みぞか号に乗ったぞ〜天草エアラインのかわいい飛行機
2016年10月17日
往路(伊丹)
帰路(熊本)
今回はいつもより大きなサイズの写真を掲載しました。
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お手間をかけます。
<みぞか号>は天草エアラインがたった一機保有している旅客機です。
48人乗りのそのかわいい機に乗るために天草へ旅をしました。
大阪伊丹空港から熊本空港経由で天草空港まで。
そして帰り道も。
みぞか号は連日10便をこなしている働き者。
(天草→福岡→天草→熊本→大阪(伊丹)→熊本→天草→福岡→天草→福岡→天草)
天草・福岡間を6回、天草・熊本間を2回、熊本・伊丹間を2回。
疲れを見せずに飛び回っています。
そういうわけですから、
大阪伊丹空港発が12時55分発、熊本乗り換えで天草空港に着くのが15時10分。
天草旅行に便利な時間とは言えませんが、これはしかたありません。
ひさしぶりに伊丹空港を訪れてなんだか楽しい。
搭乗口前のガラス越しにみぞか号のイルカ顔が見えたので、
妻の内心の興奮が伝わります。
そもそもぜひみぞかに乗りたいと言ったのは妻でしたから。
座席は片側2席なので横一列4人の内2人は窓際に座ることができます。
大型の航空機にくらべて低い高度を航行しますので、天候さえ良ければ地上がよく見えますし、(もちろん離着陸時を除いて)撮影も可能です。
ただし二重窓の内側はアクリルですので、「カメラをぶつけて傷つけないでください」というアナウンスが流れます。
眺めの楽しさや撮影のしやすさがアピールポイントの一つなわけです。
たとえば瀬戸内海の島々はこんな感じに見えます。
熊本空港に近づくと、
高度を下げた機体の窓ごしに胸痛む光景が見えてきました。
空港付近には屋根にブルーシートをかぶせた家屋が急に増えてくるのです。
当日は9月下旬。
まだあの震災から半年も経っていません。
ブルーシートがわかりますか。
そういえば熊本空港の所在地は益城町(ましきまち)。
TVのニュースでよく聞いた地名です。
下の地図で長方形に塗られた場所が特に被害が大きかった地域。
つまり断層沿い。
黒い星印が熊本空港です。
上空からで申し訳ないのですが、犠牲になられた方のご冥福を祈ります。
また、被災された皆さんの生活が早く元どおりに戻られますように。
今回熊本県に旅をした目的はみぞかに乗ることだけではなく、
観光客の復活にほんのわずかでも寄与したかったからでした。
熊本空港の位置(黒い☆印。滑走路の大部分が菊陽町に属するが、住所は益城町。):wikiの地図に加工
写真:つのだよしお/アフロ
現在の熊本空港は、なんの問題もなく機能を復活しています。
短いトランジットのあと、再び同じ機に乗り込みます。
座席番号は同じでした。
天草まではさらに低空を飛行します。
熊本・天草間の窓からの風景を紹介しましょう。
(往路・帰路まぜこぜです)
往路の雲仙岳(普賢岳含む):みぞかの北側に見えます。
1991年6月の火砕流の映像はいまなお生々しく記憶に残っています。
政府、自治体、学者が「住民の不安をあおらないよう」という建前のもと、控えめの発表をし、
メディアがこの認識や発表を批判なくそのまま受け取るという甘い対応が、
熊本地震や福島原発事故と同様にここでも見受けられました。
帰路の八代湾あたり。多島海と呼ぶのがぴったりの風情がみられます。
帰路、九州本体に近づきます。川と田園の風景がたまりません。しかしこのあたりもブルーシートをかぶせた屋根が散見されます。
いつも旅に同行する二人も夢中で眺めています。
天草空港に到着です。
小さな空港ですが、穏やかで温かい雰囲気が感じ取れます。
小さな売店もあります。
わたしたちは天草市街地のTOYOTAレンタカーに予約していましたので、
係りの方がピックアップに来てくださっていました。
天草エアラインのサイトから
さて、このみぞか号は二代目です。
初代はDHC-8。RAC(琉球エアーコミューター)でおなじみです。
当代はATR42-600。フランスからやってきました。
ともにイルカの顔をかたどっています。
※「みぞか」とは「かわいい」の天草方言だそうです。
ここ天草空港で新旧みぞか号の対面式、引き継ぎ式が行われたそうです。
いまさらですが、その場面を見られればよかったと思います。
けれど、その時の模様が公開されているのを妻が見つけました。
天草エアラインはもちろん、天草島民のみぞか愛が感じられます。
お時間のあるかたはどうぞ萌えてください(笑)
天草での三泊四日の旅を終え、
帰路もまた熊本経由伊丹までみぞか号に乗りました。
伊丹空港がやたら巨大に思えましたよ。
外見もかわいいみぞかですが、
搭乗する機会がある方は、ぜひ機内のパンフレットに目を通してみてください。
みぞかに関するマニアックな情報はもちろん、
搭乗員のプロフィールまでしっかり描かれていて手作り感満載です。
伊丹・熊本間の飛行ではジュースと菓子も配られました。
ここでも天草を感じることができます。
運賃の目安は、天草・福岡間の大人普通運賃(通常期)が13200円。
多客期には若干の割増もありますが、
早割あるいは天草住民割引なども用意されています。
くわしくは天草エアラインのサイトを。
なおみぞか号は小さなプロペラ飛行機です。
義妹が搭乗した時(初代)はよく揺れたそうです。
天候によってはそういう日もあるでしょうから、
そこはどうぞ頭の隅に入れておいてください。
わたしたちのフライトは、往復とも揺れることはほぼありませんでした。
まつげのある<はるちゃん>
帰路の座席は往路より少し前部に指定されました。
この席の窓からは<かいくん>がよく見えていて、
「うんぼくがんばって回してるよ」。
<かいくん>は右翼、<はるちゃん>は左翼にいますから、
よく見てあげてください。
<かいくん>
Posted by gadogadojp at 13:00│Comments(0)
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