄ってみる。夜の国道424号線は真っ暗で、この店の灯りにほっとする。林業会館の建物を引き継いでここに移転した本店はみごとなカントリーお洒落。修理川を見下ろす景観。温かい接客。料理は素人っぽいかな。




方針と注意書き
・私たちの店選択の基本方針は、まず美味しそうなところ。次になるべく安心な
材料を使っているところ。また、経営者たちが頑張ってるところ。そしてできるだけ地元民や
地元資本が経営する店に行き、ささやかながら地元にお金を払うことです。

・紀南とは和歌山県の南部です。熊野エリアも含みます。具体的には印南町以南となります。ただし、ここでは一部三重県や紀北に属する店も書いています。
・実地に訪問した飲食店等のリストです。
(ごく一部に未踏=未訪問だが必ず行
く予定の店があります。)
 
・ほとんどの店は夫婦で訪問しました。A(夫)が文を書き、K(妻)が
監修、補足、訂正しています。
 
・紙面の都合で住所など情報は最小限としました。この文をきっかけとし、詳細は各自で調べて下さい。

・同様の理由で不鮮明な(小サイズの)写真ばかりで申し訳ありません。
・詳細記事→店名になっていれば、それをクリックしていただければ別の詳しい記事とリンクできます。こちらでは写真も鮮明です。
・店には原則駐車場が有ります。無い場合はその旨書きます。
・コロナ禍による諸変更は逐一追跡できていませんし、言及していません。
  


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紀南のおすすめ飲食店:第6回<ピッツア・パスタ編>

2021年07月22日

紀南のおすすめ飲食店

コロナ禍が一段落したら紀南にぜひおいでください。
たくさんのおいしい食べ物・料理、おもしろい人たちが待っています。

夫婦で紀南に移り住んで4年の節目に、このリストを作成しました。
文末に添えた”方針”にも書きましたが、原則的にすべて実際に訪れた店です。ただ、コロナ禍による(営業時間や業態など)臨時変更についてはふれていません。

ジャンル別に連載します。第6回はピッツア・パスタ編です。

ここに掲載する店には、本格イタリア料理店は含みません。イタリアのレストランではピッツアを供さないからです。面白いですね、日本ではイタリア料理店以外(カフェなど)でこの両者が共存しています。カフェ部門と重複する場合、店名だけを書く場合があります。



「ペスカトーレ」



紀南のおすすめ飲食店:ピッツア・パスタ編

今や全国どこでもパスタやピッツアが食べられるようになったことに改めて驚きます。50年前でも宝塚の「(アモーレ)アベーラ」、神戸の「ベルゲン」など希少なイタリア料理店でパスタを食べることができましたが、特別な御馳走の中の一皿でした。ただそのころから喫茶店では食事メニューとして”ミートソース”と”ナポリタン”が急速に広まりました。いまの私たちのパスタ好きのルーツは明らかにここにあるはずです。

ピッツアはもっと遅くなって普及しました。
1970年前後の東京でピッツアを食べた記憶はありますが、貧乏学生には贅沢すぎる食べ物でした。卒業後堺市に住むようになり、「キャンティ」というピッツア店がオープンしたと聞いた時は嬉しかったなあ。1973年のできごとです。

宅配ピザ(アメリカンピザ)の普及が1980年代。これが日本のピッツアブームのルーツでしょうか。本格イタリアンピッツアはさらに遅れ、1990年代にようやく広く認知され始めたように思います。赤穂の「さくらぐみ」(旧店舗)にもその頃に数回行きました。ああ、ナポリピッツアとはこのようなものかと感じ入りました。

21世紀に入り、世界的な観光地ではピッツアの進出がめざましく、例えばバリ島ウブド など訪れるたびにピッツェリアが倍増する時期がありました。

紀南もまた例外ではありません。私たちの移住に前後して美味しいピッツアが食べられる店がどしどし出現しました。大都会よりは遅れましたが、地方の中では集中度が高いエリアになっていることでしょう。

紀南のピッツアは耳のしっかりふくらんだナポリピッツア状が主流のようですが、具材から二つのジャンルに大別できます。
一つはオーソドックスなイタリアンピッツア。
しかし地元ではチーズの製造もピッツアに適したトマト栽培もほとんどなされていません。
もう一つは地元密着型=地産地消型ピッツァ。
この場合、ソースがトマトやクリームでなくて味噌だったり、旬の地場野菜や魚をドカドカ載せたりします。
それぞれの店の特徴があり、融合もあり、総じて佳い店が多い印象です。

パスタについてはもう一歩目立たないですね。例えばメニューにラザニアが書かれているのは「美砂家」くらいでしょうか。
本格イタリア料理の店ならもちろんコースの一皿としていただけます。




                    「美砂家」

白浜町「美砂家」:
みさや。白良浜に近い町の中心部。移住者夫婦が始めたチーズ料理専門店の老舗。現今の紀南のピッツァブームの先駆けではないか。地場の飲物や食材を意欲的にとりあげ、広げていった功績は大きい。ラザニア、チーズフォンデュ、ラクレット、パスタも良いが、ローマ風の薄い生地にたっぷりチーズを載せたピッツァは価値がある。キッチンと客席との距離感が絶妙な配置で、シェフは客の食事進行をさりげなく見ることができ、マダムは品のある控えめな接客でもてなす。小規模な店だが奥に個室があり、グループ客はここで。小さい子供は入店できない。詳細情報→「美砂家」


新宮市「ポルト」:
「はやたま欧食堂 ポルト」。新宮市のイタリア料理店。若手の夫婦が営んでいる。現在は土地柄に合わせてか、店名を欧食堂とし、パスタメインの店として営業しているが、前菜の出来ばえやインテリアから推測すると、本格的なイタリアンも可能なのではないか。パスタの種類が多いのでじっくり検討を。パスタソースが滋味深く美味しい。生ハムの前菜も人気。店の駐車場はない。熊野速玉神社のすぐ近くの複合ビルの一階。(「ニカイノマド」と同じ建物。)詳細情報→準備中



白浜町「ペスカトーレ」:
白浜の海岸沿い道路(臨海道路)を挟んで海をどかんと臨む素晴らしいロケーション。オーナーの手作り感あふれる広めの店は内装外観とも上々の雰囲気。とにかく素敵な環境の店で、特に夕暮れ時は文句なし。ピッツァはナポリタイプで腕利きの職人が窯で焼く。とても美味いがオーソドックスなので地場産品の活用は少ない。比べればパスタは凡庸かと。超人気店なので、観光シーズンは予約必須。詳細情報→「ペスカトーレ」



白浜町「とと ここ」:
土日月限定営業。地産地消型ピッツアが美味しい自然派カフェ。私は味噌味が好き。野外の本格石窯で親父さんが焼く。海の真ん前。これほどのロケーションの店は白浜中探してもないだろうが、たどり着くのが少し難しい。駐車場はあるが運転に自信のない人は途中の高瀬川(富田川)沿いの空き地に車を停め、通称カラス岩を眺めながら少し歩こう。娘さんは平日にヒーリングサロン「Calm」を営む。それもあってドリンク類は身体に良さそうなハーブティーがズラリ。石窯でパンも焼いている。詳細情報→準備中



すさみ町「サルヴェッザ」:
「festa di salvezza」。 salvezzaはイタリア語。意味は?店主にお尋ねを。平日のランチのみ営業。店主は住職だから本業が忙しい日は休業。コミック好きで風の谷のナウシカなどが全巻揃っているのが楽しい。ピッツアは魚・野菜など地元産品を使って面白い。当日のピッツアが何になるかは当日にならないとわからない。曜日によっては窯が休みの日もある。京都の料亭出身の板さんが焼く出し巻き卵も秀逸。同じすさみ町の「なかのかわ」のプリンも置く。店構えも楽しい。すさみ集落内を迷って探そう。駐車場無し。海水浴場横の駐車場に停めて歩くのがおすすめ。詳細情報→準備中



田辺市「ララロカレ」:
田辺市街地の風情のある古い洋館を利用したカフェ。パスタランチはとてもお得で文句なくうまい。トマトソースも良いが、写真のようにシラスを使うパスタも爽やか。気取らず温かい接客。二階もあって広い店だが人気なので待つことも。パンも販売している。広い駐車場は少し奥に。詳細情報→「ララロカレ」


すさみ町「ブッシュ」:
カフェの項目参照。展望抜群。石窯ピッツアが上々。詳細情報→「BUSH」


白浜町「九十九」:
洋食の項目参照。石窯はピッツア以外の料理にも活用し、料理が美味しくバエる。詳細情報→「九十九」


中辺路町「カフェ・ド・リッカ」:
国道311号から少し入った場所に建つ(良い意味で)趣味的でゴージャスな建物。敷地玄関からすでに陶芸家の旦那様の作品が使われている。ピッツアやパスタの良い評判を聞くので行ってみたいが、縁がなく店内は未訪問。


中辺路町「パラダイス・カフェ」
カフェの項目参照。快走路の果てに建つ大きな建物。まだランチ利用はしていないが、シェフの本領はパスタにあるそうな。





方針と注意書き
・私たちの店選択の基本方針は、まず美味しそうなところ。次になるべく安心な
材料を使っているところ。また、経営者たちが頑張ってるところ。そしてできるだけ地元民や
地元資本が経営する店に行き、ささやかながら地元にお金を払うことです。

・紀南とは和歌山県の南部です。熊野エリアも含みます。具体的には印南町以南となります。ただし、ここでは一部三重県や紀北に属する店も書いています。
・実地に訪問した飲食店等のリストです。
(ごく一部に未踏=未訪問だが必ず行
く予定の店があります。)
 
・ほとんどの店は夫婦で訪問しました。A(夫)が文を書き、K(妻)が
監修、補足、訂正しています。
 
・紙面の都合で住所など情報は最小限としました。この文をきっかけとし、詳細は各自で調べて下さい。

・同様の理由で不鮮明な(小サイズの)写真ばかりで申し訳ありません。
・詳細記事→店名になっていれば、それをクリックしていただければ別の詳しい記事とリンクできます。こちらでは写真も鮮明です。
・店には原則駐車場が有ります。無い場合はその旨書きます。
・コロナ禍による諸変更は逐一追跡できていませんし、言及していません。
  


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紀南のおすすめ飲食店:第5回<洋食編>

2021年07月12日

紀南のおすすめ飲食店

コロナ禍が一段落したら紀南にぜひおいでください。
たくさんのおいしい食べ物・料理、おもしろい人たちが待っています。

夫婦で紀南に移り住んで4年の節目に、このリストを作成しました。
文末に添えた”方針”にも書きましたが、原則的にすべて実際に訪れた店です。ただ、コロナ禍による(営業時間や業態など)臨時変更についてはふれていません。

ジャンル別に連載します。第5回は洋食編です。
でもジャンル分けするのは難しいです。「ジャンル分けっていります?」と中村慎森なら言うでしょう。

ここに掲載する店は狭義の洋食店(純粋洋食と呼んでおきます)だけでなく、形はカフェでもガツンと洋風料理が食べられる店なども含まれていてすこぶる多様です。ただ、西欧の特定の国の料理をアイデンテティにしている店は前回(第4回)の西欧各国料理に掲載しています。また、パスタやピッツアが一推しの洋食店は次回のパスタ・ピッツア店編で紹介します。かなりむりくりのジャンル分けになりました。


     「るあん」


紀南のおすすめ飲食店 第5回 洋食

Aは神戸出身なので純粋洋食には思い入れが強いのです。
「もん」「一平」「伊藤」「末松」「ミヤコ」「金プラ」「御影公会堂」・・好みの優劣がつけられないほど旨い店がたくさんありましたから。
私以上の都会っ子であったKも、もちろん洋食は好きです。

これらの店を訪れる時、Aにとって常にビーフカツが選択肢の中心にあります。
”やっぱりビフカツやろ。そやけど財布事情が許さんからちょっと軽めにオムライス食べよか”などと。〜ビフカツはAにとって(幼少時の「不二家レストラン」以来)ソウルフードの一つなのです。

でも残念ながら紀南でビフカツを常時用意している店はみつかっていません。出会う日を楽しみにしています。ただし、紀南の洋食店もドミグラスソースの個性は豊かです。ですから洋食店に行く楽しみは十分にあります。このことは、いずれ西洋各国料理やエスニック料理へと外食文化のバラエティが広がる基礎にはなるのではないかと期待しています。






田辺市「mobo」:
様々なジャンルの料理を作ることができる腕と進取の気性を持つ地元出身のオーナーシェフと、接客担当で酒に造詣が深い相棒の二人で営む。天井の高いハイセンスレトロな空間でゆっくり食事を楽しむことができる。カウンターの一枚板は必見。早くからコロナ対策に万全を期し、現在は客数を減らしコース料理の店になっている(そのため、予約がベター)が、本来は一杯やりながらシェフたちが繰り出すアイデア料理を楽しむためのアラカルトが楽しい。酒類も各種揃っていて希少。なおシェフの修行先がAには馴染みの「神戸精養軒」であったところに縁を感じる。田辺市街の高台の住宅地に位置する。写真はトリッパ。詳細記事→「mobo」



田辺市「キッチンペル」:
フレンチ家庭料理と称しているのでフランス料理店として掲載すべきかもしれない。店の内装や雰囲気も、パリの裏通りのビストロ 。でも、フレンチでなく”洋食”を食べたい客のためにランチにハンバーグやオムライスが用意されているのでここに書く。ここ2年ご無沙汰なので現況は不詳だが、温かくて活気があって美味しい店だった。小さな店なので駐車場はなく、真向かいの田辺市立図書館の駐車場に(低料金で)停めればいい。気軽にフランス料理の一片を味わうことのできる貴重な店。


田辺市「アラカルト」:
田辺市神島台。このあたりは大病院、公共施設、大公園、団地などが林立し飲食店も集中している地域。その一角に本店がある。パスタ料理が中心だが、とんかつや味噌汁も用意され、モダンな食堂といった雰囲気。ボリュームのわりに安価。味つけはやや濃いめ。人気が高いため落ち着かず、待ち時間や客席の密が気になる現状をどう考えるか。




田辺市「ふらいぱん」:
「お料理ふらいぱん」。純粋洋食。田鶴(たづ)交差点は田辺市の交通要所の一つ。42号線を田辺ICから走りこの交差点で白浜方面に下ろうとすると左前方にフライパンのかわいい看板と建物が見える。ナビにしたがって少しクネクネ行くと、注意書きがたくさん貼られた入り口。うっとうしいと思わずに注意を守って席に着き注文すると、おいしい洋食が待っている。私はこの店のハンバーグが好きだ。また、どこの店だってそうだけれど黒板メニューには注目しよう。思いがけない魚種と出会えた時は嬉しい。詳細記事→「ふらいぱん」



白浜町「洋食ひかり」:
ホテル川九にほど近く、メインの道から一歩入った造成地内。私たちはプレオープン日に偶然行き、”関係者のみ”だったので振られ印象的な店。大分県で両親が営む同名の店出身で、当地の女性と一緒になって暖簾分け。大分の良い鶏良い肉を取り寄せて洋食屋をオープン。ボリュームたっぷり(Kはランチには多すぎると)の料理群を供する。グランメールチキンが名物。ソースなど味付けは甘いが、同じく甘め好きな紀南と親和性が高いのか、今ではすっかり定着。漬汁の多少で甘さが調節できるから私はとり天が好き。向かいには割烹「竹寶」。

詳細記事→「ひかり」





白浜町「九十九」:
「ミルク&ビアホール九十九(つくも)」。”つくも”は元の料亭(現在は一戸貸し宿)の屋号。白良浜中央部の東側はかつて置屋(席)、料亭が並び芸妓が百人以上いた情緒あるエリアだった。現在のオーナーのセンスは一流で、この店のたたずまいも古い通りの中で目を引く。ぱっと見はカフェバーのようだし、カフェメシもメニューにあるのだが、ピッツア窯を活用した料理も各種用意していて料理人の腕も良いため、洋食の範疇に入れた。客層は比較的若いが、私たちは高齢者がズラリと参加して会食したことも。ある時は誕生日プレートを用意してもらった。本店は夜だけ営業。昼間は姉妹店の「豆の湯」で食事可。(カフェ部門参照)
詳細記事→「九十九」



龍神村「るあん」:
「Tofu &Botanical Kitchen Loin」。ジャンル分けが難しい龍神村の豆腐づくりの店。変化し続けているが、現在は豆腐を生かしたボタニカル料理が中心のコース料理を手頃な料金設定で出している。ずば抜けた研究熱心さ。地元の素材と豆腐を生かした料理はおいしいだけでなくとても美しい。前述「ピエン」のオステリア会ではシェフとともに厨房も担当している。冬季休業もあるなど営業日・曜日を確かめた上で予約を。シェフ夫婦は移住組。地元の豆腐屋を継業。いずれ継業して自らは移住する予定なのでぜひ今のうちに。白浜から80分。→「るあん」




白浜町「バーリィ」:
地元「ナギサビール」直営のビアレストラン。千畳敷と三段壁の間。このビールは富田の水を仕込みに使い、非加熱・非濾過で樽・ボトル詰めするクラフトビール。レストランは11時からディナーまで長時間営業。ナギサビールを飲みながらビールに合うアラカルト(豊富)をいろいろ試したい。中辺路の山中でシンドラーさんが製造している良質のソーセージ、ベーコンが食べられる。詳細記事→「バーリィ」


上富田町「茶楽」:
店名、インテリアは喫茶店だが”カフェとめし屋”をキャッチフレーズにしているのでここで取り上げる。2011.8の紀伊半島大水害の直後、私は和泉市の自宅から縁もゆかりもない紀南に見舞いに来た。交通途絶で目的の熊野方面には行けず、会津川や富田川の氾濫の傷跡を見て終わったのだが、富田川沿いで営業しているこの店を発見し、食事した。その後は時折。女性たちで運営している紀南らしい温かさが溢れる店でランチが豊富。定食の形をとった洋食メニューを美味しくいただいた。ハンバーグがホロホロと崩れるのがおもしろいが頼りなく感じる人もいるかも。詳細記事→「茶楽」



白浜町「FAB」:
白浜中心部によく目立つ黄色い建物。洋食全般に多種多様な献立が並ぶ。チーズケーキを中心としたデザートもドリンクもまた多様。パンプディングがあること、紅茶が各種あることがKには嬉しい。観光客にも地元民にも人気で、オリジナルな注文に応えている光景が微笑ましい。BGMはビートルズ。



白浜町「シーハトーブ」:
清流富田川右岸の河口付近、松林が並ぶ海岸に中(なか)集落がある。住民による手入れによって景観の風情が保たれている。その住宅の一角に店がある。ホテル阪神や京都都ホテルを勤め上げたシェフがUターンして2年前に古民家カフェを開いた。鉢植えの花が美しい。朝から開いていて、地元の霊泉を使ったコーヒーも良いが、昼時のカレーを目当ての客も来る。ホテルのカレーはこうだったなあ、としみじみ感じる上等のビーフカレー(マイルド)。店主夫婦のお人柄も暖かく、のんびり過ごすには最適。


田辺市「一刻」:
「イブ・ファーム」の隣。駐車場は共有。洋食ランチの評判が良いので行きたいが、ついつい隣の店のカツ丼に流れてしまい未訪問。ゆったりした時間にどうぞ、と店主は書いているのでそのつもりで伺いたい。→2021.7初訪問。意外に奥行きがあり、意外にモダンな内装。元はバーだったそうで、カウンターのハイチェアがアクセント。日替わりランチとステーキランチをいただいた。とても安定した味付けに思えた。




方針と注意書き
・私たちの店選択の基本方針は、まず美味しそうなところ。次になるべく安心な
材料を使っているところ。また、経営者たちが頑張ってるところ。そしてできるだけ地元民や
地元資本が経営する店に行き、ささやかながら地元にお金を払うことです。

・紀南とは和歌山県の南部です。熊野エリアも含みます。具体的には印南町以南となります。ただし、ここでは一部三重県や紀北に属する店も書いています。
・実地に訪問した飲食店等のリストです。
(ごく一部に未踏=未訪問だが必ず行
く予定の店があります。)
 
・ほとんどの店は夫婦で訪問しました。A(夫)が文を書き、K(妻)が
監修、補足、訂正しています。
 
・紙面の都合で住所など情報は最小限としました。この文をきっかけとし、詳細は各自で調べて下さい。

・同様の理由で不鮮明な(小サイズの)写真ばかりで申し訳ありません。
・詳細記事→店名になっていれば、それをクリックしていただければ別の詳しい記事とリンクできます。こちらでは写真も鮮明です。
・店には原則駐車場が有ります。無い場合はその旨書きます。
・コロナ禍による諸変更は逐一追跡できていませんし、言及していません。


  


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紀南のおすすめ飲食店:第4回<イタリアン等西欧各国料理編>

2021年07月10日

紀南のおすすめ飲食店

コロナ禍が一段落したら紀南にぜひおいでください。
たくさんのおいしい食べ物・料理、おもしろい人たちが待っています。

夫婦で紀南に移り住んで4年の節目に、このリストを作成しました。
文末に添えた”方針”にも書きましたが、原則的にすべて実際に訪れた店です。ただ、コロナ禍による(営業時間や業態など)臨時変更についてはふれていません。

ジャンル別に連載します。第4回は西欧各国料理編です。
いくつかのジャンルとフュージョンした料理を供する店は洋食編に書きます。



「ピエン」のある日のリゾット



紀南のおすすめ飲食店 第4回 西欧各国料理編

紀南に移り住んで以来、地元のホテル内で食事したことはありませんから、ここで紹介できるのはほぼ個人経営店ばかりになります。

まずは住民としての立場から概略を。
紀南ではデートや夫婦・家族の記念日ディナーで(仏伊料理で)外食する、という文化が活発でなく、西欧の本格的各国料理の店はわずかしかありません。何人ものシェフが諦めて移転したり、業態を変えたりしたと聞きます。
(紀北には「ヨシノ」や「アイーダ」という超有名店がありますのに。)
とはいえ白浜には北イタリア料理の名店「ピエン」があります。また、私たちが移住してから若手が次々に店をオープンしました。
例えば白浜町の「SAKAKURA」は名店「幸鮨」の一族が、田辺市の「KOKAGE」はパン店の二代目が、「CARAVAN SARAI」は梅農家の一族が、それぞれシェフをつとめています。こういう気鋭の店が、地元の夫婦や家族、恋人たちへの”アピール”をコンスタントに続けていくことを願います。

次に観光客にとってはどうでしょう。
紀南は観光客の多いエリアでもあります。ただし熊野古道を巡礼する外国人(主に西欧人)が、この地で自国の本格料理を求めているとは思いません。また、勝浦や串本、白浜を観光する日本人客がまず求めるのは海の幸でしょう。よほどの贔屓の店での食事が主目的で来訪するのでない限り、観光客が仏伊料理店に立ち寄ることは期待できないのが現状です。
けれど一方で、例えば私たち夫婦が沖縄島旅行を敢行する時、必ずと言ってよいほど大好きな「お肉とチーズのてだこ亭」の予約を取ります。ここは元はイタリア料理店でした。ま、那覇市は都会であって、白浜とは違うと言ってしまえばそれまでですが、私は伸び代は大いにあると考えています。大旅館・大ホテルが館内に抱え込もうとする観光客を食の魅力で誘惑すれば良いのです。朝食のみの宿泊客を増やすことが紀南の飲食店全体の目標になるのではないでしょうか。それは同時に紀南観光の底上げや未来像にも繋がるのではないかと期待しています。




白浜町「ピエン」:
北イタリア料理。「リストランテ ピウ オステリア ピエン」。よくまあこの店が白浜に在ってくれたなあと思う。リストランテとして紀南の食材を自在に使いながら本物北イタリア料理の腕をふるう。あるいはオステリア会という場を設定して、北イタリアの地元さながらの家庭料理、オステリア料理が味わえる。私たちは移住以来このオステリア会にほぼ皆勤だから結構なヘビロテ。シェフは三つ星シェフマルケージさんの直弟子。料理の引き出しが多い。リゾットなど絶品。ワンオペで1日1〜2組の営業。それなのに京阪神とは比べものにならない料金。ディナーは4500~8500円。予約必須。場所は街の中心から車で10分ほどの距離にある県道34号線沿い。シンプルな店でシンプルな料理をいただく。しかしその料理はその客を思い浮かべて献立と食材を準備し、その客のためだけに調理された料理なのだ。基本はワンオペ。大人数の時にはマダムや地元の精鋭が集結。詳細記事→「ピエン」





田辺市「KOKAGE 」:
フランス料理。パンの項目参照。若手シェフだが、味がピシッと決まるのは天性の素質があるのでは。鴨肉のポーション(写真)が大きかった。研究熱心で酒と料理のマリアージュにも取り組む。人気が高くランチも予約しないと無理な日もある。ディナーは一晩一組。洋風弁当やオードブル詰合わせにも注文が殺到。実家で開店組。ただいまキッチンカーにも挑戦中。詳細記事→「KOKAGE」



龍神村「梅樹庵」:
めいじゅあん。龍神村の土日だけ営業するフランス料理店。ジビエ料理が有名。店は未踏だが、ジャムの出来栄えやイベントへの出品料理を食べた経験から間違いなくおいしいと思われる。隣はパンの「もんぺとくわ」。国道沿いの駐車場も共用。白浜から60分。店までは小さな急坂。2022.3追記→冬のランチコースをいただきました。ジビエ料理です。予想通り、確固とした腕で素敵な料理をいただきました。なお席は座敷のみです。詳細情報準備中



田辺市「CARAVAN
SARAI」:

フランス料理。「ピエン 」のオステリア会で知り合った若手シェフの腕は確かだとの予感で訪問。シェフは田辺市街の「CUE」でジビエ料理を担当していたが、独立。料理には旨味があふれる。珈琲とデザートには改善の余地が。ルートが確立された鹿肉のチョイスはさすが。豆のスープ(写真)も濃厚。地場産品を積極的に活用。上芳養(はや)の農村に建つ祖父の梅倉庫を改造した店がとても良い。詳細記事準備中



上富田町「エール」:
「aile」。気軽にフレンチしたい場合におすすめ。というかお洒落さはない。主人は元は白浜の高級ホテルのシェフだったから料理は本格派。しかしホテルの宴会やお仕着せメニューではなく気軽に地元の人が食べたいものをと考え独立したとのこと。ビストロ的に、あるいは居酒屋的にも利用できる。店には小上がり座敷もあって子供づれも安心。ラタトゥイユが美味しい店はなんでも美味しい。紀北の「コパン」のチーズも扱っている。また、カレーもあるしテイクアウトにも積極的。JR朝来(あっそ)駅前の長屋の一軒。

詳細記事準備中



白浜町「バレスタ」:
若いシェフの腕が確かなスペイン料理店。白浜の街の中心部に近い。向かいのパチンコ店に駐車可。Aがこれまで食べた国内のどこの店よりも旨いスパニッシュオムレツ。パエリヤが圧巻で、しっとりタイプもパリッとタイプも良い。写真は特にしっかり焼いてもらった魚介類のパエリア。Kはサングリアのノンアルの手応えに感嘆。バル部分とレストラン部分(グループ宴会需要が多い)に分かれた店作り。だから一人客もカウンター席でワインを飲みながら料理を待つという使い方もできる。勘定は席で。気さくなマダムが上手に仕切っている。予約が無難。詳細記事→「バレスタ」


田辺市「フランス食堂 Chilo」:
本分はバスク料理、ワインはビオ、と聞くと一にも二にも行ってみたくなる。ただし田辺駅から少し距離があるので、ここで飲んでしまうとタクシー出費がかかると思ってしまい未訪問。



方針と注意書き
・私たちの店選択の基本方針は、まず美味しそうなところ。次になるべく安心な
材料を使っているところ。また、経営者たちが頑張ってるところ。そしてできるだけ地元民や
地元資本が経営する店に行き、ささやかながら地元にお金を払うことです。

・紀南とは和歌山県の南部です。熊野エリアも含みます。具体的には印南町以南となります。ただし、ここでは一部三重県や紀北に属する店も書いています。
・実地に訪問した飲食店等のリストです。
(ごく一部に未踏=未訪問だが必ず行
く予定の店があります。)
 
・ほとんどの店は夫婦で訪問しました。A(夫)が文を書き、K(妻)が
監修、補足、訂正しています。
 
・紙面の都合で住所など情報は最小限としました。この文をきっかけとし、詳細は各自で調べて下さい。

・同様の理由で不鮮明な(小サイズの)写真ばかりで申し訳ありません。
・詳細記事→店名になっていれば、それをクリックしていただければ別の詳しい記事とリンクできます。こちらでは写真も鮮明です。
・店には原則駐車場が有ります。無い場合はその旨書きます。
・コロナ禍による諸変更は逐一追跡できていませんし、言及していません。

  


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紀南のおすすめ飲食店:第3回<うどん編>

2021年07月09日

紀南のおすすめ飲食店

コロナ禍が一段落したら紀南にぜひおいでください。
たくさんのおいしい食べ物・料理、おもしろい人たちが待っています。

夫婦で紀南に移り住んで4年の節目に、このリストを作成しました。
文末に添えた”方針”にも書きましたが、原則的にすべて実際に訪れた店です。ただ、コロナ禍による(営業時間や業態など)臨時変更についてはふれていません。

ジャンル別に連載します。第3回はうどん編です。



「まるふく 」



紀南のおすすめ飲食店 第3回. うどん編

Kは蕎麦党ですがAは蕎麦だけでなくうどんも大好き。
長く住んだ大阪府では、ざっと二種類のうどんをハイレベルで楽しむことができました。
一つ目は出汁が極上の店。これこそ大阪の味です。優しい感触のうどん麺ははこの出汁に溶け込み、一体化した具材のようになります。「松葉屋」「今井」などがその頂点だとは思いますが、それ以外にも有名・無名を問わず旨い出汁うどんはたくさん見つかります。
二つ目は讃岐うどんに強い影響を受けた麺それ自体のコシや旨味を追求するタイプのうどん。「はがくれ」と「釜竹」(羽曳野)の両店が代表的存在でしたが、今はもう存在しません。(近年続々と讃岐うどんの新店が開業しているようですが)
ただ、勤務の関係で泉佐野市の「天羽(あもう)」はよく訪問しました。本場の香川県では「長田in香の香」「小縣家」の印象が強く残っています。

さてこのような二つのタイプのうどんが好きなAなのですが、残念ながらここ紀南ではどちらもまだ出会っていません。また、これらとはタイプが違っても当地らしさの漂う、いわば”和歌山うどん”的な味があれば良いのですがまだ発見しておりません。麦を栽培する農家はちらほらと知りましたので、これを使って優れた麺を作る職人は現れないものでしょうか。讃岐並とまでは申しません。出汁うどんに紀南名物のかまぼこ(なんば焼)を無添加で作ってたっぷり載せてくれたりするとAは喜びます(笑)

とはいえ、一定水準を保つうどんならば、もちろん紀南のあちこちでいただけますので以下に書きます。Aが和歌山でも「今井」や「釜竹」と再会したい、と贅沢な欲を出しているだけです。


白浜町「白熊亭」:
コロナ禍で一度サクッと食べただけなので短く紹介。讃岐と関西の中間を行く感じが記憶に残る。リピートしてみたいと思った。ちなみにこの店はオーナーが有名人だという噂。白浜の町の中にあって便利。居酒屋的な使い方をする客が多い印象。駐車場は小さいのでぶらぶら歩きの途中などにどうぞ。

田辺市「よし平総本店」:
うどん・寿司・しゃぶしゃぶなど和食全般の店。一度だけうどんをいただく。きれいにまとまった味だがAには出汁にも麺にもさほど魅力が感じられなかった。同じような感触はアドベンチャーワールド内の「丼亭」でも感じた。きれいなんだが、、

那智大社「見晴亭」:
青岸渡寺から滝に向かうとすぐの土産物店兼用の小さな茶店。あてにしていた他の食堂がコロナ禍で休業していたため、やむなくそばをいただいたところ、失礼しました、出汁が美味しい。次回はうどんにトライする。黒飴ソフトが大人気の店。境内なので店の駐車場はない。

白浜町「まるふく」:
嬉しいニュースが飛び込む。上富田町にあった「まるふく」という名のうどん屋が継業という形で復活すると。旧店は出汁タイプの佳い店だった。加えてこの店のだし巻き卵が秀逸だった。新店は白浜の湯崎に。というわけで、2021.4.9開店のこの店に4.12に訪問。相変わらず細くてほたほたした感触のうどんと見事に黄金色の出汁巻。それにご飯と香のものがついてだし巻き定食650円は安い。場所はフィッシャーマンズワーフ(有料駐車場あり)向かいの左側の坂道(小さなスーパー横)を登ってすぐ。この時点で若いスタッフたちはまだ少し慣れず、だし巻きは少し水っぽいとはKの感想。旧店の女性スタッフのガス火を自在に操る境地に至るにはまだまだこれから。でも楽しみ。向かいはカフェとシャツの「MUYA」という面白い立地だが、狭い坂道なので駐車はできない。写真は冒頭に。



田辺市
「あそこ・まえだ」:

この近辺で美味しいうどん屋さんは?と地元の方々に尋ねると、上記「まるふく」に次いで名があがった店。内装はあいだみつを風の名言やかわいい人形がいっぱい。どことなく大阪の「のらや」を思い出す。温かい接客。安い料金。これは人気があるはず。ざるうどんとかき揚げ。手打ちうどんは悪くない。揚げ物の上がりにサクッと感はないが油は悪くない。次回は出汁うどんや丼物を試したい。

串本町「はし杭」:
旨くて値段も手頃と評判の店。うどん専門店ではなく食堂。入ろうとすると直前にグループ観光客が、という状況が二度あって未訪問。駐車場はなさそうなので、向かいの「道の駅はしぐい」に停めることになる。

新宮市「こんぴらうどん藤吉」:
この店もまだ機会がない。間接的な評判を知っているだけだが、名前がそそる。美味しい讃岐うどんが食べられたらいいなと狙っている。



方針と注意書き
・私たちの店選択の基本方針は、まず美味しそうなところ。次になるべく安心な
材料を使っているところ。また、経営者たちが頑張ってるところ。そしてできるだけ地元民や
地元資本が経営する店に行き、ささやかながら地元にお金を払うことです。

・紀南とは和歌山県の南部です。熊野エリアも含みます。具体的には印南町以南となります。ただし、ここでは一部三重県や紀北に属する店も書いています。
・実地に訪問した飲食店等のリストです。
(ごく一部に未踏=未訪問だが必ず行
く予定の店があります。)
 
・ほとんどの店は夫婦で訪問しました。A(夫)が文を書き、K(妻)が
監修、補足、訂正しています。
 
・紙面の都合で住所など情報は最小限としました。この文をきっかけとし、詳細は各自で調べて下さい。

・同様の理由で不鮮明な(小サイズの)写真ばかりで申し訳ありません。
・詳細記事→店名になっていれば、それをクリックしていただければ別の詳しい記事とリンクできます。こちらでは写真も鮮明です。
・店には原則駐車場が有ります。無い場合はその旨書きます。
・コロナ禍による諸変更は逐一追跡できていませんし、言及していません。


  


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紀南のおすすめ飲食店:第2回<蕎麦編>

2021年07月04日

紀南のおすすめ飲食店

コロナ禍が一段落したら紀南にぜひおいでください。
たくさんのおいしい食べ物・料理、おもしろい人たちが待っています。

夫婦で紀南に移り住んで4年の節目に、このリストを作成しました。
文末に添えた”方針”にも書きましたが、原則的にすべて実際に訪れた店です。ただ、コロナ禍による(営業時間や業態など)臨時変更についてはふれていません。

ジャンル別に連載します。第2回は蕎麦(そば)編です。



「さいこう」



紀南のおすすめ飲食店 第2回.蕎麦編

私たち夫婦は大の蕎麦好き。中でも十割、八割の色黒の田舎蕎麦にキリッと系のつゆ、とくればたまりません。しかし紀南には蕎麦文化自体が存在しないのです。(紀北でも和歌山市の「そば切り徳」以外の蕎麦専門店を知りません。白浜にはかつて「蕎麦切り譚」という佳い店があったそうですが。)
それはなぜなのか、歴史的、風土的な原因に興味が湧きます。(私は東=蕎麦、西=うどんという通説は例外が多すぎて採用しません。)
素人考えでは熊野山間部の狭くて傾斜した土地にソバ栽培は適していると思うのですが、あまり実績はなさそうです。日射量が不足しているのかもしれませんし、逆に雨が多すぎるのかもしれません。夏の高温が致命的だったのでしょうか。あるいは蜜柑や梅栽培を優先しろという紀伊徳川家による強要があったのでしょうか。現在私が知る限りのソバ栽培地は龍神村と熊野川町だけです。





上富田町「おおみや」:
国道311号生馬(いくま)交差点から快走路を8分ほど車で山に分け入った場所にポツンとある。清流沿いで雰囲気がある。夕霧そばの
「瓢亭」出身の店主はUターン組。蕎麦は細めでやや色白、つゆは関西としては辛め。総じて上出来で、紀南では1,2を争う完成度ではないか。温かい接客も抜群。ただし上述のように行き場所の少ない紀南の蕎麦好きがやってくる土日祝はあまりの忙しさに茹で具合のばらつきを感じる。できれば平日をおすすめする。予約は席の予約ではなく、蕎麦のキープのみなので混雑時は待つことになる。詳細記事→「おおみや」
2021.12追記:上記のように失礼な書き込みをしましたが、最近はスタッフが大幅に増え、麺のばらつきはなくなり、すこぶる安定しています。どうか安心してお出かけください。



白浜町「さいこう」:
白浜の中心地の脇道のさらに裏側に潜んでいる店。観光客には見つけづらい。駐車場は狭いので徒歩がお勧め。以前は鮎川(富田川中流)から通う女将が蕎麦を打っていたが、数年前に若者に運営を譲渡。新主人はフレンチシェフでもあって、それゆえ当店はユニークな献立が楽しい。ランチもある。現在は奥様が蕎麦を打っている。その腕前も上がってきて、直近の訪問では、蕎麦の喉越し・旨味・つゆの切れ、などなどかなり上等になってきた。鴨せいろなど鴨を使った蕎麦もおすすめ。詳細記事→「さいこう」



那智勝浦町「森本屋」:
「十割そば森本屋」。勝浦の旅館万清楼の裏手に位置し埠頭に近い。道は細く駐車場も小さいので別の駐車場に停めてブラブラ散歩が良さそう。色黒でやや太めの蕎麦もマグロ丼も旨い。つゆは紀南らしく甘口。全体にボリュームたっぷりで地元民も熱烈ご愛用。元は旅籠だったという建物内も必見。主人は元マグロ漁師だったという伝聞。以前は民宿も営んでいたそうで、万事に歴史を感じる。接客も温かい。座敷席のみ。白浜から100分。



本宮町「拝庵」
(おがみあん):

熊野本宮の少し北、伏拝(ふしをがみ、ふしおがみ)王子近くの蕎麦屋・民宿。「山伏そば拝庵」という店名からもしかしてと思ったが、若い主人は本当に山伏だった。二階の座敷には装束が飾られ祭壇が祀られ、店から出る時に手が空いていれば螺貝を吹いて道中の無事を祈願してくれる。日本中探してもこういう店は見つからないのでは。二八もあったが今はすべて十割。つゆはお江戸風にキリッとかつおだし。東京生まれのKは大喜び。 蕎麦も良いが野菜も良いので、だご汁(写真)も一緒にぜひ。だごは団子で蕎麦がきに類似。一階には果無(はてなし)山脈が見えるテーブル席。集落内の狭道を通った先の駐車場からちょっと歩き、店までは少しばかり階段を上る。予約がベター。白浜から90分。
詳細記事→「拝庵」


紀伊大島「福樹」:2022.12.閉業した模様
紀伊大島にオープンしたジビエ(冬季)と蕎麦の店。開放的な民家の中でいただくような趣。テーブル席。手打ちだが麺もつゆもすっきりきれいな印象。申し出なければ蕎麦湯は出されなかった。ワンオペなのでゆっくり待つ。場所は島の最東端の樫野崎公園の入り口付近なので、灯台などの見学時に昼食をとるなら「ラパン」かここかの選択になる。マグロも置いてある。白浜から70分。



田辺市「弘力庵」:
正式には「めはり本舗三軒茶屋弘力庵」。田辺市の市街地にある。駐車場側(裏口)は栄町通りに面するが、店表(玄関側)は徒歩で。料理屋か邸宅のようなたたずまいに巨大な暖簾。立派な上がり框があって靴を脱いで襖を開けて座敷に上がる。そう書くと大仰なようだが旅好きで気さくな夫婦がしつらえる気持ちの良い空間。慣れるまで読解しにくい独特のメニュー表で注文。蕎麦はもちもち弾力があって(海藻入りなのか)色黒で独特な感触。本来Aの好きなタイプの蕎麦ではないはずが、なぜか後を引く。天ぷら、シラスなど他の料理も美味しい。宿も兼ねている。



新宮市「くまの庵」:
新宮市と海を見晴らす高台にある。庭は花と木でいっぱい。丁寧な蕎麦は更科系二八で私たちには少し優しすぎる。主人は脱サラして高橋名人に教えを乞い、新宮で開店されたそうな。自家製粉ではない。木の葉の形の蕎麦がきはおすすめ。江戸・東京との関係が深かったはずの新宮だが、これといった蕎麦屋は見つからない。食べたくなればここしかないだろう。


龍神村「和わく」:
田辺市龍神村ではソバ栽培が行われている。この地元ソバがコンスタントにいただけるのは道の駅龍游の食堂「つぐみ食堂」と本店だけ。道の駅から2km北へ進み、国道424号の甲斐ノ川で右折し、急な坂道を少し下れば旧保育所を改造したかわいい建物がある。ただし縁がなくて営業時間に行けず未踏のまま。




方針と注意書き
・私たちの店選択の基本方針は、まず美味しそうなところ。次になるべく安心な
材料を使っているところ。また、経営者たちが頑張ってるところ。そしてできるだけ地元民や
地元資本が経営する店に行き、ささやかながら地元にお金を払うことです。

・紀南とは和歌山県の南部です。熊野エリアも含みます。具体的には印南町以南となります。ただし、ここでは一部三重県や紀北に属する店も書いています。
・実地に訪問した飲食店等のリストです。
(ごく一部に未踏=未訪問だが必ず行
く予定の店があります。)
 
・ほとんどの店は夫婦で訪問しました。A(夫)が文を書き、K(妻)が
監修、補足、訂正しています。
 
・紙面の都合で住所など情報は最小限としました。この文をきっかけとし、詳細は各自で調べて下さい。

・同様の理由で不鮮明な(小サイズの)写真ばかりで申し訳ありません。
・詳細記事→店名になっていれば、それをクリックしていただければ別の詳しい記事とリンクできます。こちらでは写真も鮮明です。
・店には原則駐車場が有ります。無い場合はその旨書きます。
・コロナ禍による諸変更は逐一追跡できていませんし、言及していません。
  


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